日々の出来事 7月13日 食中毒
今日は、大阪府の堺市にある小学校で、学校給食による集団食中毒が起こった日です。(1996年7月13日)
市内の医療機関や保健所に続々と下痢や血便の症状を訴える小学生を診察したと言う情報が寄せられ、環境保険局を中心に堺市学童集団下痢症対策本部が設置されます。
そして、翌日、検便の検査の結果から原因菌がO-157(腸管出血性大腸菌)であることが分かりました。
しかし、その後も患者数は日を追って増え続け、児童や職員さらにその家族にまで広がり、その数約9500人、うち3人は病状が悪化し亡くなりました。
また、この時、厚生省が感染経路としてカイワレ大根が疑われると発表したことは、大きな風評被害をもたらします。
その結果、倒産・破産に止まらず、自殺してしまうカイワレ農家が出る事態となりました。
そして、これを打開するため、当時の厚生大臣であった菅直人が安全さをアピールし、カイワレを食べる姿が報道されました。
この場当たり的で、思いつきだけで行動する軽薄さは、後に日本国を大混乱に陥れることになります。
食中毒
☆今日の壺々話
食中毒発見器
以前、仲間と山に登ったとき(一人除いてみんな登山初心者、このときは登山というかハイキング。)、その唯一山に詳しいヤツが道端のきのこを指差して、
「 これ食べられるキノコだよ。」
と言った。
「 美味いのか?」
「 鍋にしても焼いたりしても最高。」
「 じゃあちょっともらっていこうか。」
という流れになったとき、初心者のうちの一人が言った。
「 それ、毒キノコだよ。食べたら駄目だ。」
俺たちは知っている。
別の集まりの中で、彼が、
「 食べてはいけない。」
といったモノが、表面上は良くわからなくても、ことごとく駄目になっていたのを。
それを、平気平気と食ったヤツが、大抵青い顔してトイレに駆け込んでたり、ひどいときは病院行ったり。
大抵彼の避ける食材・料理は、悪い意味での当たりモノだった。
「 なんとなくわかるんだよ、食べちゃいけないモノが・・・。」
彼は仏頂面でそう言っていた。
であるから、
「 お前がそう言うなら、やめておこうか・・・。」
という空気になったとき、山ベテランの奴が妙に興奮しだした。
「 俺はこいつより山に詳しい!」
「 こいつより俺の言うことを信用すべき!」
「 食えないのか?」
「 俺の言うことが信じられないのか!!」
全員で(;゚Д゚)!?となり、とりあえず宥めようとするも、ベテランの怒りはヒートアップ。
“ 間違いを指摘されたのは恥ずかしいが、キノコの見分けってプロでも難しいらしいし、しょうがないんじゃね?
なんでそんなにキレるのか?”
と訳がわからなかった。
すると、食べちゃ駄目発言したヤツが、すっと山ベテランの前に出て、
“ スパーン!”
とその頭を思いっきり叩いた。
その瞬間ベテランは( ゚Д゚)?という顔になり、
「 あれ、お前らどうしたの?」
という発言が飛び出した。
「 なんとなーく食べちゃ駄目ってわかるんだけどさあ、やな感じがして。
あのときのあいつも、なんかそんな感じでさあ・・・。」
と、後に食中毒発見器は言っていた。
何故、山ベテランは強硬にそんなこと言ったのか分からない。
ひょっとして、山の怪工作員は本当にいるのかもしれん。
平静になったベテランに、食中毒発見器が
「 これ食えるキノコ?」
と訊いていたが、ベテランは、
「 そういうのお前のほうがわかるんじゃねーの?
これ毒キノコだよ。
そんなの食べたいほど腹減ってんの?
そろそろお昼にするか?」
と、あっけらかんとした様子で答えていた。
洋食屋
知り合いの知人の男性Aさんの話です。
Aさんは1人で洋食屋をやっていました。
Aさんは長年ホテルの厨房でコックをしていて
40歳を過ぎて初めて出したお店です。
評判もよく繁盛していました。
ある日Aさんの店にひとりの客が着ました。
男性客なんですがヨレヨレの薄汚いジャンパーを着て
見るからにホームレスのような格好をしています。
Aさんが注文を聞きにその男性のテーブルに行くと
男性がよわよわしい声で
「お金・・・ありません。」
「えっ?」
「お金ないんです・・・。」
それっきりうつむいて黙り込んでしまいました。
見た目もAさんとあまり年齢もかわらないところに同情したのか
気の優しいAさん
「よほどお腹が空いて藁にもすがる思いでうちの店に来たのかな?」
なんて思いすぐ厨房へ戻ると余った肉を焼き
付け合せのキャベツを盛ると男性のテーブルへ持っていきました
「ありがとうありがとう」
男性は何度も礼を言い料理を食べると店をあとにしました。
「これで立ち直ってくれれば・・・。」
本当に良心のつもりで行ったことだったんですが・・・。
その数日後です。
またその男性が来たのですが
今度はホームレス仲間でしょうか?
