<12月の鑑賞予定映画>
~155人の命を救い、容疑者になった男~
2016年 アメリカ映画 (2016.09.24公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画 上映時間:1時間36分
監督:クリント・イーストウッド
脚本:トッド・コマーニキ
原作:チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー/ジェフリー・ザスロウ
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
衣装:デボラ・ホッパー
音楽:クリスチャン・ジェイコブ/ザ・ティアニー・サットン・バンド
出演:トム・ハンクス(チェスリー・“サリー”・サレンバーガー)
アーロン・エッカート(ジェフ・スカイルズ)/ローラ・リニー(ローリー・サレンバーガー)
<見どころ>
俳優としても監督としても著名なクリント・イーストウッド監督と、名優トム・ハンクスが
タッグを組んだ人間ドラマ。2009年1月15日、突然の全エンジン停止という危機に
見舞われながらも、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した航空機事故の
てん末に迫る。『サンキュー・スモーキング』などのアーロン・エッカートらが共演。
機長の手記を基に描かれる、奇跡の脱出劇の背後に隠された真実に言葉を失う。
<ストーリー>
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士
サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。
飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという
低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、
ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川へ
の着水だった。(以上、シネマトゥディより)
<感想>
2009年1月15日に実際に起きた、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した
航空機事故ですが、当時日本でもニュースで流れてたので、まだ記憶に残っています。
機長の英断が賞賛されましたが、事故後こんな展開になっていたとは知りませんでした。
イーストウッド監督×トム・ハンクス主演って段階で、すでに良いフラグが立っちゃいますが
まさに、その通り。イーストウッド作品ハズレなしだわ~。
ドキュメンタリー的に作られてますが、その中にしっかりエンタメ性も入れて
96分とイーストウッド作品にしては短いですが、内容濃く描かれてます。
マスコミや世論は、ヒーローとして持ち上げるが、 事故調査委員会の立場からしてみると
ジェット機1機ダメしちゃってるから なあなあにする訳には行かないですよね。
にしても、計算上では戻れたはずという国家運輸安全委員会に対して
現場では、計算のようにはいかない!と公聴会で強く語り、シュミレーション検査で
それを証明しようとするシーンは、圧巻。
副機長を演じたアーロン・エッカートの演技も必見。
「もし次があるとしたら、できれば7月がいい」・・・・・・めっちゃウケました。
エンドロールでは、実際の映像及び当時乗っていた乗客とクルーとのシーンが
流れるが、これが実に心を清々しくさせてくれましたので、エンドロールまで
しっかり観ることをオススメします。
点数:8点 (10点中)