NAO日和

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<12月の鑑賞予定映画>

「はたらく細胞」「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」「私にふさわしいホテル」

「八犬伝」

2024年10月30日 | 邦画

~正義で何が悪い~

2024年  日本映画  (2024.10.25公開)
配給:東宝  上映時間:149分
監督:曽利文彦
原作:山田風太郎
脚本:曽利文彦
美術:佐々木尚
音楽:北里玲二
出演:役所広司/内野聖陽/土屋太鳳/渡辺圭祐/鈴木仁/板垣李光人/水上恒司
   松岡広大/佳久創/藤岡真威人/上杉柊平/河合優実/栗原千明/真飛聖
   中村獅童/尾上右近/小木茂光/丸山智己/塩野瑛久/忍成修吾/磯村勇斗
   立川談春/黒木華/寺島しのぶ

<見どころ>
山田風太郎の小説「八犬伝」を、『ピンポン』などの曽利文彦が実写映画化。
宿縁に導かれた8人の剣士たちが戦いを繰り広げる物語の世界と、その執筆に執念を
燃やす江戸時代の戯作者・滝沢馬琴を巡る世界を交錯させながら描く。馬琴を
『PERFECT DAYS』などの役所広司、彼を見守り続ける絵師・葛飾北斎を『春画先生』
などの内野聖陽が演じるほか、土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ、
渡邊圭祐らが共演する。

<ストーリー>
江戸時代、戯作者・滝沢馬琴(役所広司)は友人の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)
に構想中の物語を語り始める。それは里見家にかけられた呪いを解くため、運命に
引き寄せられた8人の剣士たちの戦いを描く物語だった。たちまち魅了された北斎は
物語の続きを聴くため、足しげく馬琴のもとへ通い、二人の奇妙な関係が始まる。
執筆作業は、悪が横行する世で勧善懲悪を貫くという馬琴のライフワークとなるが、
28年の歳月を経て最終局面に差し掛かろうとした矢先、彼の視力が悪化してしまう。

<感想>
滝沢馬琴の住む江戸(実世界)と、馬琴が語る八犬伝のイメージ(虚世界)の
2パートが分かれて話が進みます。

 
江戸時代の戯作文芸の代表作で、ヒーロー戦隊もののルーツともいえる「八犬伝」。
何度か映像化されていますが、実と虚を組み合わせたつくりはなかなか面白く
特に実世界を演じた役所広司、内野聖陽さんの演技は素晴らしい。


「八犬伝」の方は、虚の世界感をわざと強調した感じを受けました。
(言い回しとか映像の流れとか)
それにしても、水上恒司君と塩野瑛久君、全然わからなかったよ
特に塩野瑛久君は、「光る君へ」での麗しい一条天皇のイメージが強烈だから
まさかの悪役にびっくり。俳優さんってすごい
個人的にぞわっとしたのが、奈落での鶴屋南北との対話。
立川談春さんの怪演が際立っていました。

「八犬伝」が28年もの歳月をかけて創作されていること、後半、目が見えなくなり
息子の妻であるお路が代筆して完成したことは初耳だったので
滝沢馬琴の人生と八犬伝のお話両方知ることが出来、ある意味お得感を
感じる映画でした。

点数:7点/10 

コメント (2)
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