
スズキ目スズメダイ科のフタスジリュキュウスズメダイ。
ちっちゃいのに超アグレッシブで、通りかかるダイバーに不服って顔つきでにらみをきかせているのに、肉眼では地味な色合いなので、ダイバーからはまず相手にされない。
別に「YOUたちのことなんか気にしちゃないYo!」とその場を後にするので、写真をとることもレア。
リバーサル時代だったら、まず撮らない。
デジカメだからこそ、たまーに気まぐれに撮ってみると、まとまりもなくピンもあわない。
そんな彼らにもライトをあてれば、実はブルーが美しかったりする。
でも、網目模様はしげしげと眺めると、ちょっときもい。
こうして注目度が低い種も、手当り次第に写真をとることで隠れた一面を知ったりする。
英名には、網状を意味する「Reticulated dascyllus」と、フタスジを意味する「Two Stripe Damselfish」がある。
この網目と、テールとくちびるの青がフタスジの特徴。

ところで、ブルーぬきで、フタスジの尾っぽ側の筋が、より濃い色合いのヴァージョンもいる。



「日本の海水魚」では、こちらもフタスジリュウキュウスズメダイ。
でも、「Reef Fishes of the World」のイラストを凝視すればIndian dascyllusに見える。
Indianは、生息域がインド洋で、東アフリカからモルディブ、ジャワ、アンダマン海までだから、やっぱり違うか…。
さて、こちらがフタスジならば、リュキュウスズメダイ仲間にはミスジもヨスジもいるわけで…