~あなたがもう一度、会いたい人は誰ですか?~
2012年 日本映画 (2012.10.06公開)
配給:東宝 上映時間:129分
監督:平川雄一朗
原作:辻村深月『ツナグ』(新潮文庫刊)
脚本:平川雄一朗
美術:花谷秀文
音楽:佐藤直紀
主題歌:JUJU「ありがとう」(ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)
出演:松坂桃李 /樹木希林/佐藤隆太 /桐谷美玲 /橋本 愛 /大野いと /遠藤憲一
別所哲也 /本上まなみ /浅田美代子/八千草薫 /仲代達矢
<見どころ>
第32回吉川英治文学新人賞に輝く、辻村深月の小説を実写化したファンタジー・ドラマ。
死んだ者と生きる者の再会を仲介する使者“ツナグ”の見習いを努める高校生が、さまざまな
依頼者の姿を目の当たりにして成長する姿を追う。松坂桃李が主人公の歩美を好演、
ツナグの師匠でもある彼の祖母を『わが母の記』の樹木希林が演じ、温かな掛け合いを見せてくれる。
人と人のつながり、家族の絆、生死を深く見つめた物語もさることながら、佐藤隆太、桐谷美玲、
八千草薫、仲代達矢といった豪華共演陣の顔ぶれも見ものだ。
<ストーリー>
生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。
その再会の機会を設けることができる、“ツナグ”と呼ばれる使者の見習いをする
高校生・歩美(松坂桃李)。ガンで逝去した母(八千草薫)と会いたいという高慢な
中年男・畠田(遠藤憲一)、けんかをしたまま事故死した親友・御園(大野いと)に尋ねたいことが
ある女子高生・嵐(橋本愛)など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。
だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は
救われるのだろうかと考え……。
<感想>
原作=未読
公開されてから3週間以上にもなりますが、まだお客さんいっぱいだったので驚きました。
今年注目の松阪桃李くんが初主演。 彼、今年は映画にTVにと大活躍でしたね。
「麒麟の翼」でも好演してましたが、今回もなかなか良かったです。
しかし、「梅ちゃん先生」で夫役までやったのに、高校生はちぃと厳しいものがあるかも・・・。
“ツナグ”は、生きている人が死者と会いたいという望みをかなえる為に、両者を引き合わせる
使者のことを言います。主人公が“ツナグ”になるための成長物語と言ったかんじですね。
話はオムニバス風な感じ。
①の母親との再会は、ちょっとじーんと来ましたね。誰にでも親に対してはこういうのが
あると思うので、感情移入しやすかったです。
だが、②の女子高生の話は・・・・うーん、これは個人的にはホラーにしか感じなかった。
大野いとちゃんも橋本愛ちゃんも演技頑張ってましたが、ホラーに似合う顔立ちなので
余計に恐怖が・・・・。 橋本愛ちゃん演じる嵐の役の性格にも共感が持てず・・・。
③の婚約者との再会は、桐谷美玲ちゃんがとにかく可愛かった。
ただ演技は、もうちょっと頑張らないと・・・でしたが、可愛いから許します。
7年ぶりに逢えたわりには、なんかきれいごとのように感じたのは私だけかなぁ~。
ファンタジーな感じの作品かと思ったら、女子高生の話はホラーだし
両親の死んだ経緯も、ちょっと生々しかったし、映画のスタンスがちょっとわかりにくかったです。
だから、思ったより泣けなかったです。(ただ単に私がへそ曲がりなのかもしんないけど)
この映画のポイントは、やはり樹木希林さんの存在ですね~。
こういう不思議な役も、希林さんが演じると、ほんとにこういう能力あるかも!?と
思わせてくれるから凄いです。 彼女と一緒に仕事できた松阪桃李君は、きっと
この作品でいろいろ学べたのではないでしょうか?
劇中、おばあちゃんの食卓にはいろんなご飯シーンがあり、おいしそうなおかずの
アップシーンに私は目が釘付け。 地味ですが、食卓を囲んでのシーンが一番好きでした。
映画に使われたご飯のレシピ、どっかで公開されてないかなぁ???
死と向き合うお話なので、確かに泣けるお話でした。
ただ、これは映画より連続ドラマ形式のほうが、じっくり味わえたかも?
私は今、逢いたい人っているかしら?
そして、私が死んだら逢いたいって思ってくれる人いるかしら・・・・?
点数:7.5点 (10点満点)
おっしゃるとおり、樹木希林さんの存在感
が凄かった。
いつも思うのですが、彼女と宮本信子さんって
他の俳優女優を食ってしまう力がありますよね。
松坂君も頑張っていましたが、
映画になると「もう少し頑張ろうね」という演技力。
でも素直で伸びやかでハンサムなので、
これからの伸びしろに期待しましょう。
私は9点くらいをあげたい映画でした。
>彼女と宮本信子さんって他の俳優女優を食ってしまう力がありますよね。
あの独特の間のっとりかたは、普通の女優さんではなかなか出来ないですよね。
松阪くんは、大女優と共演していろいろ得るものが大きかったんじゃないかしら。
まだまだ伸びそうな俳優さんなので、今後に期待ですね^^
やはり樹木さんの印象がとても強く残りますよね(笑)
梅ちゃん先生の影響で観に行ったのですが(笑)
そうですね、高校生役はギリギリですかねw
女子高生の話は、後々考えると怖かったです。
1回観ただけでは分からなかったので、原作を読んだのですが、やはり切ないけど怖い結末でした(笑)
自分が婆ちゃんになったら、ああいう孫がいたらいいですw
コメント、ありがとうございました。
樹木さんの演技が光っていましたね。
桃李くんは、初々しい演技に好感持てました。
今年は彼にとって飛躍の年でしたよね。これから期待の俳優さんの1人だと思います。
>女子高生の話は、後々考えると怖かったです。
ほんと、仰るとおりです。 今でもちょっとゾッとします^^;
思いのほか、感動することができなかったんが正直なところです。
希林さんがどうもウーピー・ゴールドバーグに
見えて仕方なかったです(笑)
ただ、彼女は脇で支える方がより魅力的で、
この映画ではむしろ主役的な感じでした。
そう考えると桃李くん、この映画をステップに、
もっともっと役者としての幅を広げて欲しいですね^^
>希林さんがどうもウーピー・ゴールドバーグに
なるほど!
確かに見えます^^
今回は、樹木さんの存在は主役食ってましたね。
で、私も思いのほか泣けなかった・・というか感動がなかったんですよ。
でも死と向き合うという観点は、うなずける部分もあったので
まだ未見の方はご覧になってほしいですね~。