<2月の鑑賞予定映画>
~耳の聞こえない家族と音楽の才に恵まれた娘の絆~
2021年 アメリカ/フランス/カナダ (2022.01.21公開)
配給:GAGA 上映時間:112分
監督&脚本:シアン・ヘダー
衣装デザイン:ブレンダ・アバンダンドロ
音楽プロデューサー:ニコライ・バクスター
出演:エミリア・ジョーンズ/トロイ・コッツァー/マーリー・マトリン
ダニエル・デュラント/フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
<見どころ>
耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる少女が歌の才能を認められたことを
きっかけに、夢と現実のはざまで葛藤するドラマ。『エール!』のリメイクで、
『タルーラ ~彼女たちの事情~』などのシアン・ヘダーが監督・脚本を務めた。
主人公を『ゴーストランドの惨劇』などのエミリア・ジョーンズが演じ、
『シング・ストリート 未来へのうた』などのフェルディア・ウォルシュ=ピーロ、
『愛は静けさの中に』などのマーリー・マトリンらが共演。サンダンス映画祭で
観客賞など4冠に輝いた。
<ストーリー>
とある海辺の町。耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる女子高生のルビー
(エミリア・ジョーンズ)は、幼少期からさまざまな場面で家族のコミュニケーションを
手助けし、家業の漁業も毎日手伝っていた。新学期、彼女はひそかに憧れる同級生の
マイルズと同じ合唱クラブに入り、顧問の教師から歌の才能を見いだされる。
名門音楽大学の受験を勧められるルビーだったが、彼女の歌声が聞こえない両親から
反対されてしまう。ルビーは夢を追うよりも家族を支えることを決めるが、あるとき
父が思いがけず娘の才能に気付く。
<感想>
「CODA」=「Children Of Def Adult」(聴覚障害者の子供)
フランス映画「エール!」のリメイク版。
音楽用語の「コーダ」と勘違いしてました。^^;
ルビーを演じたエミリア・ジョーンズの演技力と歌唱力に魅了されます。
また、相手役の子、どっかで見たことあるなと思ったら、「シング・ストリート」
の子だったんですね。
家族3人が聾唖者という設定ですが、演じた役者は実際の聾唖俳優さん。
母親役のマーリー・マトリンは、「愛は静けさの中に」の女優さんですね。
久々にスクリーンで見ました^^
健常者と障碍者の間には、どうしても越えられない壁がありますね。
それを家族が娘の進学問題を通して、少しずつ謙虚に受け止めていく姿は
ぐっとくるものがありましたし、ラスト、歌の試験で家族のために
手話も交えて歌うシーンは、感動を呼びます。
また合唱発表会で無音にすることで音のない世界を我々も体現する
演出もうまかったです。
ラストで歌ったのは、ジョニ・ミッチェルの名曲「青春と光の影」が
本作の核心を突いた歌詞なので、ナイスな選曲だったと思います。
ちょっと下品なアメリカンジョークもありますが、
家族愛溢れるいい映画です。
点数:8点/10