くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダンに帰る9月(10)2012/9/30ジェラワットと中秋名月と

2012-10-25 11:46:54 |  旅行
早朝。
日曜だから、いちおうサンデーマーケットへ行こうとロビーに降りる。
ホライズンは、部屋にWiFiは来ないので、じゃらんじゃらんに出かける前に、ロビーでメールをチェック。
いきなり目に飛び込んで来たのは・・・
【キャセイパシフィックnotiFLY】

キタ━━━━(゜A゜;)━━━━ッ!!

「CX542便 30 Sep HKG 発は9:30, 01Octの出発となります。(17時間 15分遅れ) 」

CX542の定刻は、香港16:15発なのに、あしたの9:30発まで飛ばない。
「まじで帰れなくなっちゃった・・・」
友達は香港1泊なので、「部屋はあるよ」と言ってくれるが、、、
私はあしたは出勤。
「台風で飛びませんでした」といえばすむ職場だが、休みがもったいない。
KKから飛べないのなら喜んで延泊し、「フライトのイレギュラーだからしようがないですよねー♪」と大手をふって休むのに。
GWに使った、香港深夜1時発のCX524になんとか振り替えてもらおう。
今夜、家では眠れないが、あしたの午前6時に成田に着けば、会社には何事もなかったように出勤できる。
予約のときに、羽田より香港の方が安かったし、こんなことなら最初から少し安かった成田便にしとけばよかったと、あとの祭り。
まずは、残り少ないKKを満喫するのが先だ。

サンデーマーケットを一巡してから、適当なクダイコピに入る。


テーブルの近くのダンボールには、クチン(ネコ)がすわっていた。


大人しくしていて、賢い。

珍しく細い麺のミースープに、カラマンシーをしぼって美味。


と言っているうちに、雨が降ってきた。
それも、縦にしっかり降っている。
傘持ってないよー。
友だちは、店にあるダンボールをもらってかぶることを提案してきたが、「ま、待ちましょ。」
急に降り出したから、きっとやむにちがいない。
と信じていたら、止んだ。
通り雨にしては、激しかった。

ホテルに戻って、カフェでミールバウチャーを出して、コーヒーだけもらう。
いつも、ウェイター、ウェイトレスは複数いるわりには、働きぶりが悪く、テーブルを片さないままにしてあったり、片してあっても、パンや食べかすなどが散乱したままになっていて、いらっとする。

部屋に戻り、器材をかたしたら、チェックアウト。
残念だけど、KKとまたしばしのお別れ。


KA60 コタキナバル11:55 香港14:50
よくノッキングするタクシーで空港へ。
会社はちがうけれど、ドラゴンはキャセイ傘下。
ダメ元でドラゴンのチェックインスタッフに、「香港羽田が大ディレイで帰れないから、明日の香港成田に変えてもらえませんか?」とたのんでみる。
ドラゴンのスタッフは、二人がかりで、羽田便の状況を調べ、成田便の空席はあるけれど、変えられるのかわからないので、キャセイにテレックスを送ると言ってくれた。

チェックインエリアにある海産物屋の水槽にいるニシキテグリをのぞいてから出国。
出発までは、スタバで時間つぶし。
KKIAのスタバでは、お渡し時トラブルが多いのか、オーダーのとき名まえをたずねられ、出来上がると、名まえで呼ばれる仕組みに変わっていた。
日本人の名まえはわかりにくいから、大変。

そろそろ時間とゲートに移動したら、誰もいない。
「まだまだ時間はあるから大丈夫だけど、みんなもう乗ったのよ。」
とドラゴンのスタッフ。
香港人は、時間に几帳面なのだ。
あのエロキューピーに見習わせたい。

離陸後、しばらくはボルネオの海岸線や島々がみえて余韻に浸れるKLやシンガポールゆきの便とはちがい、香港ゆきは、さっさと大海原しか見えなくなる。

さっさとベルト着用サインは消え、ほどなくミールのサービス。
お魚にした。


金色の缶入りの月餅つき。
中秋名月スペシャルだ。
月餅は苦手(ただし、ドリアン月餅、ココナッツを除く)だけれど、なんかうれしい。
縁起物!


香港國際機場での不毛な半日
香港に着き、予定外の入国。
このあと待っている、成田便への変更交渉には、難航が予想される。
もともと変更が出来ない航空券だし、さらに天候によるイレギュラーは、航空会社側には免責だ。
友だちには、もう町へ行ってもらい、私はキャセイカウンターを目指す。
出発階にあがり、キャセイカウンターのゾーンをチェックするためにモニターを見にゆくと、空港職員の女の子に、「めいあいへるぷゆー?」と声をかけられた。
チェックインカウンターはB。
私が上がってきたのは、反対のK側。
大きな空港は、横移動が多くてきらい。
やっとキャセイカウンターにたどりつき、深夜便に振り替えてほしいと言うと、おばさん職員はろくに人の話もきかず、「たいふーん、たいふーん!飛べない」としか言わない。
「そんなの知ってる。だから、成田便に変えてほしいんだけど」と言っても、「きょうは名古屋も飛ばない」とかみあわない。
「だーかーらー、きょうの便じゃなくて、明日の成田!」といらっと言ったら、「あー、明日。成田ね。」と言い、満席だから、裏のスタンバイカウンターに並ぶように言われる。
スタンバイカウンターも、CCBみたいなデブめがねの若者が、台風だからと、とりあわない。
「どーせ、天候だと、ホテルも出ないんですよね?」と聞くと、「全部満室」と言う。
遅れる羽田行きフライトがCX542、成田ゆきはCX524と、便名も似ているから、より伝わりにくい模様。
とにかく、門前払いしようとするが、「コタキナバルのドラゴンのスタッフと話して、キャセイにコンタクトするように言われてるんだから、ちゃんと人の話をきくように!」と怒ったら、別のメガネが出てきて対応。
「今は満席なので、午前0時に戻ってきてください」と言われる。
「お荷物はいくつですか?」と事前登録もするので、勝算ありとふんだ。

