5月3日のこと。
KK検疫事情
シンガポールからのシルクエアーは、キャビン後方がいつもすいているので、後方から2列目をとってもらった。乗ってみると便はすいていて、後方5列目くらいから後ろは他に誰もいなかった。これじゃインフルエンザを発症する人が万が一機内に出ても、前後3列の人、なんてのにあたらない。
シンガポールの搭乗口では、A4サイズの問診表を渡された。名前、年齢、現地滞在先、連絡先などを記入し、1週間以内に感染エリアに行ったか、感染の疑いがある人と接触したか、というような質問にチェックをする。年齢は何歳何ヶ月まで書く。えーと、私っていくつになったんだっけ?25の頃からずっとそう思い続けている。とくに何ヶ月なんていわれても、ピンと来ない。日本は今のところ、「感染の疑い」がある人は出ているが、感染が確認されてはいないので、NOでいいのかな、なんて思いながら、すべてNOにチェックをした。
飛行機を降りると、ものものしくマスクをつけたナースが5名ほど、大きな体温計を手に待ち構えていた。数分間程度の行列だが、待っているうちに、ちょうど隣のゲートに香港からのドラゴン・エアーが到着をしたのが見えた。香港では感染者が確認されたあとだったので、マスクをしない私でも、機内から人が出てくる前に早く立ち去りたい気がした。シンガポールで渡された問診票をチェックされ、問申告内容に問題がなければそのまま検温にすすむ。額に大きな体温計をあてられる。緊張で熱が少し上がるかと思ったら、「さーてぃーふぁいぶぽいんとえいとでぃぐりー!」と言われ、ナースと爆笑してしまった。いくらなんでも36度はあっていいと思うのに。朝置きぬけでもないのになんという低温。あまりにダイビングをしすぎて低温化したのか?シルクエアーが寒かったので、表面が冷えたのかもしれない。
1Borneoへ
検疫クリア後、イミグレーションもたいして並ばず、チェックドバゲージもないので、さっさと外に出られた。3泊しかしないKK。そのうち初日だけ、1Borneoのメルキュールに泊まる。空港タクシーは、市内まではRM20のところ、メルキュールまでだとRM40。こちらの物価からすると、高いなぁ、と思っていまう。ホテルには12時には着いたが、「チェックアウトは午後2時です」、なんてことは言わずにすぐ部屋に通してくれた。
荷物を運んでくれたベルボーイに、「トゥリマカシ」と言ってドアがしまったところで、しばし呆然自失。最近、近年にない残業続きだったのと、昨日機内で一睡もせず、トランジットも本屋で立ち読みしたり、ネットしたりでほとんど眠らなかったから、さすがに疲れている。1時半頃、気をとりなおしてお隣のハイパーモールへゆく。
ハイパーモールに入った瞬間、こりゃ20分くらいで挫折しそう、と思った。なにか買いあさろうという意欲があれば、そうでもないのだろうが、ただ冷やかすために入ると、このでかさが手に追えない。体が弱っているときには、モールがより大きく感じる。とりあえずはランチにしよう。地上階部分には、多くのレストランがあるが、香港スタイルやウェスタンスタイルが多く、しっくりこない。無難な香港スタイルにするか、いまいちそうだけど、マレーレストランにするか悩むが、決めかねてしまったので、地下におりてみる。地下には、去年9月に年末オープンといわれた水族館がいまだ建設中だった。ホテルのブロッシャーにも、COMING SOONとなっていたが、いつになるやら。ロゴだけは完成していた。
1Borneoの肉骨茶~昼でもバクテが食べられる!
