つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

プレゼント

2008-10-15 03:06:27 | ちょっとした出来事

ブログランキング・にほんブログ村へ我が家で、魚をさばくのはわたしの役割なのだが、ろくな
さしみ包丁がない。

二丁ある柳包丁は、いずれもノコギリのようにギーコギーコ引かないと切れないし、
砥石で研いでもすぐに切れなくなってしまう安物なのである。

そこで常日頃から、「いいさしみ包丁ほしいなあ」と、ことあるごとにこぼしていたら
「じゃあわたしがプレゼントしてあげるよ」と娘が言うではないか。

つい言ってしまってのか知らないのだが、「ホントだな」と念を押して確約させて
しまったのだ。

まあ娘もバイト程度だが一応働いているので、お言葉に甘えようではないかと、
思ったのである。そのさしみ包丁がやっと届いたのである。
一応そこそこの値段はする身内おすすめのメーカー品なのだ。

その筆おろしならぬ、包丁おろしは何にしようかと思っていたのだが、このあいだ
うまい魚の置いてあるスーパーを覗いたら、40センチほどのマダイが丸々一匹
売っているではないか。

店で三枚におろしてもらい、こちらで皮付きの刺身をつくることにした。
さすがプロ、きれいに4ぶロックに切り分けられ、うまそうである。
頭と粗も別の袋詰めにしてくれていて、粗煮も楽しみだ。

早速家へ帰って、4ブロックの皮付きの身に皮から熱湯をかけ、氷水に
入れて身をしめて、いよいよ包丁おろしである。やはりさしみ包丁なので、
長いのは当然なのだろうが、ヅシリと重い。

板前の職人のようにスーっとワンタッチで引き切るのが夢だったので、
柄元をブロックの皮に乗せて刃先まで、スーっと引くと何とか切れたが、
思ったほどには切れ味を感じなかったのだ。

結局、いつものように2~3度引いて切るはめになり、思ったほどの
快感は得られなかったが、まあプロの板前ではないので、致し方ない
ところかもしれないが、以前のより切れるのは確実なので、ままよ…と納得。

今後、包丁さばきに磨きをかけて、見事すべてワンタッチで切ってみせようじゃ
ないかと、自分に誓ったのだった。

それにしてもこの包丁、長くて台所の包丁入れからはみ出てしまって、
収まらないのである。やむなく、違う場所に横にして置くようにしたのだが、
この長さが、あの佐々木小次郎の長太刀物干し竿のようで、わたしが
「物干し包丁」と命名したのだった。

さあ、この物干し包丁をひっさげて、小次郎いっちゃんが次なる獲物を
待っているのだ。

コメント
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