高原の庭物語

ペンションガーデンストーリーのオーナーのブログ。
趣味のガーデニングを中心に、自然の中での暮らしを綴っています。

The memories of 2018 -山野草-

2018年12月27日 | 峰の原の山野草
 2018年の総集編、4回目は「山野草」編です。自生する山野草の多くが絶滅の危機に瀕しています。最大の理由は、生息地である“草原”が激減しているからです。日本では昔から国土の20%くらいが草原でした。洪水や山火事、土砂崩れなどの自然災害でつくられる草原と、採草地、牧場、里山など、人がつくった草原があったからです。しかし、今は、自然災害が抑制され、草原を維持する必要がなくなった結果、草原の面積がついに1%を切ってしまったのです。
 峰の原高原は、かつて、ふもとの村々の採草地であり、その後、その一部がスキー場になったので、辛うじて山野草が命をつないでいます。今は、ペンション村の有志が集まって、細々とですが、山野草を保護する活動を続けています。地元の山野草には、品種選びや植栽方法など、庭づくりのヒントもたくさん詰まっています!


↑早春に咲くエンレイソウ。これは、個体数が少ない白花。黒の方が多く生息しています。


↑まとまって咲くことが多いアヤメ。


↑カラマツ林を好むベニバナイチヤクソウ。峰の原には、国内最大級の群落があります。


↑花穂のカーブとグラデーションがきれいなクガイソウ。ベロニカの原種です。


↑こんなにたくさん花をつけるオオバギボウシ。ホスタの原種です。


↑ユウスゲは一日花ですが、代わる代わる咲き続けます。


↑ヤナギランは蘭という名前が付いていますが、アカバナ科の植物。


↑年々、個体数が増えているコオニユリ。小さなゆり根が付いているので、たまにいのししに食べられます。


↑絶滅が危惧されているキキョウ。


↑お客さんに草原を案内していると、「これは、植えた物ではないんですよね?」って聞かれることがありますが、もちろん、どれも自然に咲いている花々です。


↑オミナエシとツリガネニンジン。


↑ピンクの花はヤマハギ、白い花はヤマハハコ。


↑奥の黄色い花はハンゴンソウ。手前には、マツムシソウが咲いています。


↑ワレモコウとオミナエシのコラボレーション。


↑今年も出会えた白いマツムシソウ。白花はとても珍しい。


↑雌しべや雄しべの造形が美しいウメバチソウ。


↑リンドウとアキノキリンソウ。反対色の共演。


↑薄いピンクから濃い紫まで、株によって花色が変わるノコンギク。


↑晩秋に咲くイタドリ。ピンクもあります。


↑キリンソウ(手前はアヤメ)のシードヘッド。種を落として、命を未来につなぎます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スキー場見学 | トップ | 恵みの雪 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

峰の原の山野草」カテゴリの最新記事