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日々の恐怖 12月6日 喫煙室のオッサン

2015-12-06 18:14:13 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 12月6日 喫煙室のオッサン



 何年か前に入院してた時の話です。
今はその病院の敷地内でタバコは吸えなくなりましたが、その当時は喫煙室という場所が病院内にありました。
 その喫煙室で凄く顔色の悪いおじさんが、私の隣の席に座りタバコを吸い始めました。
そして私に、

「 俺はどの薬を試しても全然効かないんだ。
もうすぐ死ぬと言われた。
どうせ死ぬなら他の奴等を道連れにしようかな・・・・。」

と、ぽつりとつぶやきました。
 その病院はそこそこ大きい総合病院で、外来患者も多く、そのおじさんはつぶやいた後に、

「 明日は外来も多いしな・・・。」

それを聞いた私は、

“ 危ねぇオッサン!”

と思いながらも、タバコを吸っていましたが、おじさんが喫煙室から出た後、喫煙室にいた他の入院患者さんに話しました。
 その入院患者さんもそれを聞いて、

「 あいつマジで危ないで。」

と言うので、

“ もし本当に、そのおじさんがマジでやったらまずい!”

と思い、病棟に戻った時に看護師さんに伝えました。
 その次の日、そのおじさんの姿を見かけましたが、その翌々日からそのおじさんの姿を見る事は無かったです。
 私がその話をした看護師さんは、

「 一応全部の病棟に連絡しておきます。」

と言ってました。
あのおじさんはどうなったのか今はわかりませんが、その病院に来月入院します。










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