くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

9月22日 シパダン

2010-10-12 22:58:34 | Weblog
毎朝、1st diveの前は、超薄切りロールケーキが出る。help yourselfでトーストも食べられる。きょうは8名様が下船。彼らには、帰る人用スペシャル・ブレックファストのナシゴレンなどがふるまわれていた。なんとなくうらやましいナシゴレン。下船組は、C/Eがシパダンに着いてから、センポルナへのトランスファーボートで出発する。マブールからセンポルナへのボートは日の出後でないと運航できないから仕方がないけれど、シパダンがすぐそこにあって潜れないなんて…。


1st dive ホワイトチップアベニュー






きょうの水は、きのうほど抜けていない。
C/Eでは、ここをコーラル・ガーデンと名前をつけなおしただけあって、DEEPからSHALLOWまで、コーラルびっしり。

けさもカンムリブダイ登場。










この高水温で、ところどころサンゴが白化している。がんばれ!カッチュウソウ!




2nd dive サウスポイント
外洋にはグレーリーフシャークちらほら。みんなこぶりで遠かった。
ガレ場に、ホワイトチップに、カメに…。サウスポイントっぽい。



それにしても潮が緩慢。
サイナスは1本ごとに痛みを増し、ちょっとだけでも深度をあげようものなら、ちょっとだけ深度を下げるのもつらい。
本当は、こんなときは、パスをするべきだけど、パスしない。
そして、ホワイトチップ、ホワイトチップ、ホワイトチップ、カメ、カメ、カメ…。平凡。

それでも、サウスポイントの雰囲気は好きだ。
カベにいくぶん傾斜があるだけに、他のポイントより明るいし、なんとなくあっけらかんとした南側な感じもよい。
ガレ場は多いが、ガレ場にはガレ場の生活があり、その中を出入りする、こげ茶のカエルウオを観察するのが好きだ。

サンゴに覆われたところは、実にいろいろな種類のサンゴがある。














さて、きょうはフランス人の男性カップルが乗ってきた。某会社のチャーター期間が終わったので、これで日本人オンリーの日々はおしまい。このフランス人たち、イケてるメンズと思う人もいたようだが、女性の皆さん、残念でした!そしてトムも帰ってきた。これでトム&ジェリーコンビで、C/Eらしくなった。


3rd dive バラクーダポイント
にごにごだった。特別なことは何もない。
深い方には、冷たい水が入っていたので、下と沖を凝視するが、待ち人来たらず。
寒いのは大嫌いだが、もう少し水温が下がらないと、サンゴに悪影響をおよぼすだけでなく、ハンマーヘッドもますますあがってこなくなってしまう。





カメもネムネム…




4th dive バラクーダポイント
ハダカハオコゼはまたまた後姿。



本日2度目のバラクーダ・ポイントも、ギンガメだけ…







だいたい流れが逆で、コーラルガーデン側に流せなかった。
流れに乗っているとしだいに地形が複雑になってきて、ドロップ・オフの景色。



水は停滞。水面は鈍い光を放つだけ。



タートルトムに流れ着いたところで浮上。
ビーチはすぐそこ。このまま泳いでエキジットしたいくらいだ。




きのうまで、毎日おやつはピサンゴレンだった。さすがに3日連続ピサンゴレンでは、みんなげんなり。あした下船する人々は、3本でダイビング終了なので、私たちがダイビングに行っている間に、ドーナツを注文してくれたようだ。メインコックは降りてしまい、アシスタントしか残っておらず、作り方がわからないと言っていたらしい。バナナ風味の、やたらもちもちしたなぞのおやつだった。

シパダンからマブールの移動中、ラウンジでくつろいでいると、エリエルからシリアスな顔で、厨房に呼び出された。「僕はチョコレートケーキをオーダーしたのに、バターケーキが来た。しかもボートでの輸送中に、デコレーションが壊れたんだ。」と円いケーキを見せられた。この滞在中に、記念ダイブがあるので、記念ダイブの申告をしたら、「Tシャツとケーキどっち?」という話になった。ボルネオ・ダイバーズTシャツコレクターだった私ではあるが、C/EのTシャツはいけてないので辞退。「ケーキもいらない、何もいらない。」と言ったら、「マンゴスチンとかフルーツはどう?」と聞かれたので、「マンゴスチンとランブータンの盛り合わせなんていいかも!」と答えたのだった。そのあとご丁寧にセンポルナに確認してくれて、「今年はもうマンゴスチンのシーズンは終わってた。だからケーキを…」というので、「バターケーキはノーサンキュー」と丁重にお断りをした結果、「チョコレートケーキは?」と提案してくれた。チョコレートケーキがベターだと、エリエルも思っているらしい。しかし、結局バターケーキがやってきた、というエクスキューズをしておきたかったらしい。「だけど、私の記念ダイブは、確かあしただよ。」と言ったら、「あしたはだれだれが帰るから。」という理由で、1日早いきょう、お祝いをしないといけないらしい。


