哺乳類との交流デー、9月26日
けさのピックアップは、いつもより30分早い7:30。
ダイビングのキャリーバッグごと車に乗り込む。
アディオス、ポサダ・ルナ・ソル!
サンライダーでの朝食は、菓子パン。
ダイバー1名、われわれシュノーケラー2名、マルコとキャプテンと謎のおっちゃんスタッフで出発。
どうやら、謎のおっちゃんは、お一人様で来た女子を気に入ってついて来た模様。
港を出て10分もたたないうちにもう、「いるか!」
ボートを止めて、JUMP!
透明度悪っ!
さかんにきゅいーんきゅいーんと鳴き声がして、こちらに寄っては去ってゆく。
みんな大きい。
大きいし、縦横無尽に泳ぐので、なかなか全身がとれない。
ここのイルカは、水中での人との交流に慣れているわけではなさそう。
私たちをチェックしては去り・・・
ときに脱糞。
透明度が悪くて、すぐにイルカを見失う私たち。
ボート上から、マルコの「右!右!」「前!」という声が飛んで来るが、水面にいる私たちには距離感がわからない。
いったんボートに戻り、イルカたちのいるそばまで移動し、再エントリー。
そして、来るイルカ、来るイルカがみな脱糞して去ってゆくのであった。
透明度の悪さで深さが見極められないまま、イルカにあわせて素潜りしてたら、「あれれ?水面まだ?」と思うことがあった。
でも、どれだけイルカを追いかけても、息切れしないのは、日頃のワークアウトのおかげ。
イルカとバイバイすると、ロスイスロテスへ。
ロックで甲羅干し中のアシカたちのどいつかが、常に、アゥアゥアゥアぅと鳴いている。
シュノーケルスイムをしてよいエリアを確認してエントリー。
今度は水中からアゥアゥアゥアゥと、さっそくアシカがやって来るが、動き早すぎ、それに寄り過ぎ。
あしかの赤ちゃんたちがいるロックをめざして、水面移動。
水底でくつろぐおとなたち。
お父さんが通る。
お父さんが通るときは、微妙に緊張するが、今はこちらに無関心で、なんのおとがめもなし。
お姉さんもやって来る。お母さんかもしれないし、オバチャンかもしれない。
浅瀬をすいすい。
ロックに近づくにつれ、動きの活発な若者が増え・・・
たどりつけば、赤ちゃんたちがガン見。
水底で会う赤ちゃんたちは、たくらみ顔。
一方、水面の大人たちはゆる~く、ごろっと。
おとなはおとなでひとり遊び。
素潜りをすれば、つぎつぎと降って来るアシカたち。
水面でゆらゆらしていると。一匹、片目のないこどもをみつけた。
(写真ではわかりにくいけれど右側の子)
強く生きていってね。
水面に浮かんでいると、ペリカンが低空飛行してたり、
空高く海鳥が飛んでいたり。
それにしても雲一つない空。
休憩中のアシカも気持ち良さそう。
鳥やアシカにばかり気を取られていたら、なんか視線を感じる。
カニカニカニカニ。
強い日差しを浴びて。
ファンダイブの水面休息にあわせて、1時間の休憩以外は、ずっと海に浮かんでた。
ファンダイブ組は、きょうはマンツーなので、たった1日だけのロスイスロテスダイブでも、じゅうぶん満喫できている様子。
アシカハグ。
ファンダイブ組が2本目からエキジットして、セビーチェランチ。
ちょっとバケツでごはんっぽい見た目だけれど、とてもおいしい。
さあ、ジンベイサーチをしながらラパスへ帰ろう。
ジンベイエリアに入ると、ボートはスピードを落とす。
スキッパー、マルコ、みんな一生懸命探してくれているが、いっこうに現れない。
船には、ジンベイウォッチについてのルールがペイントされているくらいだから、ここではジンベイが普通に現れることを物語っている。
が、このルール熟読もむなしく、いっこうに現れないジンベイ。
時計が14時を回り、焦りはじめるわたしたち。
私たちのフライトは17時28分発。
まだまだコルテス海のまっただ中で、陸は遠い。
「もう終わりでいいよ。」という私たちに、まだまだ大丈夫というマルコ。
そして頑張った結果、またやってきたのはイルカ。
みたびイルカスイム。
ジンベイはいなかったけれど、アシカ、イルカの哺乳類に十分満足して、ラパスに戻った。
ボートのシャワーで、シャンプーやボディソープを使って海を汚すわけにはいかないので、潮だけ落とす。
ショップに戻って、着替えと、濡れものてんこもりの悪夢のパッキング。
最後にもう一度となりのアイスクリーム屋でココナッツアイスを買う。
そして、名残惜しいけれど、サンライダーとラパスをあとにした。
むーちゃすぐらしあす、サンライダー。
また来よう。
9/26 AM2073 ラパス1728 メキシコシティ2049
ラパス空港。
2000年とは違って、すっかりきれいになっている。
2000年、ひなびた空港でロサンゼルス行きのフライトを待っていたら、アメリカ人のご婦人が、私を直視しながらつかつかと歩み寄ってきた。
