つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

探偵ナイトスクープ眠れる才能

2009-11-23 04:51:10 | 絵・まんが
先週09年11月20日放送の「探偵ナイトスクープ」で、画家を目指してる
両親の絵がいけるかどうかを判定してほしい旨の依頼が、息子さん
から寄せられたというのを観た。

この番組は、まったく役に立たない他愛のないものからすごい発見まで
幅広い浮世のおもしろい世辞を文字どおりスクープする番組で大ファンなのだ。

床屋を長年営んできた両親が、突然店をたたみ、趣味で描いてきた油絵の画家に
なる。と宣言をしたらしいのである。

果たしてプロの画家になれるのかどうか、絵を見て判定してほしいというのである。
絵描きを自認するわたしとしては人事と思えず、「どれどれわたしが
じっくり判定してしんぜよう」と目を凝らしてTV画面に見入った。

驚いたことに両親ともに油絵を描くのである。しかも二人とも誰かに教えを
乞うことなき我流なのだ。作品はすでに100作を越えていると言うその絵の
数々が画面に映し出された。

わたしは息を飲んだ。どれもすばらしい作品なのである。少なくともわたしの
判定ではトップレベルとみた。それも両親そろってである。

番組ではプロの画家であり、展覧会の審査委員も勤めるという2人を連れて来て
観てもらったところ、ほぼわたしと同じ評価で、「天才」と評していた。

次に両親の自信作を5点づつ(だったと思う)選んでもらい、プロの絵のバイヤー
3人にそれぞれほしい作品はあるかどうか観てもらったのである。

それが3人とも1点づつ選び、。旦那様が1点10万円。奥様が2点。
5万円、3万円と値をつけたのである。値段は安いと思われるかもしれないが
これがどんなにスゴイことかわかるわたしは、愕然とすると同時にさもありなん
と納得だったのである。

100人の素人画家がそれぞれ100点づつ持って行っても総計で1点でも
値がつけば御の字というところなのだ。当然わたしの自信作を100点並べても
1点でも値がつくかどうか自信はない。

ご両親は値段が不満っだったのか1枚も売らなかった。わたしが絵のバイヤー
だったら、この番組を観たらすぐに連絡をとって独占契約でも交わすのになあ
と思った。

しかし在野にはこんなすばらしい才能が潜んでいることを
改めて思い知らされたのだった。きっとまだまだ眠れる才能が
あるんだろうなあ…。
コメント
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