さて、深夜0時までは、まだ8時間もある。
町に出て、ワンタン麺とエッグタルトくらいは食べておこうかな?
でも、深夜0時に空港に戻って来て、万が一乗れずに、友だちを頼ることになって再度町に出るなんてことになったら無駄だ。
まずは、この荷物を手放したい。そして、シャワーを浴びたい。
インフォメーションで、Left Baggageとシャワーの場所をたずねると、ターミナル2にあるという。
シャワーは有料ラウンジ内だから、ラウンジのソファで仮眠しよう!
ターミナル2にゆき、Left Baggageに荷物を預け、ラウンジへ。
ラウンジのレセプションはもぬけのカラ。
料金表を見ると、シャワー+スナックつき1時間利用で1500円ほど。
スナックはほしくないし、シャワー後、ラウンジでくつろげる時間が短すぎて、バカバカしい。
ラウンジの利用時間を延長して0時までいたら、ホテル1泊と同じことじゃん。
それに成田行きに乗れなかったら、明日の朝までラウンジ使うしかないし、やーめた。

しばらくターミナル2のショップを冷やかしたら、おなかがすいてきた。
フードコートで念願のワンタン麺。

わりとおいしい。

カフェインヤンを飲んで、1時間半くらい、テーブルにいた。
気象庁のホームページをみていたら、今回の台風「ジェラワット」はマレーシアがつけた名前だった。
響きがマレー語っぽいと思ったらやっぱり。
ジェラワットは淡水魚の名まえらしい。
台風といえば、海から誕生するのに、なんで淡水魚の名まえ?
いかん・ゆー(サメ)とかにすればいいのに。
そして、暇すぎて豆知識ゲット!
気象庁のサイトによれば、台風のなまえは140個あり、ほぼ5年で一巡する使い回しだそうだ。
140の名まえは、日本も含め、アジア各国が命名してるが、その多くはジェラワット同様、台風っぽくない。
さて、iPhoneのバッテリーがピンチなので、コンセントを探すが、本当に見つからない。

窓の外は満月なので、ちょっと外へ出てみる。
駐車場からの中秋名月じゃ、ぜんぜん風流じゃない。


ジェラワットが暴れている日本では、中秋名月どころではないだろうに?


歩き回って、人があまり通らないコンコースにコンセント発見。
床に座ってチャージしていたが、突然、チャージできなくなった。
まさか遠隔でモニターされて、電源ドロボウと遮断された?
床に座って冷えたか、おなかも痛い。
とりあえず、どこか楽な椅子があるところに行こう。
スタバががらがらになっていて、楽そうなソファもあいてる。
しかも、レアなコンセントもある。
飲みたくもないコーヒーを飲み、粘る。
本日2度目のスタバ・・・
しかも、きょう1日、ホテル、KKIA、機内、フードコートとカフェイン過剰摂取で、コーヒーずきとはいえ、もう、スタバ独特の香りが、鼻についてしょうがない。

23時半になるから、Left Baggageから荷物をピックアップして、おみやげを買いながら、スタンバイカウンターへゆこう。
ところが、ショップは9割がた、閉店していた。
おみやが買えない。
これも緊急事態。
配布系おみやげも、自分用化粧品も、買おうと思っていたペーパーバック、Mick Jaggerも・・・
それにしても、スタバの多い空港だ。
もう、スタバのにおいだけで、拒否反応。

23時55分、スタンバイカウンターに、乗れるかチェックしに来たことを伝えると、待つように言われる。
同じような境遇の人々が5人ほどいた。
どうやら、成田へ帰れるらしい。
結局、チェックインできたのが0時25分。
イミグレの行列選択ミスで、出国できたのが0時35分。
ゲートに着いたのが0時40分。
フライトは、午前1時に出発し、ちゃんと午前6時に成田に着いた。
予定外の、会社直行になってしまった。
それもおみやもなく、手ぶらで・・・。
こうして珍道中は、全体的に見れば無事、終了した。


私がグァム・サイパンに行こうとすると、季節外れの台風が来る。
私が、東海汽船に乗ると、もれなく条件付き。(ただし、毎回、正常に運航)
これに加えて、私が羽田発着のキャセイ便に乗ろうとすると、嵐で便がディレイする、という、あらたなジンクスが誕生した。

2012年のダイビングイヤーも終わり。
天候によるフライトイレギュラーと、耳鼻科系の問題と、災難の多い年だった。
そして、海の日頃から続いていたおやしらずの痛みは消えた。
ありとあらゆる災厄を、シパダンの潮が洗い流し、ジェラワットが吹き飛ばしてくれたと思いたい。


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