<3月の鑑賞予定映画>
~そのメロディは、世界中を魔法にかける~
2019年 イギリス映画 PG12指定 (2019.08.23公開)
配給:東和ピクチャーズ 上映時間:121分
監督:デクスター・フレッチャー
製作総指揮:エルトン・ジョン
脚本:リー・ホール
衣装デザイナー:ジュリアン・デイ
音楽:マシュー・マージェソン
出演:タロン・エジャトン/ジェイミー・ベル/リチャード・マッデン
ジェマ・ジョーンズ/ブライス・ライス・ハワード/ブライス・ダラス・ハワード
スティーヴン・グレアム/スティーヴン・マッキントッシュ
テイト・ドノヴァン/チャーリー・ロウ
<見どころ>
「Your Song/ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」などで知られるミュージシャン、
エルトン・ジョンの半生を描いた伝記ドラマ。主演は『キングスマン』シリーズなどの
タロン・エジャトン、共演に『リヴァプール、最後の恋』などのジェイミー・ベル、
『ジュラシック・ワールド』シリーズなどのブライス・ダラス・ハワードらが名を連ねる。
『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督とエルトン・ジョン自身が製作を務め、
『サンシャイン/歌声が響く街』などのデクスター・フレッチャーがメガホンを取った。
<ストーリー>
少年レジナルド・ドワイトは、両親が不仲で孤独だったが、音楽の才能に恵まれていた。
エルトン・ジョン(タロン・エジャトン)という新たな名前で音楽活動を始めた彼は、
バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)と運命的な出会いを果たし、二人で作った
「Your Song/ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」などヒットナンバーを次々と
世に送り出して世界的な名声を得ることになる。
<感想>
英国を代表するミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた作品。
おもいっきりミュージカル映画になっていたのに、ちょっと驚きましたが
楽曲が、エルトン・ジョンのヒット曲ばかりなので、楽しく鑑賞することが
出来ました。
親の愛情が必要だった時に得られなかった幼少期から、成功のステップを
駆け上がる過程が細かく描かれ、全編通して大団円的な描かれ方に
なっていないところは、「自分の良い時も悪い時も誤魔化さずにすべて
描いてほしい、何かを改変することは絶対にしないでほしい」
と、エルトン自身の希望があったとのこと。
当時タイムリーに聴いていた者の一人として、名曲がこうやって生まれたのか
というのを知れたのは感慨深いです。(たとえファンでなくとも)
それにしても両親からの愛情がここまで乏しいとは思いもしませんでした。
特に父親の子に対する無関心さはひどいですね。子供にとって、無関心な
ことほどつらいことはない。母親も酷いが、エルトンにプレスリーのレコードを
紹介したのがきっかけで、音楽に目覚めていったわけだから、母の影響は
少なからず受けているのかも。
エルトンを演じたタロン・エガートンの演技力には脱帽。歌の部分も吹替では
なく彼自身が歌っているそうですね。彼の演技は必見。
地位と名声を築くと周りはろくでもない人間が集まりますが、彼の場合
バーニーという真の友達が常に寄り添ってくれたのが救いでしたね。
私自身は、EDでのオリジナルと映画の違いの下りは興味深かったし
当時PVをタイムリーで観ていた一人として、「I'm Still Standing」が
完コピされていたのはうれしかったですねぇ。
しかし、スターの陰には必ず、酒・drug・sexがつきもの?^^;
に加えて、イギリスのミュージシャンは、ゲイが多いですねぇ。
フレディもそうだし、ボーイ・ジョージや、ジョージ・マイケルもだし・・。
そのうち彼らの映画も作るのかしら?(笑)
「your song」の誕生など、世代にはたまらない映画でした。
点数:8点 (10点中)