前回、男の顔は「履歴書」と言われる旨書いた。
これは、様々な経験、立場、野心、下心などの
想いや遍歴が、顔に刻まれて出てしまうという
意味のようだ。
思えば女性にしたって、同じようなことは云えるの
だろうが、そこはお化粧などなさったり変幻自在、
千変万化に富んだ女性より、ヤボな男のほうが
如実に現れ出るということなのだろう。
確かに、よく見てみると顔のシワから緩み、張り、色、
眼の輝き具合など全てが履歴として刻まれているに
違いない。
特に、権力の座に就いた人の顔は、野心を
達成した驕りの表情に変わって驚くときがある。
表情見の達人になるときっと、かの怪しき
作曲家などの表情は、たちまち看破してしまうかも
しれない。
このように、我ら男どもは履歴書を引っ提げて
そこらじゅうを闊歩していることになる。
眼をしっかり見ひらいて、見誤らぬようにしませう。
また、見破られないようにも…。w