地下を空腹で気だるく歩いていると、突然、バクテの香りがしてきた。その香りに吸い寄せられれるままに歩いていくと、テーブルの土鍋をつつく人々が視界に入ってきた。バクテはKKの「佑記茶室」と思ってはいるが、ここも席が9割方埋まっているから、きっと悪くはないんだろう。それに昼からバクテが食べられるなんてうれしい。バクテは、朝食に開発されたものというのに、KKではなぜか夜しか食べられない。
店の名前や「小二」という。メニューは何種類かあったが、迷わずバクテをオーダー。お湯につかったれんげや皿をながめながら、KKのバクテ屋よりは少し長く待たされた。
お待ちかねのバクテがやってくると、まず何もいれずに一口。小二さんのバクテは、今まで食べたバクテ屋の味とは違い、ほのかな甘みがある。この一口だけで体の底から力がわいてきた。
吹き抜けから見た小二さんの、キノコ型な入り口。
バクテを食べたらパワー全開。豚骨パワーか、バクテのハーブか、いれすぎたチリか、同じくいれすぎたガーリックみじん切りか、これらのいずれのおかげなのか、それとも相乗効果なのかわからないが、とにかく効いた。レバーがきらいな私だって、バクテに入っている内蔵は食べやすいので平気だ。滋養満点、コラーゲンで肌にだっていいはずだ。おいしいバクテを作れるチャイニーズが、オフィス街でバクテ屋開業すれば、絶対OL中心に大当たりすると思う。
ひとりパフ・タルト祭り
バクテで嘘のように元気になったが、チリを入れすぎてあまりにHOTだったので、甘いものがほしくなった。そんなところに、エッグタルトが目に飛び込んできた。朝、シンガポールを飛び立つ前に、チャンギのターミナル2にある、「ベンガワン・ソロ」という店のエッグタルトを食べたので、本日ふたつめのエッグタルトになってしまう。でも、他にもカレーパフやらカヤパフ、ココナッツタルトなんてのもあり、ほっとけない。結局全部買った。エッグタルト1つだけ買って、ぱくぱく食べながら歩こうと思ったが、そのままお持ち帰り。
左上から時計まわりに、エッグタルト、ココナッツタルト、カヤパフ、カレーパフ。4つで4リンギット10セン。
全フロア、冷やかせるだけ冷やかす。QUIKSILVERに入ると、いつも予定外の散財をするが、今回はほしいものもなく。でも、こっちに入ってくるROXYって、なんか違う。ハワイとは明らかにラインがちがう。OZラインかとも思うがなんだかいまいちだ。マーレのクイックシルバーにはけっこう掘り出し物があるんだけどな。
そしてこのモール、でかさのせいでそう思うのかもしれないが、日曜にしては人の入りはいまいちだと思う。店もちょっと高めのお店は閑古鳥だ。レストランも、どこもガラガラのところが多い。こんなんで、このまま存続し続けられるんだろーか。
そんななかでJapaneseなダイソーはローカルで大賑わいだった。なつかしおもちゃ、にょろにょろ、と書かれた、竹でできたへビのおもちゃが入り口近くで売られていた。なかなか笑える陳列ではあった。決して100円レベルではなく、5リンギットレベルが多いように見えた。
赤くさんぜんと輝く(?)サインボードがダイソー。
ぐるりと全フロアまわってみたので、地下に戻って、CD屋で、マレーシアのHUJANGのCDを一枚ゲット。MEET UNCLE HUSSAINというバンドのCDが欲しかったが、みつからなかった。
名前のとおりジャイアント、そしてバクテぎれ
それから、スーパーGiantへ。シンガポールやらマレーシアの大手スーパーといえばジャイアントだ。タワウでも去年鳴り物入りでオープンしたし、KKでは、ワワサンの1階に入っているが、1Borneoのは、とにかくでかい。どこに何があるかわからず入る。とりあえず、ここで、いろいろご自宅用おみやをGET。今回は、キャリーオンバゲージだけにするので、液体が買えないのが残念。部屋で飲む用のタイガービールも買ったら、両手がふさがり、身動きがとれなくなった。ここで、バクテ切れ。なんだかんだで3時間近く、うろうろしたからしようがない。足取りも重く部屋へ戻った。
