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日々の出来事 7月8日 チャタレイ婦人の恋人

2018-07-08 10:12:19 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 7月8日 チャタレイ婦人の恋人







 今日は、“チャタレイ婦人の恋人”が発禁処分となった日です。(1950年7月8日)
1950年4月20日、デーヴィッド・ハーバート・ローレンス著の小説“チャタレイ婦人の恋人”が、伊藤整によって翻訳され日本で出版されました。
この本は、出版後2ヵ月で15万部を売るベストセラーになりました。
 しかし、警視庁は、この本をわいせつ物頒布等違反の容疑で摘発することを決め、6月26日に書籍を押収しました。
そして、7月8日、ついに発禁処分になりました。
 この小説は、第一次世界大戦で負傷し、性的能力を失った夫をもつ貴婦人コニーと森の番人オリバー・メラーズとの物語です。
当時は、この本の性的描写記述が、わいせつに当たるかどうかで大きく議論されました。
そして、この小説の出版に関して、“わいせつか表現の自由か”が裁判で争われ、最終的には、最高裁でわいせつ物頒布等違反で翻訳者と出版社の有罪が確定しました。
 内容的には、この本の性的描写記述は、それほどたいした物ではなく、当時と現在の感覚の違いに、大きな隔たりがあることが感じられます。
なお、“チャタレイ婦人の恋人”は、現在、完訳本が出版されており、新潮文庫に収録されていますので、何時でも読むことが出来ます。










  チャタレイ婦人の恋人


















☆今日の壺々話













    昭和の世界










ババアチャンス





 大昔、小学5年だった頃のお話。
この頃になるとやっぱり、エロい事に興味津々なわけで、エロ本はクラスの男子で回し読みしたりしたもんです。
ただ、漏れらエロガキにとっては、エロ本は超貴重品でした。
 ド田舎だったこともあって、道端や川辺などに落ちてることなど殆どなく、本屋は隣町に一軒のみ、しかも店番が高校生っぽいおねぇさんであり、当時はシャイだったエロガキに、エロ本をレジに出すことなど無理でした。
 だが、なんとかエロ本を買いたいエロガキ達の執念は、あるスキを見つけ出します。
店番のおねぇさんが、たまに休憩の為5分ほど席を外し、70才過ぎの店主と思われるヨボヨボのばあさんが店番に立つところを知りました。
 エロガキは見事、夢のエロ本を買うことに成功します。
数時間に一回訪れる一瞬の刹那。エロガキ達はこれを「ババアチャンス」と名づけ、以後、エロ環境は急速に改善されます。
 さらにエロい妄想はとどまることを知らず、7時閉店(田舎なので)の直前に、おねぇさんが先に帰り、ばあさんが店じまいをすることも発見し、おねぇさんの休憩時間を待つことなく、確実にエロ本をGETできる時間帯として「ファイナルババアチャンス」と命名されました。
 以後、この2つの偉大なる発見は、その名前とともに某S小学校高学年の男子の間で代々受け継がれていくこととなったのです。

めでたしめでたし。

















エロ本処分





 中学生の頃、公民館のロッカーから拾ったエロ本を、「こんな汚いものはこの世に存在してはいけない」という正義感から、人気の無い山中で焼却処分しようと特撮好きの友人と3人で入山したところヤンキーの隠れ溜まり場を探り当ててしまい、3手に別れて逃走。
 俺は自宅へ辿り着き、もう一人は山を越えて裏側の町からバスで帰宅、最後の一人は山火事警戒パトロール中の消防団員に捕縛された。
 所持していたライターとエロ本は放火未遂の証拠として身柄とともに警察に引き渡され、警察署で親と教師を呼ばれて説教される。
説教中、彼の前に並べられたエロ本のタイトルは『縄未亡人』と『人妻縛り』だった。
宇宙刑事に憧れていた彼の何かが、その時終わった事は想像に難くない。


















エロ本が湧く泉




 小学生時代にオグラの森と呼ばれた小さい森が近所にあって、そこは遊び場であり、僕らの秘密基地であり、エロ本が湧く泉だった。

ある時そんな僕らの秘密の森に大人の男がいるのを発見した。
僕らは「さてはこいつ僕らの秘密基地を壊しに来たか、エロ本を拾いに来たな!」と思って土を投げたりして追い払ったんだ。
その時は満足していたんだけど、思えばあの男の人を追い払って以来、エロ本がそこに湧かなくなったんだ。
 今から思うと、あの男の人は神様だったんだと思う。
少年時代の過ちは、ときに大人になった今でも胸を痛くする。



















交流






 中学校の裏手にある山のとある場所にエロ本とかビデオとかまとまって捨ててあったなぁ
幾つか持ち帰って、物足りなくなってきて、ある日その場所に俺のリクエスト書いたメモ置いてみた
すると一週間後くらいにそのジャンルのエロビデオが何本か補充されてた
 何度かそんなこと繰り返すうち、勉強やら恋愛やら家族環境やらの悩みもメモに書いて置くようになった
するとアドバイスやら、「これでも見て元気だせ!」とかの返事のメモとオカズが。
不思議な交流が2年ほど続いた。
やがて「今回でお別れだ」とのメモが。
それきりになった。
どこの誰だか知らんが、ずいぶんお世話になりました。ありがとう(´・ω・`)




 就職間もない頃、貯まったエロ本は必ずジャンル別にして近くの中学の裏山に持っていってた。
何回か続けると誰がおいたのか缶ジュースやタバコ(箱に半分)と、『今度はこういったジャンルのエロ本が見てみたいです』といったリクエストの紙があった。
 ボーナス後で余裕もあったんで、更に交流を深めてると、いつしか『受験で悩んでます』『早く大人になって黒丸の下が見たい』といった複数からの手紙が来るようになった。
やがて春が来て交流は無くなったが、その後友達(その中学校近くに住んでる)に聞くと、俺はその中学の七不思議のひとつになったらしい。



















