~旋律 栄光 絶望 狂気~
2022年 アメリカ映画 (2023.05.12公開)
配給:GAGA 上映時間:159分
監督&脚本:トット・フィールド
撮影:フロリアン・ホーフマイスター
音楽:ヒドゥル・グーナドッティル
衣装:ビナ・ダイヘレル
出演:ケイト・ブランシェット/ノエミ・メルラン/ニーナ・ホス
ソフィ・カウアー/ジュリアン・グローヴァー/アラン・コーデュナー
マーク・ストロング
<見どころ>
『リトル・チルドレン』などのトッド・フィールドが監督を務め、『エリザベス』
シリーズなどのケイト・ブランシェットが女性指揮者を演じるドラマ。
有名オーケストラで女性として初の首席指揮者となった主人公が、重圧や陰謀と
いったさまざまな要因により追い詰められていく。『キングスマン』シリーズの
マーク・ストロングや『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などの
ジュリアン・グローヴァーなどが共演する。
<ストーリー>
リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、ドイツの著名なオーケストラで
初の女性首席指揮者に任命される。リディアは人並みはずれた才能と
プロデュース力で実績を積み上げ、自身の存在をブランド化してきた。
しかし、極度の重圧や過剰な自尊心、そして仕掛けられた陰謀によって、
彼女が心に抱える闇は深くなっていく。
<感想>
ケイト・ブランシェット主演とクラシック音楽界が舞台ということで公開早々に鑑賞。
まずスキャンダラスな内容の作品なのにも関わらず
世界最高峰のベルリン・フィルやグラモフォンレコードが名義を使用許可
したことに驚き。(実際演奏しているのはドレスデン・フィルだけど)
しかも、ベルリン・フィルで当時音楽監督だったカラヤンが
実際に映画と同じような独断で若手女性奏者を抜擢した過去があるから
よく協力したなとフィル側の寛容な態度に感服します。
女性チェロ奏者を演じたのは、実際に今勢いのあるチェリスト、ソフィ・カウアー。
エルガーのチェロ協奏曲、この映画で初めて知りました。「威風堂々」ぐらいしか
知らなかったので今度全楽章聞いてみたいです。(サントラ買おうかしら^^)
ケイト・ブランシェットの鬼気迫る演技は、素晴らしいの一言。
私は「エブエブ」を観ていないのでなんとも言えないが、なぜこれほどの
演技でオスカーが獲れなかったのか不思議。
ある程度のクラシック音楽知識がないと理解不能な映画。
特に冒頭の講演会のところやジュリアード音楽院での講義シーンは、
知らない人にとっては拷問に近いかも?^^;
オケの練習や演奏シーンは、すごく見ごたえがあり、音大でオケを経験した
私にとっては懐かしいな、と感じる場面でした。
ホラー感もありますが音楽好きにはオススメの映画です。
点数:8点/10
私も観てませんが。多様性ということで審査員が500人増員され9500人もいるなんてびっくりです。
とても気になっているのですが、やはり音楽知識がないとキツいのですね(^◇^;)
演技力はもちろんですが、語学の習得や楽器演奏の習得など努力されてきた方なので気になります。
多様性はわかるが、人数はもう少しなんとかならないのか?って思います。
音楽知識は、ないよりは少しはあったほうがいいかと思います。
劇中に、マーラーの交響曲5番がよく出てくるので
そのあたりのことだけでもウィキペディア等で
少し頭に入れておいて観たほうがいいように思います。