5th dive サンセット
サイナス抜けず、そのつど鼻血をだしている状態なので、きょうもパス。

さて、サンセット・ダイビングのボートに乗っけてもらって、きょうはSMARTウォーターバンガローのバーで、明日帰る人たちとぷち打ち上げ。Tigerが来るのを待つ間、またまたエリエルが、きのうは十分にみせられなかったから、もう一度カンダマン・スパに案内するという。せっかくそう言ってくれているのだからと、きのうの雨に打たれ組は、またまたスパへ。エリエルの頭の中は、ガールフレンドとケータイが占めていそうだが、なかなかゲスト・リレーションズ魂もある。きょうは、施術中の女性が窓から顔を出したので、「中を見ていい?」とちゃんと許可をとって見学。フットマッサージの間は、オーシャンビューで、とてもいい感じだった。

バーに戻ると超快適で、明日の朝までここにいるから、シパダンに行く前に拾いに来て、と言いたいほどだ。いつか1日くらいは、ここのウォーターバンガローでゆっくりとくつろいでから帰りたいものだ。


そしてディナー後は、記念ダイブのケーキ。フランス人カップルが、私の本数とケーキに関心を示して、「きみはいつから潜ってるのか?」とか、「どこで潜ってるんだ?」と矢継ぎ早に質問してきた。まあまあ、まずはケーキでも。「あなたたちグルメの国のと違うから…」と言って、ケーキをおすそわけ。フランス人は「ボン!」とは言わないものの、そうわるくない、という顔でケーキを食べていた。私も塩で甘みを演出した、生ぬるい脂っぽいクリームを想像して一口かじってみると、そんなに悪くはなかった。

さて、フランス人カップルは、二人とも、特に、女性ぽい人の方が日本に興味しんしん。「おはようございます」「いただきます」など、日本語を覚えようとしていた。そして二人とも大のサメずき。モザンビークや南アで潜ったというので、こんどは私がくいついた。ポッドキャストのマリンチャネルでよくある、モザンビークのサーディンランで、イワシの群れに、イルカとサメが入り乱れ、最後にクジラが現れるというめくるめく映像に常々あこがれている。モザンビークなんて、きっと一生行けない。ジャンボでもあたらなければ。彼らは、私の食いつきように喜んで、サメざんまいの動画をみせてくれた。タイガーシャーク、ブルシャーク…。ヤバ系の、かっこいいサメがいっぱい。最近、シパダンでは、アドレナリン出るようなサメは見てないなあ…。

こうして中日の夜もふけていった。

9月21日 シパダン・ダイビングとマブールのアコモ事情

2010-10-12 22:56:38 | Weblog
1st dive ホワイトチップ・アベニュー
エントリーポイントの透明度がとてもよく、潜降したら外洋にはバラクーダの群れがいた。



かべにはオニカサゴがちょこん。変な色にうつっちゃった。



たくさんあるオドリの家に立ち寄ってみるが、みんな写真お断りらしい。まあ、寄りが悪いのだ。
一眼マクロなら頑張る価値もあるが、コンデジで、みんなから置いていかれるほど粘る価値もないだろう。

パッチワークのように、さまざまなコーラルがはりつく壁を流してゆく。



やがて、カン、と指示棒でタンクを鳴らす音がすると、棚の上に、カンムリブダイがパラパラ。
深度を上げると、かなりたくさんやってきた。



ダイバーなんかおかまいなしに直進してくる彼ら。



いつ見ても、うろこの質感とか、あごの感じとか、歯のきたなさとか、おそろしい。



そして、リーフの上もさまざまなサンゴ。






2nd dive バラクーダ・ポイント
きのうより潮があたっていて、グレーリーフシャークやイソマグロがいた。前は、流れがあるときなら、グレーリーフなんてぼんぼん出てたのに、今は小さめのが単体で出てきただけで、やっとサメらしいサメを見たと喜んでいる状況が残念。それもいつも遠めで、写真にとってもしかたがない感じだ。



降るようなウメイロモドキには、このあとロウニンアジがつっこんでいた。



深めのところに、スカスカなバラクーダの群れ。



まったく同じ顔立ちなのに、人気のないイエローフィンもみる。



きのうからハダカハオコゼは、どれも写真がとりやすい場所にいてくれなく、さらに後ろ姿。黄色もいた。



のんきに浮かぶナポレオン。太陽浴びて気持ちよさそう。



コーラル・ガーデン入り口に到達して、エキジット。




3rd dive スタッグホーン・クレスト
エントリーポイントは、潮通しがよく、とってもきれい。



休むカメ。


浅瀬はどこまで行っても、デバスズメ。


サウスポイントに流したかったようだが、流れは逆だった。

浮遊物は多いが、透明度がとてもよく、インナーリーフとの境界がくっきり見える。







エキジットはロブスターレイアーだった。灯台が目印。




4th dive ハンギング・ガーデン



潜っているあいだじゅう、退屈していた。それでもシパダン以外ではスターのアケボノハゼやニチリンダテハゼ、クダゴンベ、アオウミガメ、ナポレオンがそこここにいる。水面は鏡のようだったが、水も停滞モードで、浅瀬もたるんとした印象。







エキジット時、なぜか150mくらいなにもない外洋にむかって泳ぎ続けるジェリー。なんで?水面は真っ白ににごって、体温より高いぬるま湯だった。いったいどこからこの温水塊は?サンゴに悪い!


