今回の旅はストラスブールから電車でパリに移動した。出発前にはいくつかの行動予定を立てていたが、週末はちょうど燃料税値上げに端を発した大規模デモが活発化、パリは厳戒態勢が敷かれるという状態になっていた。
そのため主な美術館、博物館、オペラ座などの施設は軒並み休館、中心部の商店もほとんど閉店となってしまった。さらに市内交通機関である地下鉄も、走ってはいたものの中心部にあるオペラ、ルーブル、凱旋門などの駅はノンストップで通過してしまうという臨時措置が取られていた。
このため、当初考えていた行動予定はほぼすべてが実行不可能になってしまった。
そこでパリ北側の地下鉄駅グランブールバールで降りて周辺部を歩いていたら、通りの向こう側にこんな大規模デモ隊が見えた。
もちろんデモ隊に接近はしなかったが、歩いている中で何回も警官隊の検問に遭うという経験をした。
ホテルのテレビではそんなパリの騒動を随時放映していたので、目についたものをいくつかお見せしよう。
封鎖された凱旋門付近。
警官隊とデモ隊の衝突場面。
炎上する凱旋門周辺の道路。
夜完全に閉鎖されたシャンゼリゼ通り。赤くライトアップされた並木通りが妙にわびしい。
その通りには警官だらけ。
こんな形でパリは全くいつもの華やかな街の雰囲気を消失してしまっていた。
そこで、かつて賑わっていたシャンゼリゼ通りのイルミネーションを1枚。(数年前の12月、クリスマスシーズンに撮影したものです)。
日本では考えられないことです。
でも逆に市民のパワーを感じられてすごいです !!
日本だったら、みんな無関心。
それっていいのか悪いのか。。。
パリの友達も言っていましたが、フランス人はデモを含め自分たちの主張を行動に移すことにはとても寛容のようです。そういえば電車のストなどもしょっちゅうありますが、あまり反対の声は大きくありませんしね。フランス革命以来の伝統なんでしょうか。
まあ、観光客がそれに文句を言っても仕方ないので、可能な範囲であちこち歩き回りました。