自販機





 夜に「チョット、ジュース買ってくる。」と言って1km程の道のりを自転車で爆走。
息を切らして無人販売機に辿り着くと、ヤ○ザっぽいおっちゃんが補充してた。
中学生丸出しの風体の俺に、おっちゃんは「ボウズは買うたらアカンぞ!」と一喝。
 怖いわ、恥ずかしいわでショボーンとなって帰ろうとするところにおっちゃんが、重そうな紙袋をドサッと自転車カゴに放り込んできた。
「親からもろた大事なカネは、勉強のために使え。」と言ってまた作業に戻って行った。
 恐る恐る紙袋の中を覗くと、10冊近いエロ本が入ってた。
俺はおっちゃんの背中に深々とお辞儀をすると、自転車を駆り家路を急いだ。
あの時ほど自宅までの坂道が軽く感じた事はない。


















ハアハア






『 仕事のデータ本文中、「ハア」が全て「(;´Д`)ハァハァ」に変換されてた。
き、気付いて良かった……!!
ホント、良かったよ……!! 』

『 ちょっと質問って言うか、「ハア」ってどんな文脈かな・・・?
小説で頷いているところくらいしか思いつかないけど・・・・。』

『 あ、説明します。
民謡の研究についての本で、合いの手が「ハア」なのです。

例えば

「 お山から月が上りゃ、(ハア) 
笛吹け踊れ、(ハア) 
冬の夜は長ぇ、(ハア)・・・・。」

と言う文章が、

「 お山から月が上りゃ、((;´Д`)ハァハァ) 
笛吹け踊れ、((;´Д`)ハァハァ) 
冬の夜は長ぇ、((;´Д`)ハァハァ)・・・・。」

と言うように変換されてしまっておるのです。
めっちゃマジメな本なので、本当に気付いて良かった……ああ。』


















    秘密基地






そういえば、あの頃俺たちが作った秘密基地はどうなったんだろうか。
持ち寄ったエロ本、ラジオ、傘や畳。
それらすべてをほったらかして、俺は大人になってしまった。



一日がすげえ長かった。
一年に色々なことがあった。



なんでか時の流れが早くなるよな。
それに伴って、純粋な感動もなくなるんだ。



そういえば、学校で、秘密基地に行くのが禁止されたことがあったな。
危ないとか、変質者が出るとか。
俺は構わず行ってたが、あれからかもしれない、秘密基地にくる人数が減ってきたのは。
そんで自然に俺も行かなくなったんだろな。
残ってんのかな、俺たちの基地。



楽しかったな。
森の中にスーパーからもらってきたダンボールやら、どこから拾ってきたんだが分からん木材、壊れた機械を集めて基地作ったな。
雨に濡れないようにエロ本をビニールに包んで隠してみたり。



俺んちさ、茨城のド田舎だったんだ。
小学生の頃、エアガン片手に近所の友達と毎日探検ごっこしてたなぁ。
秘密基地はダンボールとベニヤと木の枝で山の中に作ってさ。
あの中で食べたチョコ美味しかったな。



たまに昔を思い出して泣きたくなることがある。



夏休みがすげえ楽しかったよな。
なんか、今とは違う暑さだったっていうか。
毎日のよーに友達と遊びに行って、飽きもせずにアイス食ったり、プールで大騒ぎしたり。
あの頃みんなで集まってやった、夏の終わりの花火は、今思い出すと本当に泣きそうになる。
虫除けスプレーの匂いで、夏を思い出す。



俺たちのグループは男女ごちゃまぜで、俺はその中に好きな子がいた。
みんなでいつもどおり秘密基地で遊んでるとき、その子が言った。
「勉強が忙しくなるから、もうみんなと遊べない」って。
すげえ悲しかった。
ちゅうか意味が分からなかった。
妙な理不尽さを感じた。
その夜布団の中で、俺は泣いた。



この道わが旅だな。
少年時代の 見果てぬあの夢
今でも心に 抱き続けてる
今朝焼けの空を見上げて
しきりにこの胸 うずかせる
はきつぶしてきた靴の数と 同じだけの夢たち
時には見失って探して やがて追い付き
この道わが旅 果てしなく続く
出会いと別れを 繰り返しながら
今夢を熱く 燃えたぎらせ
明日へ明日へ 歩き出す



飽きるほどに通った公園なのに、いつまでも飽きなかったのはどうしてだろうな。
思い出はなぜだか夕焼けに染まっている。
裏手の幼稚園から七つの子が流れてきて、それがさよならの合図だった。
名残惜しそうにサッカーボールを蹴り続けるガキ共の中で、どうしても一人だけ顔が思い出せない。
いつもチョロチョロと兄貴の後を追っかけて、そんなに得意でもないサッカーに明け暮れてた。
人一倍夢見がちで大人になれば何でもできると思っていた馬鹿なヤツ。
そんなクソガキの顔を思い出しに、今年の夏は実家に帰ってみようと思う。



なんで雲は動くんだろう。
なんで救急車が通ると音が変わるんだろう。
海はどうして青いのだろう。
いつも不思議がいっぱいだった。
風邪をひいて学校を休んだ時に見る。
朝9時からの「たのしい理科」が大好きだった。
「すごい学者になる」本気でそう思ってた。
あの時の俺はどこにいったんだろう。
アルバムの中のアブラゼミの羽を不思議そうに見てる俺。
なにが不思議だったのか思い出せない。


















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7月7日(土)のつぶやき

2018-07-08 09:01:03 | _HOMEページ_






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