一昨日、旧月形駅周辺の角兵衛獅子まつりに合わせて、新潟交通かぼちゃ電車の乗車体験が実施されました。昨年に続いての開催でしたが、計9回の乗車体験枠が募集開始から僅か5分で完売となるほどの人気ぶりでした。
新潟交通鉄道線は、白山浦〜燕を結ぶ私鉄でしたが、1985年に月形〜燕間が、1999年10月に東関屋〜月形間がそれぞれ廃線・バス転換されました。以降は、地元住民などの有志が旧月形駅を拠点にして「かぼちゃ電車」の保存活動を実施してきました。オレンジと緑のカラーリングから、「かぼちゃ電車」と親しまれています。
それでは、新潟交通かぼちゃ電車の普段の様子からご覧ください。
築堤を上がると、「東関屋行」の「11」がお出迎え。
では「11」の車内へ。ツーハンドルであり、速度計はありません。
緑色のロングシートとなっています。
旧月形駅には3両編成の電車が保存されています。
「11」の燕方は「月形行」となっており、他の車両とは連結されておりません。
2両目は「51」となっており、いわば荷物車です。
最後尾は、除雪車である「キ116」です。
この3両編成の月形への回送が、新潟交通鉄道線の本当の最後となりました。
「キ116」の先には風車のようなモニュメントが。
旧月形駅の先の廃線跡は遊歩道になっています。
で、白山前方には出発信号機が
線路は曲まで繋がらず、東屋の手前で終端となっています。
中之口川沿いには角兵衛獅子のモニュメントが。
では、旧月形駅を見てみましょう。妻面が出入り口の木造駅舎です。
窓口もちゃんと残っています。
廃線当時の記事が残されています。
現役当時の時刻表も土休日運休を含めて15本が発着してました。
2023年9月24日。この日の旧月形駅前は歩行者天国でした。
旧月形駅は、見学者の動線と乗車体験者の動線が厳然と分けられてました
9時40分頃、ピカピカになった「11」が動き出しました
50mほど進んだ所で折り返します。架線に電気が通っていないので、新潟交通の社員がアントで動かしました。
ルート上には様々なヘッドマークが
この日は角兵衛獅子まつりということで、薬師堂もご覧の通り
「かぼちゃ電車」ということで、看板の下には3個のかぼちゃがハロウィーンならではの演出ではありません。
新潟交通かぼちゃ電車は以上です。あの3両編成は、廃線から24年あまり経つ今でも在姿状態で保存されています。一昨日のイベントを前に「11」などがピカピカに磨き上げられるなど、かぼちゃ電車保存会の活動が伊達ではないと感じます。
ここにきて残念なニュースが入っています。弘南鉄道では、昨日の昼前の線路点検の結果、黒石線の黒石〜境松間及び大鰐線の中央弘前〜弘高下間にて、それぞれ線路に異常が見つかって今日も終日運休となっています。線路に摩耗が見つかったということで、昨日時点で49本が運休し、4600人に影響が出ています。弘南鉄道では、先月に脱線事故が起きたばかりで、会社の信用に直結する由々しき事態です。
西武鉄道が「サステナ車両」として、東急の9000系及び小田急の8000系を譲受することになりました。次は、「前潟駅開業キネン乗り継ぎ」をお伝えします。
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