一日一整、目指して、日々あちこちの引き出し、
棚を整理していると、どうしても住所氏名が
載っているものが出てくる。
古い年賀状、手紙、封筒、領収書、住所録など
処理したいものが山ほど出てきた。
その都度、ハサミで細かく切っていたが、
あまりの量に、ハサミを持つ手が悲鳴を
上げてしまった。
ハサミの当たるところが擦れて、血が滲んで
いたのだ。
まだまだ整理の途中なので、この際思い切って
シュレッダーを購入する事を決めた。
A4まで出来るコンパクトサイズで、何より
音が静かなのが良く、夜中でも可動させる
ことができるのだ。
古い住所録や名簿など、個人情報の塊りなので、
真っ先に刻まれる事になる。
自動で刻まれて行くのは、何だか気持ち良く、
証拠隠滅的後ろめたさの快感も感じたのだった。
そんな時、以前の住所で作っていた古い名刺が
出てきた。
当然シュレッダー行きなので、どんどん入れていく。
しかし、いかに古い名刺とはいえ、自分の名前が
切り刻まれていくのは、妙な感じだった。
快感はほとんどなく、どこか物悲しい感じさえした。
こうして、さながら切り裂きジャックのごとく、
深夜に切り刻んでいたのだった。
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