<12月の鑑賞予定映画>
~触れてはいけない、閉じ込めた愛の記憶~
2021年 日本映画 (2021.02.11公開)
配給:KADOKAWA 上映時間:119分
監督:堤幸彦
原作:島本理生 「ファーストラヴ」(文藝春秋刊)
脚本:浅野妙子
音楽:Antongiulio Frulio
美術:長谷川功
主題歌&挿入歌:Uru 「ファーストラヴ」「無機質」
衣装:宮本まさ江
出演:北川景子/中村倫也/芳根京子/板尾創路/石田法嗣/清原翔
高岡早紀/木村佳乃/窪塚洋介
<見どころ>
島本理生の直木賞受賞小説を、『スマホを落としただけなのに』などの
北川景子主演で映画化したサスペンス。北川演じる公認心理師が、父親を殺した
女子大生の事件に迫る中で、犯人の心の闇とともに自身の過去とも向き合っていく。
監督を『明日の記憶』などの堤幸彦、脚本を『彼女がその名を知らない鳥たち』
などの浅野妙子が担当する。
<ストーリー>
アナウンサー志望の女子大生、聖山環菜が父親を刺殺する事件が発生。
環菜のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川景子)
は、面会や手紙のやり取りを重ね、環菜の周囲の人々を取材する。環菜に自身の
過去を重ね合わせた由紀はやがて、心の奥底にしまっていた記憶と
向き合うことになる。
<感想>
原作=未読
予告編で「動機はそちらで決めてください」のセリフが気になって鑑賞。
題名とは裏腹のかなり重たい内容・・・。
北川景子さん、ショートヘア似合っています。美人はどんな髪型にしても
似合いますね。羨ましいです。女性陣がそれぞれトラウマを抱えていた
役でしたが、みなさんとても良かった。北川景子さんは特に泣きの演技が
印象的でしたし、芳根京子さんは、この作品でまた飛躍したのでは?
と感じるぐらい憑依した演技でした。
中村倫也さんは今回もかっこよい。特に声がいいですよね~。
しかし、今作は窪塚洋介さんの存在感が圧倒的に光っていました。
出演は多くないんですよ。しかし、包容力のある我聞をここまで素敵に
演じられるのは、窪塚さんならでは。画面に映っていなくても存在感を
感じました。こういう役をどんどんやってほしいです!
精神的にきついシーンが多く、特に環菜のトラウマの原因のシーンは
えぐくてR指定ものかも。また入社面接のフラッシュバックも
見る方によっては、かなりきついと思います。
サスペンスとヒューマンをミックスしたような作品。
窪塚洋介さんの演技は必見です。
点数:8点/10