まだ日没までには時間がある。レセプションで3階にプールがあると言っていたから、せっかくだしプールサイドで少し休もうとプールにゆく。せまいプールサイドで1時間ほど眠ってしまった。目がさめると、プールには入らず、そのまま出てきた。この小一時間の眠りはリフレッシュにはならず、どろどろ感をましてしまった。1BorneoとKKの間にシャトルバスがあるが、夜な夜なKKにゆく元気はなく、そのまま昼買ったエッグタルト、カレーパフ、カヤパフ、ココナッツタルトをいただく。どれも上品な味で、けっこうおいしい。夜9時頃、いきなり「ぶぉーん」という大きな音がしてきた。なんだろう。もちろん窓は開けられないつくりであるが、ふちに指をあてると、少し風が入ってくる。やがて、横殴りの雨がガラスをうちはじめた。雨の前に、風が変わったとき、すごい音がしただけで、その後はまた静かになった。しかしどーにもこーにも眠いので、さっさと就寝。私はその昔、シパダンで「彼女は決して眠らない」と言われたほどの、夜型なのに、こんな早寝はひさびさだ。
KK検疫事情
シンガポールからのシルクエアーは、キャビン後方がいつもすいているので、後方から2列目をとってもらった。乗ってみると便はすいていて、後方5列目くらいから後ろは他に誰もいなかった。これじゃインフルエンザを発症する人が万が一機内に出ても、前後3列の人、なんてのにあたらない。
シンガポールの搭乗口では、A4サイズの問診表を渡された。名前、年齢、現地滞在先、連絡先などを記入し、1週間以内に感染エリアに行ったか、感染の疑いがある人と接触したか、というような質問にチェックをする。年齢は何歳何ヶ月まで書く。えーと、私っていくつになったんだっけ?25の頃からずっとそう思い続けている。とくに何ヶ月なんていわれても、ピンと来ない。日本は今のところ、「感染の疑い」がある人は出ているが、感染が確認されてはいないので、NOでいいのかな、なんて思いながら、すべてNOにチェックをした。
飛行機を降りると、ものものしくマスクをつけたナースが5名ほど、大きな体温計を手に待ち構えていた。数分間程度の行列だが、待っているうちに、ちょうど隣のゲートに香港からのドラゴン・エアーが到着をしたのが見えた。香港では感染者が確認されたあとだったので、マスクをしない私でも、機内から人が出てくる前に早く立ち去りたい気がした。シンガポールで渡された問診票をチェックされ、問申告内容に問題がなければそのまま検温にすすむ。額に大きな体温計をあてられる。緊張で熱が少し上がるかと思ったら、「さーてぃーふぁいぶぽいんとえいとでぃぐりー!」と言われ、ナースと爆笑してしまった。いくらなんでも36度はあっていいと思うのに。朝置きぬけでもないのになんという低温。あまりにダイビングをしすぎて低温化したのか?シルクエアーが寒かったので、表面が冷えたのかもしれない。
1Borneoへ
検疫クリア後、イミグレーションもたいして並ばず、チェックドバゲージもないので、さっさと外に出られた。3泊しかしないKK。そのうち初日だけ、1Borneoのメルキュールに泊まる。空港タクシーは、市内まではRM20のところ、メルキュールまでだとRM40。こちらの物価からすると、高いなぁ、と思っていまう。ホテルには12時には着いたが、「チェックアウトは午後2時です」、なんてことは言わずにすぐ部屋に通してくれた。
荷物を運んでくれたベルボーイに、「トゥリマカシ」と言ってドアがしまったところで、しばし呆然自失。最近、近年にない残業続きだったのと、昨日機内で一睡もせず、トランジットも本屋で立ち読みしたり、ネットしたりでほとんど眠らなかったから、さすがに疲れている。1時半頃、気をとりなおしてお隣のハイパーモールへゆく。
ハイパーモールに入った瞬間、こりゃ20分くらいで挫折しそう、と思った。なにか買いあさろうという意欲があれば、そうでもないのだろうが、ただ冷やかすために入ると、このでかさが手に追えない。体が弱っているときには、モールがより大きく感じる。とりあえずはランチにしよう。地上階部分には、多くのレストランがあるが、香港スタイルやウェスタンスタイルが多く、しっくりこない。無難な香港スタイルにするか、いまいちそうだけど、マレーレストランにするか悩むが、決めかねてしまったので、地下におりてみる。地下には、去年9月に年末オープンといわれた水族館がいまだ建設中だった。ホテルのブロッシャーにも、COMING SOONとなっていたが、いつになるやら。ロゴだけは完成していた。
1Borneoの肉骨茶~昼でもバクテが食べられる!
