<12月の鑑賞予定映画>
~痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー~
2013年 日本映画 (2013.02.02公開)
配給:ショウゲート 上映時間:131分
監督:廣木隆一
原作:西加奈子 『きいろいゾウ』(小学館刊)
脚本:黒沢久子/片岡翔
原画&劇中イラスト:にしかなこ
音楽:大友良英
主題歌:ゴスペラーズ 『氷の花』
出演:宮崎あおい/向井理/濱田龍臣/浅見姫香/本田望結/リリー・フランキー
緒川たまき/松原智恵子/柄本明/大杉漣(声の出演)/高良健吾(声の出演)
<見どころ>
西加奈子の人気小説を、『軽蔑』などの廣木隆一監督が映画化したラブストーリー。
出会って間もなく結婚した夫婦が、1通の手紙をきっかけに擦れ違いながらも過去と
向き合い、絆を深めていく姿を描く。共に原作のファンだという向井理と宮崎あおいが初共演を
果たす。彼らを取り巻く人々には柄本明、松原智恵子、リリー・フランキーら多彩な顔ぶれが
そろうほか、人気子役の濱田龍臣、本田望結らが出演。
<ストーリー>
周囲の生き物たちの声が聞こえる能力を持つ天真爛漫な妻の“ツマ”こと妻利愛子(宮崎あおい)
と、背中に入れ墨のある売れない小説家・“ムコ”こと無辜歩(向井理)は、出会ってからたちまち結婚。
二人とも互いに言えない秘密を抱えていたが、至って平穏な日常を送っていた。
そんなある日、ムコに差出人不明の手紙が届いたことから、二人の関係にさざ波が立ち始め……。
<感想>
原作=既読。
公開早々に行ったのですが、諸事情でUPが遅くなり・・・・。
というわけで、短めの感想を。
原作を読んだ時から、ツマは宮崎あおいちゃん以外考えられなかったので、ナイスキャスティング。
ムコの向井くんも、映像で見ると、案外ハマっていたように感じました。
それにしても、あおいちゃん、いろんな奥さんを演じてますが、どれも好感持てます。
夫婦とはいえ、何から何まで全てを知っているわけではない。私だって、夫を全部
知っているわけではない。ところが、ムコとツマはお互いのことをほとんど何にも知らずに
結婚しているから、見ていて少々変わった夫婦に見えました(笑)。
映画の後半から、ムコの過去に愛した人に関わるエピソードがありますが、原作では
ずいぶん、前半のイメージとのギャップを感じてしまいましたが、映画のほうは、その
ギャップさを最小限にとどめた形となっていて、印象としては良かったかな。
相手のことを何も知らずに勢いで結婚し、そこから愛を育んでいく夫婦ですが
ムコに対して、激しい嫉妬と怒りをぶちまけす水道蛇口のシーンは、長かったですが
見応えのある場面でした。こっちも痛みを感じるほど・・・・・。
いろんな痛みを乗り越えて、本当の夫婦になっていくお話。
ほんわかした作りですが、なかなか深くついたある意味シビアな内容の作品でした。
夫婦で見てみるとおもしろいかもしれません。
点数:7点 (10点満点)