くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(225)クロスジイソハゼ Eviota sebreei

2016-05-30 10:35:37 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科イソハゼ属のクロスジイソハゼ。


英名は、Sebree's pigmy goby、Sebree's dwarf gobyというように、pigmyでdwarfなちっこいハゼだ。
半透明ボディに、クロスジというよりは暗褐色スジが特徴で、2.5センチくらい。
浅瀬のコモンサンゴ系の上に、ちょこんと座っているが、写真を撮ろうとすれば、ス~、ス~と動いてしまう。
右上に映り込んだ、真っ赤なイバラカンザシとの対比からも、小ささ歴然。

ところで、Sebreeって誰?と気になった。
ここで役には立たない豆知識GET。
それはユリエル・セブリーという、19世紀後半、南北戦争時代から20世紀初頭の、アメリカ人海軍少将の名まえだった。
セブリーは、アメリカ領サモアの知事をつとめ、2度の北極探検をしたことでも有名だとか。
wikiの日本語版にはいない、外国人にはマイナーな軍人さんだけれど、きっと功績ある、リスペクトされる人物だったのだろう。
アラスカの、セブリーピーク、セブリーアイランドと、峰や島にもこの人の名まえがついている。
どちらも知らんがな、だけれど。
さらには、このハゼに、何ゆえに?
クロスジイソハゼの正基準標本が、サモアの首都・アピアで採集されたことに因むらしい。

Striped pigmygobyとも呼ばれるらしく、こちらのほうが名は体をあらわして、しっくり来る。