<2月の鑑賞予定映画>
~彼らは生き抜くためにウソをつく~
2013年 アメリカ映画 (2014.01.31公開)
配給:ファントム・フィルム 上映時間:128分
監督:デヴィッド・O・ラッセル
脚本:デヴィッド・O・ラッセル/エリック・ウォーレン・シンガー
音楽:ダニー・エルフマン
出演:クリスチャン・ベイル/ブラッドリー・クーパー/ジェレミー・レナー/エイミー・アダムス
ジェニファー・ローレンス/ルイス・C・K/マイケル・ペーニャ/アレッサンドロ・ニヴォラ
<見どころ>
1970年代後半のアメリカを揺るがした政治家などの収賄スキャンダル、アブスキャム事件を
題材にしたサスペンスドラマ。自由と引き換えに、FBIが仕掛ける悪徳政治家検挙を狙った
おとり捜査に協力させられる詐欺師たちの姿を、スリリングに映し出していく。
メガホンを取るのは、『世界にひとつのプレイブック』などのデヴィッド・O・ラッセル。
『ザ・ファイター』などのクリスチャン・ベイルを筆頭に、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、
ジェニファー・ローレンスら、実力派スターが結集してクセのある登場人物たちを熱演する。
<ストーリー>
詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。
彼らはFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査
への協力を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家や
マフィアを一網打尽にするというもの。アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長
(ジェレミー・レナー)に近づくが、二人の仲を嫉妬(しっと)するアーヴィンの妻ロザリン
(ジェニファー・ローレンス)がおとり捜査の邪魔をする。
<感想>
FBI捜査官が、詐欺師と組んで汚職を暴く。
「アルゴ」の時も、マンガみたいな事がほんまにあるんや~と思ってましたが、今回もそんな印象。
最初、過去と現在が急に行ったりきたりしたので、理解するのにちょっと時間がかかりました。
全体的にテンポ良いのですが、こういう時系列は、ちょっと補足が欲しかったかも。
豪華なキャスティングは、やっぱり魅力がありました。
クリスチャン・ベイル、ぱっと見わかりませんでしたよ(笑)よくあそこまで太ったものです。
役柄とはいえ、あっぱれ。ブラッドリー・クーパーも、ちりちりパーマ頭かわゆかったです。
でも、いつものヘアスタイルの方がいいですが(笑)
個人的に、目が行ったのが、エイミー・アダムスと、ジェニファー・ローレンス。
ジェニファーは、「世界で一つのプレイブック」も良かったですが、こちらも良かった。
すんごいクセのある役を、見事に演じ、後半はもぅ釘付け状態でした。
まだお若いのに、すんごい貫禄&演技も達者。末恐ろしい女優さんだわ。
今回またもやアカデミー助演女優賞のノミネートされてますが、はたして結果は??
エイミーも色気があった演技で、いつもの役とちょっと違ってよかったな~。
また、胸がすんごい開いた洋服を着こなしていたのが、同じ同性としてすごく羨ましかったです。
私には、ああいう服、着たくても絶対に着こなせないですから~。
実際にあった事件に、人間のいろんな感情に振り回されるお話に仕上がっていて良かったですが
会話がアメリカン・ジョークが多くて、少々ついていけなかった場面もありました。
館内で、そのジョークが理解でした数人の男性がものすごく大笑いしていたのが印象に
残りました。館内は女性が多かったですが、女性誰も笑ってませんでした。^^;
後半ロザリンのパワー?が開化したところから、目の離せない展開でしたが
正直そこまでの演出が、ちょっと冗長だった感も否めず・・・。
もう少し尺が短い方が良かったかな?というのが素直な感想でした。
良かったのが、音楽。70年代の名曲が、うまいタイミングで使われてるんですよ。
特に、レッド・ツェッペリンの「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」にはシビレました。
シビレると言ったら、ロバート・デ・ニーロ。ちょい役でしたが、あの方が出ると引き締まります。
クレジットには名前載ってなかったが・・・・・なんでかな?
個性豊かな俳優さんの演技は魅力がありましたが、ちょっと内容的にはついていけなかったかな。
アメリカンジョークがわかる人には、面白い映画だと思いました。
点数:7点 (10点中)
~ヤバすぎる人生へ、ようこそ~
2013年 アメリカ映画 (2014.01.31公開)
配給:パラマウント 上映時間:179分
監督:マーティン・スコセッシ
原作:ジョーダン・ベルフォート
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』/『ウォール街狂乱日記』(早川書房刊)
脚本:テレンス・ウィンター
衣装デザイン:サンディ・パウエル
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジョナ・ヒル/マーゴット・ロビー/マシュー・マコノヒー
ジョン・ファヴロー/カイル・チャンドラー/ロブ・ライナー/ジャン・デュジャルダン
<見どころ>
実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録を映画化した実録ドラマ。
1980年代から1990年代のウォール街で、若くして大金を稼ぎ、その後証券詐欺の容疑で
逮捕された彼の栄枯盛衰を見つめていく。監督と主演は『ディパーテッド』『シャッター アイランド』
などでコンビを組んできた、マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオ。
事実とは思えないほどのジョーダンのエピソードもさることながら、ジョナ・ヒルや
マシュー・マコノヒーら、実力派の共演にも注目。
<ストーリー>
学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート
(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを
次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。
そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、
ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を
集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。
<感想>
実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回顧録「ウォール街狂乱日記」を映画化。
ハリウッド作品、最近実話もの多いなぁ~~~。
ジョーダン・ベルフォートの栄枯盛衰を描いているが、「ヤバすぎる人生」というキャッチコピー
どおり、強欲にまみれた世界は、正直引きまくり。
R18指定も、納得。ドラッグとSEXまみれ、「F***」コード、数えきれないぐらい叫んでるし。
この手の話には、エロさやドラッグの話はついて回るので、大方の予想はしていたが
それにしても、傍からみたら狂っているようにしか見えない世界には正直、呆れたし
ついていけない。おまけに、主人公全然懲りない性分だから、3時間最後までこんな感じ。
後半は、食傷気味になってしまいましたわ・・・。
にしても、「金さえあれば何でも出来る」という世界は、怖い&超下品。
会社に娼婦呼んだり、飛行機の中でも淫らな行動。ドラッグししながら会議、あ~ありえない。
ディカプリオは、今作品で俳優をしばらく休業しますが、こういう狂気じみた演技が
凄く似合う俳優さんになっちゃいましたね。
ジョーダンも、金融業界かけだしの頃はまともだったのに、あの鼻歌歌う先輩から
ろくでもないこと教えられ、相棒のドニーからドラッグを教わってしまったのが、事の
始まりのような気がします。この2人に出会わなかったら、まともな生活を送れただろうに。
やっぱり人の出会いって大事ね・・・。
この内容で3時間は、正直厳しいものがありましたが、ジョーダンを演じきったディカプリオの
熱演に魅せられてしまいました。アカデミー賞の行方が気になりますね。
今度こそ、ディカプリオにオスカー獲ってもらいたい気もするが、なんか縁がないような気も・・・。
それと、、これは一緒に観に行く人を選ばなきゃいけない作品ですね。
私は、一人で観に行きましたが、正解でした。
点数:7点 (10点中)