「名探偵コナン 沈黙の１５分（クォーター）」

　         　 
～生き延びるんだ、絶対に・・・・～

震災以降遠のいていた映画館にやっと足を運べるようになりました。１ヶ月半ぶりの映画鑑賞～。

２０１１年　　　日本　　　　（11．4．26公開）
配給：東宝　　　　　　　　　上映時間：１０９分
監督：静野孔文　　　　　　　 総監督：山本泰一郎　　　アニメーション制作：東京ムービー
製作：小学館／読売テレビ／日本テレビ／ShoPro／東宝／トムス・エンタテインメント
原作：青山剛昌（小学館・週刊少年サンデー連載中／読売テレビ・日本テレビ系放送中）
音楽：大野克夫
主題歌：B’ｚ 「Don't Wanna Lie」 （VERMILLION RECORDS）
声の出演
江戸川コナン・・・・・高山みなみ　　　　　　 毛利蘭・・・・・・・・・・・山崎和佳奈
毛利小五郎・・・・・・・小山力也　　　　　　  目暮警部・・・・・・・・・茶風林
阿笠博士・・・・・・・・・緒方賢一　　　　　　　灰原哀・・・・・・・・・・・林原めぐみ
吉田歩美・・・・・・・・・岩井由希子　　　　　 小嶋元太・・・・・・・・・高木渉
円谷光彦・・・・・・・・・大谷育江　　　　　　　工藤新一・・・・・・・・・山口勝平
渡辺刑事・・・・・・・・・渡辺陽一（ゲスト声優）
立原冬馬・・・・・・・・・飯塚真弓　　　　　　

＜見どころ＞
「名探偵コナン」シリーズ劇場版15周年記念作品。
地下鉄トンネル爆破事件と雪原での死体発見事件とのつながりを究明するため、
コナンが巧みな推理を展開する。『名探偵コナン 銀翼の奇術師（マジシャン）』から
劇場版シリーズの監督を務めた山本泰一郎が総監督となり、静野孔文が監督を務める。
劇場版ならではのスケールのアクションと謎解きサスペンス、さらには悲しい人間ドラマを
絡めたエンターテインメント作 品から片時も目が離せない。

＜あらすじ＞
都知事あてに脅迫状が届き、都営新地下鉄のトンネル爆破事故が起こる。
コナンの推理で奇跡的に被害者を出すことは免れた。都知事が国土交通大臣時代に建設した
ダムの関係者が怪しいとにらんだコナンは、一路新潟県へと向かう。
すると、ダム移設5周年の記念式典でにぎわう村の雪原で、死因不明の遺体が発見される・・。
（以上、シネマトゥディより）

＜感想＞
サブタイトルの「１５分」は、１５周年と掛けてんのかなぁ～と思ったら、雪崩の生存率
タイムリミットの時間のことだったんですね。

というわけで、今年は１５周年ということで、映画の冒頭から迫力満点のアクションで始まった作品。

今回は、服部平次や怪盗キッドが出なくて、ちぃと寂しかったですが、探偵団の３人や
灰原哀ちゃんが活躍してたので、良かったですね～。
 
個人的に、哀ちゃんのさりげな～～いツッコミに一人ニヤッとしていました。 
ここ最近、哀ちゃんの出番が多い！と感じることなかったのですが、今回はアクションにも
絡んでいて、哀ちゃんファンの私としては嬉しかったな～。

 
作品全体の印象は、従来の作品に比べると、人間味を出した内容になっていました。
また、アクションシーンも、冒頭からかなりど派手でした。
絵の技術やカットでカバーした？って印象もあるけれど、やっぱりこの迫力はスクリーンで
観たほうがいいですね。（多少、やり過ぎやろう～って感ありだけど）

ただ、話の流れはしっかりしているのに、推理としては今年もしょぼかったですね。
犯人の動機＆トリックがしょぼすぎ・・・。
昨年同様のカモフラージュで実は・・・・ってなオチには、「おい！２年連続でそのオチか！」
と、思わず心の中でツッコンでしまいました。
昨年公開の「天空の難破船」は、怪盗キッドや服部平次が絡んでいたので、面白さが
増していたから、やっぱり出ていないと、劇場版ではそろそろ限界が来ている感も否めない
ように思いましたね。
  
それでも、今回のラストはけっこう良かった。
いつもは、コナン（新一）が蘭を助けるんだけど、今回は蘭がコナン（新一）を助けるし。
ちょっとウルっと来ちゃいましたよ。

で、思うの、そろそろ蘭ちゃんを幸せにしてあげてって。

それと、今作の名セリフ。
「一度口から出しちまった言葉は、もう元には戻せねーんだぞ。
　言葉は刃物なんだ。使い方を間違えると、やっかいな凶器になる。
　言葉のすれ違いで一生の友達を失うこともあるんだ」

自分もそうだけど、うちの子ども達に聞かせてあげたいセリフですね。

で、結論。
怪盗キッド＆平次が出ていない割には、よく頑張った作品でした。
でも、あの２人がいないと、劇場版はそろそろキツイかもしれないなぁ～。

点数：８点　（１０点満点）