母船がシパダンを出る頃には、悪天候のきざし。


きょうもおやつはピサンゴレン。


5th dive サンセット
睡眠不足がたたってか、サイナススクイズがはじまった。こうなると、数日間は、なおらない。よってサンセットはパス。


マブールじゃらんじゃらん
夕方、マブールへじゃらんじゃらんに行く。サンセットダイビングのボートに乗っけてもらってダイバーたちがエントリーした後、ボルネオ・ダイバーズJETTYへ。ところが、JETTYにボートをつけていたボルネオ・ダイバーズのボートマンが、おめーらはつけさせねぇ、と言ったか言わないかは知らないが、とにかく拒否られた。古いJETTYはところどころが朽ち果てていて、JETTYとして機能しなくなっているので、しかたなくビーチにボートをつけて、JUMP!

私がマブールへ初上陸したのは1996年のことだが、当時はJETTYで休んでいると、マブールキッズ、中でも特に小さい子はまっぱの状態で、わらわらと集まってきたものだ。リゾートが増え、常時外国人を見慣れたこどもたちは、もうものめずらしそうにわれわれのことを見たりはしないし、服もちゃんと着ている。

さて、なぜかゲストリレーションズのエリエルさんが案内してくれるという。まずはボルネオ・ダイバーズを通過し、近日オープンするらしいSDC、Sipadan Dive Centreを見に行く。SDCのスタッフルームには、すでに人が生活していたが、ゲストルームはまだ建築中。シンプルかつ場違いにカラフルなシャレーが3棟。レッド、グリーン、あとはまだ色のついていない3つのシャレーが、外装だけ出来ていた。なぜにラスタ?



長屋のようなカンティーン、ダイブ・ステーション、オフィスもできていた。緑の人相わるめのカメのロゴは変わらない。SDCからはマブールのモスクがすぐ、カンポンもすぐで、あまりに人々の生活と近すぎて微妙。

SDCの敷地を出て、民家の集落に突入。駄菓子屋さんがあったりする。



細く、手すりなんかなく、つり橋っぽい揺れ方をする不安なJETTYを歩きながら、民家のあいだをくぐりぬけ、バックパッカーの殿堂・アンクルチャンへ。1泊1800円からMAX2700円でシパダンに潜れるなら、見逃せないので、どんなもんか見にゆくのだ。エリエルが何度かJETTYの進路を間違え、なんども民家につきあたりながらたどりついたアンクル・チャンも、なぜかラスタカラー。



シャレーの前には、器材や洗濯物を干せる仕様になっていて、これは便利。全開のお部屋を見ると、ベッドが4台。無駄なものは何もなかった。シパダンのシャレーも超質素だったが、孤島ならではの風情を感じようと思えば感じられた。しかしここには風情はない。1日中潜っていられればよい系なら、これで十分かもしれないが、ゲストはみんな生っちろい、縦に長いヨーロピアン。バックパッキングのおついでであって、いかにもダイバーな風体のゲストはいない。アンクルチャンらしい、これまたいかにも、な風貌のチャイニーズがいたが、WEBの横顔はほっそりさせすぎ。美人チャイニーズスタッフはいたが…。ここがガラガラでシパダンで毎日潜れる保証があれば、喜んで泊まるが、そうでなければ無理!

そのあと、またもJETTYを右往左往しながら、ボルネオ・ダイバーズのビーチバー前へ出た。ビーチバーではC/Eのほかのゲスト達がビールを飲んでいたが、ひたすらじゃらんじゃらんなわれわれ3名は彼らを尻目にSMARTをめざす。周囲は暗くなってきたが、こどもたちは元気に外で遊んでいる。小さな集落をすぎてSMARTの敷地に突入すると、その広さにしまった!と思う。まるでクルンバ・ヴィレッジのよう。ジェネレータールームやコンプレッサールームもでかい。スタッフたちは真剣にバドミントンの試合をしていた。SMARTのスーベニアショップでアイスクリームを買い、カンティーンで食べたあと外へ出ると雨がふりはじめた。エリエルが、シパダン・ウォーター・ビレッジをまだ見せていないと言うが、丁重にお断りする。雨は本気で降ってくれ、SMARTの、ウォーターバンガローの部に着いた頃にはびしょぬれ。しかも通り雨で、屋根のあるところに着いたらやんだ。サイナスが抜けないが、これで悪化は決定。日ごろ、バチがあたるようなことは多々してるので、しようがない。SMARTのカンダマンスパを見たいと、スパに侵入するが、誰も出てこないので、サンプルのイランイランオイルをつけてアロマって帰る。一時的に海も荒れ、ウォーターバンガローにボートをつけるのもたいへんそうだった。私たち3人だけびしょぬれ。ボルネオ・ダイバーズのビーチバーで飲んでいた人々は、早くに雨宿りをしてかわいていた・・・。