<4月の鑑賞予定映画>
~誰も叩いたことのない領域へ~
2014年 アメリカ映画 (2015.04.17公開)
本年度アカデミー賞 助演男優賞/録音賞/編集賞 受賞作品
配給:GAGA 上映時間:1時間47分
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
美術:メラニー・ペイジス・ジョーンズ
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
衣装:リサ・ノーシア
出演:マイルズ・テラー/J・K・シモンズ/メリッサ・ブノア/ポール・ライザー
オースティン・ストウェル/ネイト・ラング/クリス・マルケイ/デイモン・ガプトン
スアンヌ・スポーク/マックス・カッシュ/チャーリー・イアン
<見どころ>
サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を筆頭に、さまざまな映画賞で
旋風を巻き起こした音楽ドラマ。ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った
青年と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師の姿を追い掛けていく。
メガホンを取るのは、『グランドピアノ 狙われた黒鍵』などの脚本を手掛けてきた
俊英デイミアン・チャゼル。主演は『ダイバージェント』などのマイルズ・テラーと
『JUNO/ジュノ』などのJ・K・シモンズ。熱いドラマはもちろん、マイルズが繰り出す
パワフルなドラミングにも圧倒される。
<ストーリー>
名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意する
ニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として
名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、
完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、
その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは
次第に狂気じみたものへと変化していく。
<感想>
アカデミー3部門を受賞し、音楽を題材とした映画となると、やはり見逃せません。
うーん、正直観終わってどっっと疲れました。
助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの演技は、やっぱり目が離せませんでした。
最後まで緊張感漂ったし、ラスト10分の「キャラバン」の演奏は必見。
ジャズってやっぱりドラムが花形だから、このシーンは、目が釘付けになりました。
ただ個人的には、私も音楽に携わっているからなのかもしれませんが
「音」を「楽しむ」というのが最後まで感じられなかった。演出はそんなことを
狙っているのではない、というのは重々わかっていますが、なんていうのかなぁ~
怒り方に全く愛を感じない。私も、教授にひっどいこと言われましたが、もっと
愛情を感じた言葉だったもん。
観ていて苦しくなる場面多々ありましたが、やはり最後の音の掛け合いは
スクリーンで観る価値はありかと思います。アカデミー賞受賞したのにもかかわらず
上映館数がいまいち少ないのが残念です。
点数:7点 (10点中)