地下を空腹で気だるく歩いていると、突然、バクテの香りがしてきた。その香りに吸い寄せられれるままに歩いていくと、テーブルの土鍋をつつく人々が視界に入ってきた。バクテはKKの「佑記茶室」と思ってはいるが、ここも席が9割方埋まっているから、きっと悪くはないんだろう。それに昼からバクテが食べられるなんてうれしい。バクテは、朝食に開発されたものというのに、KKではなぜか夜しか食べられない。
店の名前や「小二」という。メニューは何種類かあったが、迷わずバクテをオーダー。お湯につかったれんげや皿をながめながら、KKのバクテ屋よりは少し長く待たされた。
お待ちかねのバクテがやってくると、まず何もいれずに一口。小二さんのバクテは、今まで食べたバクテ屋の味とは違い、ほのかな甘みがある。この一口だけで体の底から力がわいてきた。
吹き抜けから見た小二さんの、キノコ型な入り口。
バクテを食べたらパワー全開。豚骨パワーか、バクテのハーブか、いれすぎたチリか、同じくいれすぎたガーリックみじん切りか、これらのいずれのおかげなのか、それとも相乗効果なのかわからないが、とにかく効いた。レバーがきらいな私だって、バクテに入っている内蔵は食べやすいので平気だ。滋養満点、コラーゲンで肌にだっていいはずだ。おいしいバクテを作れるチャイニーズが、オフィス街でバクテ屋開業すれば、絶対OL中心に大当たりすると思う。
ひとりパフ・タルト祭り
バクテで嘘のように元気になったが、チリを入れすぎてあまりにHOTだったので、甘いものがほしくなった。そんなところに、エッグタルトが目に飛び込んできた。朝、シンガポールを飛び立つ前に、チャンギのターミナル2にある、「ベンガワン・ソロ」という店のエッグタルトを食べたので、本日ふたつめのエッグタルトになってしまう。でも、他にもカレーパフやらカヤパフ、ココナッツタルトなんてのもあり、ほっとけない。結局全部買った。エッグタルト1つだけ買って、ぱくぱく食べながら歩こうと思ったが、そのままお持ち帰り。
左上から時計まわりに、エッグタルト、ココナッツタルト、カヤパフ、カレーパフ。4つで4リンギット10セン。
全フロア、冷やかせるだけ冷やかす。QUIKSILVERに入ると、いつも予定外の散財をするが、今回はほしいものもなく。でも、こっちに入ってくるROXYって、なんか違う。ハワイとは明らかにラインがちがう。OZラインかとも思うがなんだかいまいちだ。マーレのクイックシルバーにはけっこう掘り出し物があるんだけどな。
そしてこのモール、でかさのせいでそう思うのかもしれないが、日曜にしては人の入りはいまいちだと思う。店もちょっと高めのお店は閑古鳥だ。レストランも、どこもガラガラのところが多い。こんなんで、このまま存続し続けられるんだろーか。
そんななかでJapaneseなダイソーはローカルで大賑わいだった。なつかしおもちゃ、にょろにょろ、と書かれた、竹でできたへビのおもちゃが入り口近くで売られていた。なかなか笑える陳列ではあった。決して100円レベルではなく、5リンギットレベルが多いように見えた。
赤くさんぜんと輝く(?)サインボードがダイソー。
ぐるりと全フロアまわってみたので、地下に戻って、CD屋で、マレーシアのHUJANGのCDを一枚ゲット。MEET UNCLE HUSSAINというバンドのCDが欲しかったが、みつからなかった。
名前のとおりジャイアント、そしてバクテぎれ
それから、スーパーGiantへ。シンガポールやらマレーシアの大手スーパーといえばジャイアントだ。タワウでも去年鳴り物入りでオープンしたし、KKでは、ワワサンの1階に入っているが、1Borneoのは、とにかくでかい。どこに何があるかわからず入る。とりあえず、ここで、いろいろご自宅用おみやをGET。今回は、キャリーオンバゲージだけにするので、液体が買えないのが残念。部屋で飲む用のタイガービールも買ったら、両手がふさがり、身動きがとれなくなった。ここで、バクテ切れ。なんだかんだで3時間近く、うろうろしたからしようがない。足取りも重く部屋へ戻った。
まだ日没までには時間がある。レセプションで3階にプールがあると言っていたから、せっかくだしプールサイドで少し休もうとプールにゆく。せまいプールサイドで1時間ほど眠ってしまった。目がさめると、プールには入らず、そのまま出てきた。この小一時間の眠りはリフレッシュにはならず、どろどろ感をましてしまった。1BorneoとKKの間にシャトルバスがあるが、夜な夜なKKにゆく元気はなく、そのまま昼買ったエッグタルト、カレーパフ、カヤパフ、ココナッツタルトをいただく。どれも上品な味で、けっこうおいしい。夜9時頃、いきなり「ぶぉーん」という大きな音がしてきた。なんだろう。もちろん窓は開けられないつくりであるが、ふちに指をあてると、少し風が入ってくる。やがて、横殴りの雨がガラスをうちはじめた。雨の前に、風が変わったとき、すごい音がしただけで、その後はまた静かになった。しかしどーにもこーにも眠いので、さっさと就寝。私はその昔、シパダンで「彼女は決して眠らない」と言われたほどの、夜型なのに、こんな早寝はひさびさだ。