「いいからあなたは動かないで」
そしていきなりビンタ。
「???」
ご婦人は手のひらを見せて、そこにはつぶれた蚊と血。
「ほーら。あなたの頬に蚊が止まってて、こんなに吸ってたのよ。」
と勝ち誇ったように去っていったのであった。
アメリカ人とか、イタリア人って、時に超おせっかいな人がいるが・・・。
見ず知らずの他人の血とか、こわくないの?って思った。
チェックインはスロー。
願わくば、国内線は窓側、国際線は通路側が良かったが、メキシコシティ行きのフライトは満席で、通路側しか残っていなかった。
夜だし砂漠だし、メキシコシティは単なる大都会だから、まーいーか。
ゲートで、あまったペソ消化のために、売店へ行く。
USドルがどこでも使えたが、おつりはすべてペソ。
やっとこちらのコインにも慣れてきた頃には帰国である。
ラパスにはまた来ると心に決めてはいても、東南アジアとはちがって、そうしょっちゅう来れるものでないのはわかっている。
とりあえず、Tpop ChicoというミネラルウォーターをGET。
これが、シュワシュワーとガス入りでおいしい。
そうこうするうちに、私たちが乗る機材が到着。
2時間21分のフライトでは、往路同様、ドリンクのみのサービス。
しっかりテカテをいただく。
9/26 AM58 メキシコシティ2355 成田0645+2
メキシコシティに着くと、到着階も出発階も、もう、多くの店は閉店していた。
さっさと中に入ろうと保安検査場に進むと、行きは何も見られることなくすいすい通過だったが、きょうはみんなこまごまと見られ、時間がかかった。
それでも、たかがしれてる時間だったが。
ところで、ラパスでばらまき系おみやげがGETできなかったので、ここで何か買わなければならない。
ラテンの国だからのんびりしているかと思ったら、DUTY FREEはどこもやる気で、ついてまわられるので、最低限のばらまき系おみやげだけにして、そそくさと撤収。
機内食まではまだまだ時間があるので、軽く食べようと言うことになり、結局セブンイレブン。
暖め用のレンジはあるが、お湯はないので、カップ麺はNG。
なので、ブリトーにしてみた。
辛くてこれはこれでおいしい。
搭乗ゲート近くのカフェに寄り、こまごまとしたお菓子を買って、ペソをほぼ消化。
ゲートアナウンスでは、座席番号ごとに、搭乗案内をしているのに、国籍問わず、そんなものはみんな無視している。
そして、乗ってみたらガラガラで、機内は冷えきっていた。
寒いけれど、コロナライトをしっかりもらう。
やはり、ライトでないほうがおいしいな。
さて、帰りはモンテレイ経由。
成田ゆきの旅客は、この経由地では機内から出られないので、ますます体が冷える。
モンテレイでは、クルーが入れ替わったが、新たなお客はほとんど乗ってこなかった。
テクニカルストップなら仕方ないが、いらっとする経由だな。
モンテレイを発ったら、機内食のサービス。
サービス雑めのアエロメヒコだけあって、ベジタリアンのリクエストはどこかへ飛んでしまったよう。
完全に肉。
肉で全然かまわないが、ぬるいっ!
冷えたコロナとぬるいミールで体が温まらず、通路側にすわっていたので、トイレ通い放題。
ドリンクサービスのとき、カートにメキシコのココナッツウォーター、アカプルココが見ていたので、ギャレーにもらいにいったら、これもぬるかった。
これはたぶん、カクテル用に積んでいて、ソフトドリンク用としてはいないのかも。
ちなみに、ギャレーに行けば、カップヌードルかサンドイッチがもらえるが、さすがに欲しくない。
そして、着陸前の朝食もぬるかった。
いつもミールのあたためが足りないのだ。
メキシコは猫舌の人が多いのだろうか?
日付変更線を超え、メキシコシティを発ったのが土曜日深夜、成田に着いたのは月曜朝。
この帰りの日が+2ってのが、損した気になる。
そうそう、私がアエロメヒコのドリームライナーの全貌を見たのは、成田で降機したときがはじめてだった。
こうして、ラパス旅は終わった。
ラパス後・・・
家に帰って、機材を浴槽に突っ込み、午後から出社。
帰国当日は、半日勤務だけなのでなんとかやりすごし、さすがに睡眠不足でよく眠ったが、翌日からは時差ぼけること約1週間。
夜は眠くないし、昼は睡魔との戦い。
顔中、10代以来、見たことのないようなぶちぶちがいっぱい出た。
時差、睡眠不足、紫外線、塩水、スパイシーフードで肌荒れ祭り。
ラパスは美容に悪いね、と、ろくに美容に気を使ってもいないのに思ってみたりした。
あんなにシパダンに行けないことをくやんだのに、ラパスに行けて、本当によかったと思っている。
ラパスならではのマクロ、ジンベイ、シャチと思い残すことたくさん。
冬にはホエールウォッチもあるし。
また必ずラパスへ行こう。
でも、次はロサンゼルス乗り継ぎにしようと思う。