赤面症です

いい年をして顔がまっ赤っ赤になってしまった。
どうも赤面症が治っていないようだ。

先日会社の会議で発言した時、どうってことない
内容なのに、みるみるうちに顔がまっ赤っ赤。

「あっヤバッ！赤くなるなあ」と思うともう止まらない。
止めようと意識すればするほど真っ赤っ赤。

いつも赤くなるわけではないのだが、どうも暖房が
効いた暖かい所だと、なる率が高いようである。
我が自律神経の調整がきかなくなってしまうのだ。

どうしたものかとちょっと悩んでいるのだが、その日はその後も
発言する機会が多く、また赤くなってしまった。もう仕方ないので
半ばヤケクソになって、どんどんしゃべっていたら顔色がさめてきた。

しかしこんな調子じゃ先がおもいやられるなあ…と思いつつ
そのむかし、「今東光」という和尚で作家の人が、ある
雑誌の相談欄で、やはり赤面症の悩みに答えていたのを思い出した。

「オレなんざ赤くなろうったってなんやしねえから、赤く
なるのはうらやましい限りだ」みたいな答えだったと
思う。なろうったってなれないなんて、こっちが
うらやましいや、と思ったもんだった。

我が友人のＨ氏などは、全体会議の真っ只中でどうどうと
自分の意見をのべたものだ。当然ながらうらやましかった。

まあ…こういう体質に生まれたんだから今さらしょうがないので、
開き直って、もうどうどうと赤くなってやろうかと思う。

「ゆうやけ空が真っ赤か～トンビがくるりと輪をかいたあ～」
というなつかしき曲が頭をよぎってきた。
「ホ～イ～ノホイ！」っと。