主婦であり、画家であり詩人であり友人でもある
林本さんに再び誘われ、「ぽえ茶」に行ってきた。
貸し切ってある喫茶店の2Fに、遅れてきた
人を含めて、総勢9名+子供2名の11人(女7名男4名)
だった。
お絵かき野郎のわたしは、人前でのしゃべりは
大の苦手にしていて、いつも、詩人のパワーと
パフォーマンスに圧倒されるのだが、今回は、
自己紹介という形で、持参していたハガキ大
のらくまんの原画集を見ていただいた。
これなら、苦手なことはしなくて済むので、
持ってきていてよかった、とつくづく思った。
この原画集は、今年の「茶房じゅん」での作品展示
で、初めて置かせてもらったのだが、思ったよりも
反響を受けたので、持参した次第だった。
やはり、詩人たちの感性は独特で鋭く、らくまんカットの
表情の機微、筆のタッチにまで鑑賞が及んでいた。
好評にもかかわらず、じっとりと冷や汗もかいてしまった。W
それぞれの、詩の発表、パフォーマンスを見て感じたのは、
一人一人違う琴線のようなものを持っていて、それぞれの
形で表現しているなあ…というのを実感した。
ある人は他人の詩で、ある人は人生の苦境で、
ある人は他人の死で、その琴線が響き渡るようだ。
今回、初めてお目見えしたパフォーマーの女性は、
子供2人と旦那様と来ていた。
彼女の番が来ると、子供2人(男の子3歳~女の子5歳
くらいかな)を椅子に立たせ、コップの水にコーヒー用の
ガムシロップを注ぎ入れると、子供たちに「はい、チュンチュンと言って」
と促す。
下の男の子が「チュンチュン」と言うと、そのコップの
砂糖水をスプーンですくって飲ませた。
今度は、上の女の子に「はいチュンチュン」と同じように
促したが、女の子は、もじもじとしていて答えない。
するとそれを見ていた男の子が「チュンチュン」とまた
言った、すると母はすぐさまスプーンに砂糖水を
すくって男の子に飲ませた。
再び女の子に向かって「はいチュンチュン」と言うと
またモジモジ…すると男の子が「チュンチュン」
すぐ男の子に砂糖水を飲ませる。
これを、何度か繰り返していると、見ていた
周りの女性の一人が笑いつつ「チュンチュン」と
言った。
すかさず、母がその女性のとこにやってきて
スプーンにすくった砂糖水を飲ませた。
それを見ていた他の女性も「チュンチュン」と
言ったので、またそこへ行って砂糖水…。
実はこれだけの繰り返しなのだが、何とも
面白いパフォーマーだと思った。
つい、つられて「チュンチュン」と言ってしまう人
ぐっとこらえて言わない人など様々だったが、
「チュ…」と発して慌てて口をつぐんだがあえなく
砂糖水の洗礼を受けてしまった人もいた。
人間心理を巧みにあぶり出す、このパフォーマーの
恐るべき!ぽえ茶恐るべき!