<1月の鑑賞予定映画>
~何かがはじまる予感がして、心臓が鳴った~
2020年 日本映画 (2021.01.29公開)
配給:東京テアトル/リトルモア 上映時間:124分
監督:土井裕康
脚本:坂元裕二
音楽:大友良英
衣装:立花文乃
イラストレーション:朝野ペコ
出演:菅田将暉/有村架純/清原果耶/細田佳央太/オダギリジョー
戸田恵子/岩松了/小林薫/韓英恵/中崎敏/小久保寿人
瀧内公美/森優作/古川琴音/篠原悠伸/八木アリサ/押井守
佐藤寛太/岡部たけし
<見どころ>
『コーヒーが冷めないうちに』などの有村架純と『帝一の國』などの
菅田将暉を主演に迎えた恋愛物語。東京・井の頭線の明大前駅で終電を
逃してたまたま出会った男女と、全ての事柄が絡み合いながらリンクしていく
様子を描写する。有村が主演を務めた『映画 ビリギャル』などの土井裕泰が
監督を務め、ドラマ「東京ラブストーリー」「カルテット」などの脚本家・
坂元裕二が脚本を書き下ろした。
<ストーリー>
ある晩、終電に乗り遅れた大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、
東京・京王線の明大前駅で偶然出会う。お互いに映画や音楽の趣味がよく似ていた
こともあり、瞬く間に恋に落ちた二人は大学卒業後、フリーターとして働きながら
同居を始める。ずっと一緒にいたいと願う麦と絹は、今の生活を維持することを
目標に、就職活動を続ける。
<感想>
恋愛映画ですが、社会人生活の厳しさも併せて描いていてなかなか
奥の深い作品でした。
ごくふつーの男女の5年間の出会いと別れを淡々と描いています。
大きな事件やハプニングもありません。日常だけを描いていて
そこに、どこかしら自分の過去恋愛あるあるがちりばめられています。
実際、私も「そういや私もこんな似たようなことあったな」という
シチュエーションありましたし。
脚本がとにかく細かい。麦と絹が日記を書いた文面がナレーションとして
流れますが、この日記5年分を実際に書き起こしたというから凄いし、
劇中でのセリフで作品名・作家名がたくさん出てくるんですが、ここまで
出てくるのは邦画でもかなり珍しいです。名前を使用するにあたり許可取りも
大変だったんだろうな・・・制作サイドの尽力も伝わりました。
女性は絹ちゃんに共感し、男性は麦くんに共感するような感じですが
私の場合は、麦くんにちょっと共感しましたね。
(ここで私の過去恋愛がバレるなぁ・・・)
自分の過去経験と照らし合わせて楽しめるなかなか素敵な映画でした。
別れたばかりの方にはオススメできません(笑)
点数:8点 /10