同じような汚らしい格好をした男たち3人を連れて来ました。
しかしその3人はAさんと違い
ならず者のような連中でした。
Aさんがその連中の席に注文を取りに行くと
男の中のひとりが
「お金ない。」
「は?」
「お金ないから。」
おそらく数日前の話を男性から聞いたんでしょうが
「お金ない」と言えばタダで飯にありつけると勘違いしているんでしょう。
「お金が払えないのであれば料理をお出しすることは出来ません。」
Aさんはキッパリ断ったんですが
「こいつには金ないのに出しておいて俺らには出してくれないとはどういうことだ!」
「あまりもんでいいから出せ。」と
急に大声で怒鳴りつけ言いがかりをつけてきます。
「このままじゃのたれ死ぬ~。」
ならず者の一人が床の上に大の字で寝転がりました。
ならず者のあまりにも厚かましい態度。
他の客も見ています。
戸惑ったAさんは仕方なく
付け合せの野菜だけを盛ってテーブルへ持っていくと
「こいつには肉出したそうじゃないか?なんで俺らには出してくれないんだ!」と
またまた厚かましい態度。
仕方なく厨房へ戻り肉を焼き
ならず者たちへ出しました。
ならず者たちは肉をすぐにたいらげると
キャベツをポケットに入れ帰って行きました。
さらに数日後です。
またまたホームレス連中がやって来ました。
ならず者のような連中が今度は10人くらいいます。
最初の時に来た男性はいませんでした。
ならず者たちはあちこち勝手にテーブルへ座ると
メニューを広げ始めました。
それを見たAさん厚かましいと思いながらも
「今日はちゃんとお金払ってくれるのかな?」
半信半疑で注文書きを手にテーブルへ行き
金を持ってるのか尋ねてみました。
すると返ってきた返事は
「ない!」
「はっ?」
唖然とするAさんを尻目に
当然タダで食べれるものと言わんばかりの態度で
「わしはこれとこれな」
「酒はあるんかい?」などと
これにはさすがにAさんも堪忍袋の尾が切れました。
「お金ないんでしたら帰ってください!」
ところがそれを聞いたひとりのならず者が逆切れしました。
「だったら水持ってこい水!水だったらタダだろ!」
それに続くように他のならず者たちも騒ぎ出します。
他の客の迷惑にもなる。
Aさんは仕方なくならず者たちに水を出しました。
それからというもの
ホームレスは毎日Aさんの店へと来ました。
水だけを飲んではお喋りをしてます。
上品なAさんの店はいつのまにかホームレスのたまり場になりました。
ある日Aさんがならず者の飲んだコップを片付けようとすると
テーブルの上に置いてあった砂糖が
どっさり入れられていたことがありました。
砂糖水にして飲んでたんでしょう。
別の日にはソースをそのまま口につけて
飲んでたのを見たこともあります。
その他
客の残り物を勝手に食べたり
厨房に入ってきて冷蔵庫を勝手に開けたり
一般の客に絡んだり。
極めつけはテーブルの上にソースで「ケチ」と大きく書かれたりと
さすがにこの時はAさんも泣きました。
そんな店ですから一般の客もだんだん来なくなりました。
そしてある日Aさんの元に保健所から連絡がありました。
Aさんの店で食べた客が食中毒になったというのです。
しかしその患者というのがホームレスでした。
水しか飲ませてないはずです。
Aさんは事情を話しましたが検査だけはすることになりました。
結果はなんともなかったのですが
ある日Aさんはたまたま外出先で他人の会話から
自分の店で食べた客が食中毒になったという噂があるという話を聞きました。
さすがにAさんも参ってしまい
体調を崩し入院することになりました。
退院しましたが店を続ける気力もなく
結局店を閉めることにしました。
しばらくのちAさんが入ってた店にとある外食チェーンの店が入って来ました。
自分で閉めたくせに自分の店を取られたような気分になったAさんは怒りました。
「俺の店だったのに・・・・・・許せん!嫌がらせをしてやろう!」
店に入ると店員の案内も無視しておもむろに席に着き店員が注文を取りに来ると
「お金ない!」
「えっ?」
「お金持ってないから。」
かつて自分がホームレスにやられた嫌がらせを今度はAさん自身がしています。
「お金払えないのでしたら料理をお出しすることは出来ませんが・・・。」
「ホントはある!でも水だけでいい。」
「注文されないのでしたらお帰りください。」
しょうがなく注文を取ったあと料理が運ばれてくるまでAさんの嫌がらせが始まります。
まず砂糖がなかったので代わりに挽き胡椒をお冷の中にドバドバと入れます。
ブルドックソースを口をつけて飲んだり
通路に寝っころがってみたり。
極めつけはトイレで誰もいない所を見計らって床にオシッコで字を書き始めました。
「おれのみ」
「おれのみせ」と書きたかったのでしょうがオシッコが続かず「せ」は書けませんでした。
しかし勝ち誇った気分でトイレを出たAさん自分の席へ戻ろうとすると
自分の席に背広を着た男が座っています。
どこかで見た顔でした。
男がAさんを見てこう言います。
「お金ないんです」
以前の弱々しい口調ではなく馬鹿にしたような口調で言われたAさんは
はらわたが煮えくり返りそばにあった皿で男の頭を殴りました。
それに気づいた他の客がAさんを取り押さえAさんは警察に連れて行かれました。
私は知り合いに尋ねました。
「なんでそんなことしたの?」
「だってあいつが嫌いだから。」
カイワレ
どこのどいつだ、ヽ(`Д´)ノプンプン。
もれの原付のシートの切れ目にカイワレ植えた奴は!!!!!
