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日々の出来事 7月16日 ライ麦畑でつかまえて

2018-07-16 09:31:51 | A,日々の出来事_








  日々の出来事 7月16日 ライ麦畑でつかまえて







 今日は、ジェローム・デーヴィッド・サリンジャーの小説“ライ麦畑でつかまえて” (The Catcher in the Rye)が発売された日です。(1951年7月16日)
 1951年に発表されたこの小説は、発売以来では6000万部を越す累積発行部数を持ち、現在でも全世界で毎年25万部が読まれている小説です。
日本では、この小説は、1964年に野崎孝、2003年に村上春樹によって翻訳されています。



  ライ麦畑でつかまえて


 成績不良で落ちこぼれ、スポーツもたいして出来ず、喧嘩も弱いホールデン・コーンフィールドは、眼の前にある景色に割り切れない鬱屈とした思いを感じながら生活をしています。
そして、ホールデンは、クリスマス休暇を間近に控えた日、学校を追い出されます。
歴史学のスペンサー教授に呼び出されたホールデンは、試験の答案に“設問に関心が無いし落第しても構わない”と記入したことについて教授から質問され、いいかげんな答え方をしました。
 そして、その夜、ルームメイトのストラドレイターと殴り合いをしてボコボコにやられ、荷物をまとめて寮を抜け出します。
それは、ストラドレイターがホールデンの幼馴染の女の子とデートをして帰ってきたと聞かされたからなのか、それとも頼まれていた作文の代筆をけなされたからなのか、ホールデン自身にもよく分かりませんでした。
 モヤモヤした気分のまま、生まれ育ったニューヨークへと向かったホールデンは、家に帰る気にもなれず、小さなホテルに泊まり3日間ニューヨークの街を彷徨します。

 通りの向こうから少年の歌が聞こえて来ます。
ライ麦畑でつかまえて・・・、ライ麦畑でつかまえて・・・。


 青春のモヤモヤが好きな人は、“ライ麦畑でつかまえて”や、また、それと共通部分を持った村上春樹の作品を読むと満足するものが得られると思います。

 作者のジェローム・デーヴィッド・サリンジャーは、アメリカのニューハンプシャー州コーニッシュという寒村で隠遁生活を続け、40年近く作品発表がありませんでした。
これは、その作品から考えると当然のことかも知れません。
そして、2010年1月27日、この地の自宅にて老衰のため死去しました。





 ライ麦畑でつかまえて

















☆今日の壺々話






小説





 数年前の話だが、その頃俺は、昔のSF小説にはまってた。
ノリが良くて勧善懲悪なところが、何かスカッとして面白くて、復刻版の文庫を買ってきては読んでいた。

 ある晩、本を読みながら眠ってしまった俺は、ふと気配を感じて目を覚ました。
部屋の隅に人がいた。
30過ぎくらいの女で、夏なのにセーターと長くて分厚いスカート。
壁にもたれて座り、本を読んでいる。
 ものすごく驚いたが、寝ぼけているせいか不思議と怖くなかった。
おばさんだが、よく見ると前に見た『アメリ』って映画の主人公に似ていて結構見られる。
何となくぼーっと見ていると、女がこっちを向いて笑った。

「 こういうの好きなら○○に聞いてごらん、まだあるから。」

そう言って、持ってた本をこちらに見せた。
寝る前に読んでた『スペースオペラ』だった。
 そこで目が覚めた。
朝になってた。
変な夢だなーと思ったが、部屋の隅を見てびっくりした。
俺のSF本が数冊重ねて置いてあった。そして、一番上に寝る直前まで読んでた本がきちんと置いてあった。
 マジかよ、としばらく頭を抱えたが、ふと気になった。
女が言っていた○○って誰だ?
俺の周りで○○って名前は父親だけだ。
 他に思い当たる相手もいないし、早速仕事から帰ってきたら聞いてみた。
一応夕べの文庫本と、姉から『アメリ』のDVDも借りておいた。
最初父は『お前大丈夫か?』という顔をしていたが、本とDVDを見た途端に態度が変わった。

「 姉ちゃんか・・・、そういやもうじき盆だったな。
よし、今度の休み墓参りに行くぞ、お前も来いよ。」

 その姉ちゃんは、正確には父の従姉だったそうだ。
父より10歳近く年上で、良く面倒を見てもらったらしい。
何か変わった人で、本と香水と古い香水ビンが大好きで、35で死ぬまで独身だったそうだ。
だけどすごく優しくて、父も周りの人にも好かれていたそうだ。
 母とも仲が良かったらしく、そういえば何か話を聞いた覚えもある。
母が宝物にして飾ってあるビンのコレクションが、その人の形見だったとか。
絶版品で貴重品とか言ってて、昔姉が勝手に触って怒られていた。

「 何で俺のとこに出てきたんだろう?」

と聞くと、父は、

「 嬉しかったんだろ。姉ちゃんこういう話好きだったからな。」

 それから休みになって父の実家に行くと、父の言葉通りに物置からどっさり本が出てきた。
その中に昔のハヤカワSF文庫の初版も山ほど混ざってた。
俺の読んでた本もそこにあった。
時々、この人が生きててくれたら、今頃どんな本を読んでたのかと考える。


















    小説を売る方法



 ある作家が、とてもよい小説を書いたのですが、なかなか売れなせん。
そこで新聞広告を出すことにしました。
広告が出ると、その本はあっという間に完売。
買って行ったのは、そのほとんどが若い女性たちでした。
新聞広告のコピーはこういうものでした。

