ああ…またやってしまった…。
朝起きて鏡を覗いてみると、あごの横っちょにけっこう大きな傷が
あるではないか。
「ゲッ」「な何だこれは」そういえば一昨日の夕べ、久々の飲み会で
帰って行こうとした人を送ろうとして走り出て転んだのである。
そのときはさほど痛みも、なにも感じなかったのだが、「ああ痛そう…」
「大丈夫?」など皆が言っていたのは覚えているのだが、その後
どうやって帰り着いたのか…はっきり覚えていないのだった。
気が付いた時は「んも~こんなにまで飲んで~」と顎のあたりに薬をヌリヌリ
しながら愚痴ってる身内の声はうつろげに覚えていたのだが、そのまま
翌日まで撃沈していたのだ。よく見ると膝もバックリいっていた。
「あ~あいい年をしてこんな粗相をするようじゃやっぱり飲み会引退だな…」
と思ってしまった。元々今回の飲み会の幹事に引退をほのめかしていて、
今回が飲み会引退記念のつもりで、出席したのである。
会社に行って飲み会のメンバーと顔を合わせると「Kさん大丈夫?」と
次々とわたしの顔を覗き込み、わたしが苦笑いしつつ顔の傷を見せると
「ガハハハ」とお互い大笑いだった。
そして、「障子やちゃったしねえ」と言うではないか。「障子?」
「え、覚えてないの」まったく覚えてなかったのだが、どうやら外から
戻ってきたとき、よろけたかどうかして店の障子を破ったらしいのである。
ああ…最悪!。「もう飲み会なんか行かんぞー」「引退だ!」
「だれもオレを誘うんじゃないぞーーー」「もーヤメだ二度と行かんぞーーーー」っと
カタイ決意をした。
酩酊の ころびて掴む 十三夜
issei
朝起きて鏡を覗いてみると、あごの横っちょにけっこう大きな傷が
あるではないか。
「ゲッ」「な何だこれは」そういえば一昨日の夕べ、久々の飲み会で
帰って行こうとした人を送ろうとして走り出て転んだのである。
そのときはさほど痛みも、なにも感じなかったのだが、「ああ痛そう…」
「大丈夫?」など皆が言っていたのは覚えているのだが、その後
どうやって帰り着いたのか…はっきり覚えていないのだった。
気が付いた時は「んも~こんなにまで飲んで~」と顎のあたりに薬をヌリヌリ
しながら愚痴ってる身内の声はうつろげに覚えていたのだが、そのまま
翌日まで撃沈していたのだ。よく見ると膝もバックリいっていた。
「あ~あいい年をしてこんな粗相をするようじゃやっぱり飲み会引退だな…」
と思ってしまった。元々今回の飲み会の幹事に引退をほのめかしていて、
今回が飲み会引退記念のつもりで、出席したのである。
会社に行って飲み会のメンバーと顔を合わせると「Kさん大丈夫?」と
次々とわたしの顔を覗き込み、わたしが苦笑いしつつ顔の傷を見せると
「ガハハハ」とお互い大笑いだった。
そして、「障子やちゃったしねえ」と言うではないか。「障子?」
「え、覚えてないの」まったく覚えてなかったのだが、どうやら外から
戻ってきたとき、よろけたかどうかして店の障子を破ったらしいのである。
ああ…最悪!。「もう飲み会なんか行かんぞー」「引退だ!」
「だれもオレを誘うんじゃないぞーーー」「もーヤメだ二度と行かんぞーーーー」っと
カタイ決意をした。
酩酊の ころびて掴む 十三夜
issei