ナポレオンなんて、シパダンのリーフ一周、どこにだっている。
ビーチエントリーしたところにだって。
透明度悪。
ギンガメアジの集会所にだって。
DEEPにだって。
DEEPではよく、カベ側におなかを保護しながらさかさになって泳いでいる。
砂地で。
リーフ上で。
何もない中層で…
水面近くで日差しを浴びて。
さまざまな深度で出くわす。
昇りナポレオン。
潜降ナポレオン。
小ぶりな若者も。
青々として、コバンハゼまでひっさげた、まさにナポレオン帽型の巨大な大人も、
シパダンでナポレオンを見ない日はない。
スズキ目ベラ科。
ベラ科最大で、229cm、191キロにまでなるんだそうだ。
シパダンでは平凡なナポレオンだけれど、Humphead wrasseの名が示す、頭のこぶが大きい、ナポレオン帽然とした横綱級のが現れれば、ガイドもみんなに教える。
眼鏡持之魚。
眼鏡に見える?