一週間出張に行ってる間にやられた。
しっかり育って、根っこはってるし・・・・。
さすがに最初は、何が起こってるのか理解できなかった。
で、食べた?
せっかく芽生えた命大事に食べようぜ。
シート交換するなら表面剥いで大豆植えて写真アップ。
オマイらちょっとは可哀そうとか言ってくれ。
根っこ張られて、毟り取るの大変だったんだ。
全部取ったように見えて、実は種の部分が残っていたらしく、数日で新しい大地の息吹が・・・。
小さいころに、理科の授業でカイワレ栽培やったことがあるので、間違いなくあれはカイワレだった。
つか、シートから生えたカイワレなんて食わねえよ、ウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン!
ゴミを突っ込まれたことなら何度もあるが、植林されたのは初めてだお。
オマイらも、シートの破れは修復することをお勧めするよ。
食中毒
お客さんを大勢招いてのホームパーティ。
奥さんはお手伝いさんと一緒にはりきって料理を用意し、もてなしました。
サーモンのマリネを出した後で、お手伝いさんが顔色を変えて奥さんを呼びました。
「 奥様、残っていたサーモンを猫が食べてしまいました!」
「 どうせ残り物だからいいわよ。」
「 でも奥様、食べた後で猫は死んでしまったんです!」
「 ええっ!大変!」
客はもうサーモンを食べてしまっています。
夫妻は事情を客に説明し、病院代としてかなりの金額を全員に渡しました。
みんな帰った後で、奥さんはお手伝いさんに聞きました。
「 死んだ猫はどこ?」
「 まだ道路でひかれたままです。」
飲み過ぎ
学生の時、しこたま飲んで歩いて帰ったら、歩きながら居眠りして民家の塀に激突。
感覚が麻痺してたのでそのままアパートに帰ったら、勝手に上がりこんでゲームしてた友人らが俺を見るなり絶叫。
額が割れて血だらけになってた。
ヤツらはとりあえず俺を寝かせ、額からあふれる血をドライヤーで乾かしゲーム続行。
ひどいヤツらです。
食い物
小学校の頃、帰宅途中の堤防でポツンと羊が一匹つながれていた。
何故こんな所に?
そんな疑問がわいたが、すぐに別の好奇心が頭をよぎった。
羊は本当に紙を食うのだろうか?
そう考えるといてもたってもいられず、
ダッシュで家に帰り、自由帳を数枚破ると
それを持ってさっきの羊の所へ戻った。
食べるかな?
ドキドキしながら自由帳を1枚、羊の口元へ差し出した。
すると、なんと美味しそうにその紙を食べるではないか。
メリーさんの羊は本当だったんだ!
続けて2枚たべさせ、3枚目に突入した時、
風で紙を地面に落としてしまった。
すぐにその紙を拾おうとかがんだ瞬間、頭に激痛が走った。
何が起こったのかわからなかった。
すごい力で髪の毛が引っ張られてる?
まだ状況を把握できていない。
羊の鼻息が頭にかかった。
え?俺の髪、もしかして羊に食われてる?
俺が落ちた紙を拾おうとかがんだ時、
丁度、羊の目の前に俺の頭が差し出されたわけだ。
そりゃ食われるわな。
涙目になりながら痛みをこらえる。
すごい力だ。頭上でもしゃもしゃいってる。
いくら引っ張ってもとれない。
っていうか、引っ張ると余計に痛い。
ふと、髪を引っ張る力がゆるんだ。
食べるのを諦めたのだろう。
とっさに逃げることが出来たが、
目の前の羊は、くえねーぞコラとでも言いたげな
怪訝な表情で俺の頭を見つめ、めぇ~と一声鳴いた。
いやはや、羊に紙を食わせていたら
自分の髪を食われるとは。
羊に食われる草の気分がわかったよ。
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