<12月の鑑賞予定映画>
~母の愛が、私を壊した~
2022年 日本映画 (2022.11.23公開)
配給:ワーナーブラザース映画 上映時間:116分
監督:廣木隆一
原作:湊かなえ 「母性」(新潮文庫刊)
脚本:堀泉杏
美術:丸尾知行
音楽:コトリンゴ
主題歌:JUJU 「花」
出演:戸田恵梨香/永野芽衣/三浦誠己/中村ゆり/山下リオ/吹越満
高橋侃 /落井実結子/高畑淳子/大地真央
<見どころ>
実写化もされた「告白」「ポイズンドーター・ホーリーマザー」などで知られる
湊かなえの小説を映画化。一人の女子高生の死を巡り、母と娘それぞれの視点に
よって衝撃的な事実が浮かび上がる。監督を『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの
廣木隆一、脚本を『窮鼠はチーズの夢を見る』などの堀泉杏が担当。
娘を愛せない母を『SPEC』シリーズなどの戸田恵梨香、母の愛を求める娘を
『マイ・ブロークン・マリコ』などの永野芽郁が演じるほか、三浦誠己、
中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央らが出演する。
<ストーリー>
ある日、女子高生の遺体が発見される。事故や自殺か、あるいは他殺なのか、
その真相は不明だった。悲劇に至るまでの過程が母・ルミ子(戸田恵梨香)と
娘・清佳(永野芽郁)それぞれの視点で明らかになっていくものの、双方の
証言は同じ出来事を回想しているにもかかわらず食い違い、母と娘の複雑な
関係が浮き彫りになる。
<感想>
原作=未読
予告編でイメージしたのと全然別なのでびっくり。
ミステリー作品と宣伝されていましたが、ミステリー要素低いでしょ。
冒頭いきなり大人の永野芽衣ちゃんが出てくるんだもん。
原作読んでないからなんともいえないけど、伏線含ませての流れに
できなかったのかしら?
戸田恵梨香・永野芽衣の新たな演技にも注目しましたが
個人的には大地真央・高畑淳子、2人の対照的な母親の演技が素晴らしかった。
それにしても今回も、自分のことしか考えない大人の言動が描かれていて
観ていて苦しくなる場面もあり。それでも、なんだかんだでまるく
おさまった感じがして、終わってみると湊かなえの作品にしては
希望がもてる終わり方になっていました。
「玄関・台所・食卓以外は他人の家だから」と話していたルミ子が
ラスト、義妹りっちゃんの部屋に入っていくシーンは、なんか
救われたような気がしました。しかし、娘に対して愛情が芽生えたのかは
怪しいところですが・・。
ある意味予告編詐欺的な映画でした。予告編ってやっぱ大事ですよ(笑)
点数:6点/10