「 この本の作者は億万長者で未婚です。
理想的な女性は、この本の主人公のような女性です。」



















  読者を二倍にする方法



 ある二人の売れない作家が、町でばったりと出会いました。

「 やあ久しぶり、どう調子の方は?」
「 それがな、最近頑張った甲斐があって、ついに読者が二倍になったんだ。」
「 それはおめでとう。
君が結婚したなんて知らなかったよ。」


















  シカゴ在住の作家スタッズ・ターケルの言葉



「 おい、それじゃ1文なしになっちゃうよ、20ドル返せ!!」

250ドルを奪った強盗に向かって言った言葉。
犯人は素直に20ドルを返しました。




















推理小説1





 それは今まで普通に推理もの書いてきた作家の小説で、以前の作品が面白かったから知り合いに借りてみた。
前回と同じ探偵が登場して謎を解くって話だから、まあその探偵にも多少愛着が湧いてた訳だ。

 お約束の殺人事件が起きて、探偵と相棒の青年はなんとか犯人の目星を付ける。
しかし、犯人にはどうしても崩せないアリバイがある。

“うわ、これどういうトリックでくんの?ダメだ、全然分かんねー!”ってwktkして読み進めた結末が、

・なんと犯人は妖怪だったのだ!
・だから、タイムスリップして殺人を犯す事が出来たのだ!
・その謎を解く事が出来たのは、探偵の相棒も妖怪だったからなのだ!

 ちなみに相棒が妖怪だって事は探偵すら知らなかった。
なので、クライマックスでこの相棒は、探偵に自分の正体がバレないように不思議な力で時間を止めて、その間に犯人である妖怪と決着を・・・・・。

もう絶対、この作家の本は読まないと心に決めた瞬間だった。
借り物じゃなかったら、絶対破り捨てていただろう。







推理小説2


しかし推理小説と銘打っている割には、これは無理がある過ぎるでしょwwっていうのもあるね。

某作家1の、
プレハブハウスに宿直していた男性が、鍵のかかった部屋で全身複雑骨折の死体になっていた謎。

犯人が予め部屋中の家具を固定しておいて、被害者が宿直の晩にクレーンでそのプレハブを吊り上げ、前後左右上下に振り回して中でシャッフル状態にしたから。



某作家2の、
ラブホテルで完全密室(小さな換気孔がある)でアベックの女性が殺害され、連れの男性はドアから出ていないのに消えるという謎。

犯人は特異体質で全身の関節を外し、なおそれぞれを重ねる(?)て蛇のように細長くなって軟体行動ができるので、殺害後クネクネと換気孔から逃げられたが、すぐに逮捕。
理由は、そのラブホテルはには秘密の覗き穴があって、ホテル客の痴態を別の趣味客が覗いて喜んでいた。
で、犯行から殺害、逃亡まで一部始終がばれていた。

とんでも設定もここまでくると、読むのに使った時間を返してほしい!と思うくらい後味悪い。



















小説家




 毎日1つづつ案を書いていこうと思っていたんだが、今日はほかに書きたいことがある。
今日は学校で現代文の先生に小説家になりたいと言ったんだ。
そしたら先生は一言「がんばれ」とだけ言ってくれた。
これ以上うれしい言葉はない。
俺が感動で涙をこらえていると先生は机から1冊の本を取り出し、俺の前に置いた。
里見八犬伝。

 先生は俺の前に座ると話を始めた。
里見八犬伝に出てくる人たちは皆、それぞれの野望を持っている。
最後には皆目的を果たせる訳だが、それはなんでかわかるか?

 俺はよくわからず「話だから、ですか」と戸惑うように答えた。
先生はにっこりと笑い立ち上がる。

才能があるからだ、才能があるから自分のやりたいことができる。
才能があるから成功するんだ。
才能、自分のなかで最も自信のないモノに俺は縮こまってしまった。
そんな俺に先生が微笑みかける。
才能があるやつは成功する。
だから大丈夫だ。

堪えきれなくなった涙が一気にあふれ出した。

俺は帰ってからこの感動を形にするために里見八犬伝をベースにした小説を書いた。
ドラゴンボールができた。





















ある作家のデビュー




 ある日、講談社に一本の電話があった。

「私は小説を書いているが、どの出版社の新人賞の要綱を見ても既定枚数を大幅にオーバーしていて送れない。講談社では小説の持込などは受け付けていますか?」

この電話を取った編集者は、とりあえずその作品を送ってくれないか、と言ってその話は終わった。

 後日、その編集者の机にダンボール箱が。
ああ、あの電話の人が送ってきたのだな、編集者はその作品を読み始める。

読み終わった編集者、即上司に報告、編集部が騒然となる。

・超面白い。
・本当に新人が書いたの? ベテラン作家のイタズラじゃないの?
・とにかくこの作者と契約してこれを売ろう。
・ところでタイトルが読めないんですけど。

こんなやり取りがあり、一週間後にはその作品が発売されることが決定した。

作品の名前は「姑獲鳥の夏」、作者の名前は京極夏彦。





















中古で買った推理小説




 中古で買った推理小説を読んでいると登場人物に丸をつけて「犯人」と矢印で結んでいるのを見つけた。
推理小説におけるネタばらしとは、犯人ではなくトリックだと思っている俺としてはノーダメージどころか、どうやって殺したか推理するっていう少し変わった楽しみ方ができたので、むしろ感謝するぐらいの気持ちで読み進めたんだが、

犯人違うじゃねーか!!!舐めやがって!クソッ!クソッ!


















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7月15日(日)のつぶやき

2018-07-16 09:14:31 | _HOMEページ_



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