野口英世像の背後に広がる建物は、国立科学博物館。明治政府発足後開催した各種博覧会や物産展で収集した自然科学分野の資料を一堂に集めた博物館として、1931年に開館した。
玄関正面入り口にギリシャローマの神殿を思わせるような柱が並ぶ新古典主義の様式になっている。下からだとわからないが、空から見ると飛行機の形をしているようだ。
最初に目に飛び込むのは、建物左横にあるシロナガスクジラの巨大なオブジェ。
その巨大さに驚くが、近づいてみると、意外にもちょっと愛らしい瞳を持っている。
対照的に右側にあるのはD51の蒸気機関車。
中に入ろう。展示は大きく2つに分かれるが、日本館では「「列島の自然と私たち」、地球館では「地球生命史と人類」がメインテーマとなっていて、様々な展示が行われている。
天井を見上げると、中央部分には宝相華のデザインが施されている。また、丸いドームが載っているが、もともと四角な平面なので、四辺の柱上を足場にして4つのアーチを載せ、その頂点を結ぶというイスラム教モスクで使われる方式が採用されているという。
ステンドグラスは鳳凰のデザインだ。
もともとヨーロッパのステンドグラスだが、図柄には和風を取り入れている。
展示部門の一番人気は恐竜の骨格見本。圧倒的な迫力があるなあ。
ほかにもキリンやサメなどの骨格も陳列されており、ちびっ子には大好評のようだ。
帰りがけに気づいたのだが、玄関前の階段が軽やかなカーブを描いていて、何ともいい感じだった。
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