カテゴリーごとに2023年を振り返るシリーズ、7回目は「峰の原高原の山野草編」をお送りします。かつて峰の原高原一帯は、ふもとに暮らす人々が採草地として利用していました。家畜に与える飼料や、田畑に撒く堆肥の原料として草が必要だったのです。そして、採草地では、たくさんの野の花が咲き誇っていました。
昭和中期以降、家畜の減少や販売肥料の普及などによって採草地としての利用が終わり、その後、別荘地や観光地に変わっていく中で、森林化も進みました。山野草の生息地がどんどん減っていく中、奇跡的にスキー場にはかつての草原が引き継がれ、その限られた場所で山野草が命を繋いでいます。
↑ホソバノアマナ。この写真を撮ったのは5月下旬。ようやく、霜が降りなくなる頃。
↑国内最大級の群落を誇るベニバナイチヤクソウ。6月20日前後が見ごろ。
↑同じ頃、サイハイランも咲きます。
↑7月上旬に咲くカラフトイバラ。本州では四阿山周辺にだけ確認されている貴重な野生のバラ。
↑梅雨の終わりに咲くベニバナヤマシャクヤク。
↑年々、花数が増えているアヤメ。
↑初夏を彩るヤナギラン。手前の白い花はヨツバヒヨドリ。
↑かつては、日本で広く咲いていたカワラナデシコ。
↑キキョウは今や絶滅危惧種。
↑キリンソウはベンケイソウの仲間。
↑アザミによく似たタムラソウ。
↑この草原で、地主さんやスキー場さんの了承下、ペンション村の有志で山野草の保護活動をしています。ガーデンストーリーからは歩いて3~4分の場所。
↑8月下旬~9月中旬が山野草の最盛期。ワレモコウ、オミナエシ、ヤマハハコ、ヨツバヒヨドリなど。
↑リンドウも、いくつかの種類が生息しています。
↑スカビオサの原種、マツムシソウ。園芸種には必ず原種があるので、地域に咲く山野草を知ることは、ガーデニングにとても役立ちます。
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