大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 1月22日 場所

2014-01-22 18:06:47 | B,日々の恐怖




     日々の恐怖 1月22日 場所




 俺の話は怖いと言うより不思議な話なんだが、どうしても合わない土地・場所があって、それは以前の仕事で出張していた東北のある田舎町だ。
出張先だから訪れる回数は多いのだが、そこへいくと突然の発熱・腹痛は数多く、嘔吐・目にできもの・肌に原因不明のアザが出る。
気象的な要因での大きな交通事故と、その土地だけが異常に何かが起きる。
とにかく、合わない土地だった。
今は仕事を変え、行くことは無いが、振り返って見ても不思議な場所だった。

 もう一つ、出張の時の話です。
かなり昔の話だが、ある街へ行った時の話です。
 何度か足を運んだことのある街で、俺は夕方7時頃にホテルに入ることになっていた。
国道を折れて海沿いの道を北へ走り、橋を渡ってしばらく走るとそのホテルに着くはずだった。
その頃、俺はその街にちょっと不慣れだったせいか、行っても行っても目印が見つからなかった。
 そのうち、あたりは闇に包まれた。
街灯も無く、ライトの灯りしか頼るものが無くなった。
その街自体が海沿いに長い都市なので、このまま行けば着くだろうと俺は更に車を走らせた。
 しかしかれこれ2時間近くになるが、進めど何も見えてこない。
周りは真っ暗なまま、民家も無ければ、わき道も見当らない。
それでも進むと、自転車に乗った中学生か、高校生か、白いシャツに黒いズボンの少年を前に見つけることができた。
 助手席の窓を開け、少年に道を尋ねると、少年は振り返る事も無く、元来た道を指差した。
俺が礼を言うと、少年は一言も発することなく、闇に消えていった。
全く逆方向へ来ていた事を知り、真っ暗闇の中、車を切返し、元来た道へ車を走らせた。
 30分もすると街の明かりが見え、その日のホテルに入ることができた。
その時、自分はなんてひどい方向音痴なんだと思っていた。
 しかし、その後、仕事に頻繁に来るようになって気が付いた。
その道には途中に1つの信号も、商店も、対向車すら無かったこと。
そして、2時間も走れる海沿いの一本道も、その道への入り口も存在しないことだった。














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しづめばこ 1月22日 P273

2014-01-22 18:06:20 | C,しづめばこ
しづめばこ 1月22日 P273 、大峰正楓の小説部屋で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
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小説“しづめばこ”



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