<12月の鑑賞予定映画>
~その愛は、20世紀最大の罪となる~
2010年 アメリカ/中国合作 PG12指定 (11.08.20公開)
配給:GAGA(ギャガ) 上映時間:105分
監督:ミカエル・ハフストローム
音楽:クラウス・バデルト
出演:ジョン・キューザック/コン・リー/チョウ・ユンファ/菊池凛子/渡辺謙
<見どころ>
1941年の上海を舞台に描くアメリカ・中国合作のサスペンス大作。
太平洋戦争勃発前の日本軍占領下の上海で、あるアメリカ諜報部員の
死の裏に隠された男女の悲しい運命の物語を紡ぐ。
『2012』のジョン・キューザック、『SAYURI』のコン・リー、香港の名優チョウ・ユンファ、
渡辺謙や菊地凛子らが豪華共演。激動の時代を生きた人々の愛と宿命のドラマが感動を呼ぶ。
<あらすじ>
1941年、アメリカ諜報部員のポール(ジョン・キューザック)は、太平洋戦争勃発前の不穏な
空気が漂う上海の地を踏む。彼は親友の死の真相究明のためやって来たが、やがて
中国とアメリカ、そして日本を取り巻く巨大な陰謀の真相に迫っていく。
ポールの周りには、常に彼を執拗に追い回す日本人将校タナカ(渡辺謙)らの存在があり……。
<感想>
渡辺謙さんが出るから~コン・リーが久々に出るから~ってことで、けっこう楽しみにしてた
作品だったのですが・・・・・・・うーん、全てにおいてなんか中途半端な印象。
物語は、1941年、第2次世界大戦前の上海での出来事。
ジョン・キューザック・・・・諜報員の役だけど、そうは見えない。
コン・リーは、色っぽくて謎めいていて良かったな~。
劇団ひとり・・・・・・ いや、チョウ・ユンファ、さすがの存在感。
菊池凛子さんは・・・・・蓋を開けてみたら、こんなチョイ役、よく引き受けましたね。
で、渡辺謙さんは、やっぱ存在感すごい。立ってるだけで、威圧感がありますよん。
軍服姿も麗しい。
とまぁ、キャストは良かったんですよ。
1941年当時の上海の様子は、リアルに描かれていてすごく良かったです。
何が悪いって、脚本がしょぼい。
サスペンスな展開で、登場人物たちが、腹の探りあいをしている様子は、けっこう緊迫感あって
眠くなる・・・なんてことはなかったんだけれど、事件の真相っていうか、動機を知って愕然。
思わず、「そんなオチかい!?」とスクリーンに向かって突っ込んでしまった・・・・。( ̄▽ ̄;)
もっと政治的事情を絡めた展開になるのか?と思ってただけに拍子抜けもいいところ。
また、タナカとスミコの会話では、日本語でしゃべる・日本語字幕・英語字幕になっているんだけど
全部セリフが違う・・・・・・あまりの違いすぎに、感動どころか失笑してしまった・・・・。
歴史的ストーリーを期待していた人には、がっかりの作品。
主役は、ジョン・キューザックだけれど、脇のチョウ・ユンファ、渡辺謙、コン・リーが良かった。
特に、チョウ・ユンファと渡辺謙の重厚な演技は必見。
要は、キャストで105分もった・・・という作品ですかね。
点数:5.5点(10点満点)