芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

植草一秀『アベノリスクーー日本を融解(メルトダウン)させる7つの大罪』(講談社)を読んだ

2014年05月16日 | Weblog

植草一秀『アベノリスクーー日本を融解(メルトダウン)させる7つの大罪』(講談社)を読んだ。

日本は現在も独立できていないという、私の考えと彼はほぼ同じで、サンフランシスコ講和条約の第六条を引いて、

日本に責任ある政府が樹立されたら、直ちに連合国占領軍は撤収すべしといいながら、但し書きがつけられ、日本国と他国との協定で外国軍隊の日本国の領域に置ける駐屯または駐留を妨げない、という文言が盛り込まれたことで、米軍がいまだに駐留していると具体的な条約を示している。そして、第三条には、沖縄、小笠原、鳥島は米国を施政権者とする信託統治下におくという文言を示している。

1951年9月8日に講和条約に署名した吉田茂首相は、その日のうちにサンフランシスコ郊外の米軍施設を単独で訪問し、独断で日米安保条約に署名したともいう。

日米安保条約の改定を強引に進めた岸信介首相も長期安定政権であったことから、私は、日本で安定政権を保てたのは、米国の言いなりになっている人物だけだと判断している。その考えも植草一秀の考えと一致している。