次は坂道を上り法華堂から二月堂を目指した。途中、石灯籠の列が続く。
坂上に建物が見えてきた。
法華堂だ。前の回で触れた法華堂。この堂は天平年間に創建されており、東大寺の中でも最古の建物。
(東大寺パンフレット より)
中にあるのがこれも国宝の不空検索観音像だ。不空検索とは投げ縄上の罠のことで、不空(余すことなく)検索ですべての人びとを救う観音様だ。
(週刊朝日百科 日本の国宝 より)
それにしてもこの観音様は豪華絢爛だ。全身が金で覆われているのはもちろんのこと、銀製の宝冠には実に2万個以上の宝石類が埋め込まれているという。
(天平の楽園 東大寺 三好和義 より)
さらに、前で合掌する両掌の間にも、水晶玉が挟まれていた。
(東大寺パンフレット より)
以前にはこんな形で日光月光像も観音像の両脇に位置していた。
法華堂を出ると、二月堂が見えてきた。大きな階段が待ち構えている。
でも、大階段は避けて横にあった細めの階段から上を目指した。