<2月の鑑賞予定映画>
~挑むのは、世界最強の暗号~
2014年 アメリカ/イギリス合作 (2015.03.13公開)
配給:GAGA 上映時間:1時間55分
本年度アカデミー賞 脚色賞受賞
監督:モルテン・ティルドゥム
原作:アンドリュー・ホッジス
脚本・製作総指揮:グラハム・ムーア
プロダクションデザイン:マリア・ジャーコヴィク
衣装デザイン:サミー・シェルドン・ディファー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ/キーラ・ナイトレイ/マシュー・グード
マーク・ストロング/チャールズ・ダンス/アレン・リーチ
マシュー・ビアード/ロリー・キニア
<見どころ>
第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者
アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマ。劣勢だったイギリスの勝利に
貢献し、その後コンピューターの概念を創造し「人工知能の父」と呼ばれた英雄にも
かかわらず、戦後悲劇の運命をたどったチューリングを、ベネディクト・カンバーバッチ
が熱演する。監督は『ヘッドハンター』などのモルテン・ティルドゥム。
キーラ・ナイトレイをはじめ、『イノセント・ガーデン』などのマシュー・グード、
『裏切りのサーカス』などのマーク・ストロングら実力派が共演。
<ストーリー>
第2次世界大戦下の1939年イギリス、若き天才数学者アラン・チューリング
(ベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの
一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して
作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。
いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが……。
<感想>
ドイツの暗号装置「エニグマ」の解読に挑んだ天才数学者アラン・チューリングの
人生を描いた作品。
理系男子の夫はアラン・チューリングを名前&功績知っていましたが、
文系の私は名前は知っていましたが、コンピュータ科学の礎を築いた人物って
いうのこの作品で初めて知りました。
今、こうやってネットとか当たり前のように出来るのも彼のおかげなんですね。
戦争を早く終結する為に、ドイツの暗号記「エニグマ」の解読に取り組み
解読するのに成功したのにもかかわらず、それを敵方に感知されないために
あえて、自国軍や民間人が襲撃されるのを見殺しにしなければいけない非情な選択。
「アメリカン・スナイパー」でも思いましたが、これが戦争の恐ろしいところです。
それにしても、この時代、同性愛って犯罪だったんですね。今じゃ考えられない。
チューリングは、コミュニケーション障害って感じでしたが、最後は信頼を得て
職務を遂行した素晴らしい天才学者だったと思います。それだけに戦後の
暮らしぶりが、切なすぎた・・・・。
ベネディクト・カンバーバッチの繊細な演技は圧巻。キーラ・ナイトレイも
やっぱりクラシカルなスタイルは似合いますね。周りの俳優さんも素晴らしく
骨のある人間ドラマでした。
近年、エリザベス女王が 彼を讃えて下ったとか・・・・・50年経ってようやく名誉回復ですね。
よかったよかった。
点数:8点 (10点中)