<12月の鑑賞予定映画>
~父も母もいないけど、私には《家族》がいました~
2020年 日本映画 PG12指定 (2021.01.29公開)
配給:スターサンズ/KADOKAWA 上映時間:136分
監督:藤井道人
脚本:藤井道人
音楽:岩大太郎
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
主題歌:millennium parade 「FAMILIA」
出演:綾野剛/舘ひろし/尾野真千子/北村有起哉/市原隼人/磯村優斗/菅田俊
康すおん/二ノ宮隆太郎/駿河太郎/岩松了/豊原功補/寺島しのぶ
<見どころ>
『新聞記者』などの藤井道人監督がメガホンを取り、一人のヤクザの生きざまを
三つの時代に分けて描くヒューマンドラマ。ヤクザになった男が大切な仲間や
恋人と出会うも、暴力団対策法が施行されたことにより波乱が起きる。
主人公のヤクザを『新宿スワン』シリーズや『楽園』などの綾野剛、
主人公と父子の契りを結ぶ組長を『終わった人』などの舘ひろしが演じるほか、
尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗などが共演する。
<ストーリー>
1999年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治(綾野剛)は、
柴咲組組長の柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことからヤクザの世界に
足を踏み入れる。2005年、ヤクザとして名を挙げていく賢治は、自分と似た
境遇で育った女性と出会い、家族を守るための決断をする。それから時は流れ、
2019年、14年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の
影響で激変していた。
<感想>
綾野剛さんが主演なので、公開前から楽しみにしていました。
ヤクザを描いていますが、社会からはじき出された人々も描いている
社会派作品。主演の綾野剛さんをはじめ、キャストの演技力が高い。
特に光っていたのが市原隼人さん。2019年のシーンでの彼の演技は
秀逸。そして、磯村勇斗さんのラストの表情は圧巻でした。
社会から疎外された者が、いかに生きていくのが大変且つ難しいというのを
本作は見事に映像化されています。また、年代によってカメラワークを
変えていたのも良かった。
まだ2月ですが、早くも今年のベスト上位作品に浮上。
次年度の賞とりレースに間違いなく入ってくるでしょう。
点数:9点/10