<4月の鑑賞予定映画>
~本当の悪は笑顔の中にある~
2019年 アメリカ映画 R15指定(2019.10.04公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画 上映時間:122分
監督・製作:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス/スコット・シルバー
製作:ブラッドリー・クーパー/エマ・テリンジャー・コスコフ
美術:マーク・フリードバーグ
音楽:ヒルドゥル・グーナドッティル
衣装:マーク・ブリッジス
出演:ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ
フランセス・コンロイ/グレン・フレシュラー/ブレット・カレン
ダグラス・ホッジ/リー・ギル
<見どころ>
『ビューティフル・デイ』などのホアキン・フェニックスが、DCコミックスの
悪役ジョーカーを演じたドラマ。大道芸人だった男が、さまざまな要因から巨悪に
変貌する。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、
オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。『ザ・ファイター』などの
スコット・シルヴァーがフィリップス監督と共に脚本を担当した。
<ストーリー>
孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも
笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。
ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人
ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、
底辺からの脱出を試みる。
<感想>
「バットマン」の最大の敵、ジョーカーの誕生を描く物語。
「バットマン」シリーズは、ほとんど観ていませんが、私は、すんなり観ることが
出来ました。
負のスパイラルにはまってしまうと、抜け出すことが困難な状況に・・・。
観ていると、今の世の中と似通っているような印象を受けます。このあたりが
賛否両論出てくるわけなのですが・・。
主演のホアキン・フェニックスは、圧巻の演技。目がどこかにイッてしまった
ような狂気と普段の穏やかさと、落差ある表情の変化がとにかくすごい。
映画なんですが、ドキュメンタリーのようにさえ感じてしまったほどです。
凶暴なシーンがありましたが、その中で「優しくしてくれたのはお前だけだったよ」
という場面だけが唯一救いに感じました。
なぜジョーカーを生み出してしまったのか。その凶暴性を生みだした社会背景こそが
元凶だと認識しないといけないのかも。
とても救いようがなくて悲しい映画でしたが、考えさせられる映画でもありました。
でも、もう1回見たいとはちょっと・・・(あまりにも重すぎて
)
ホアキン・フェニックス、間違いなく賞取りますね。
点数:8点 (10点中)