一票の重み

先日、衆議院選挙の投票に行ってきた。

近くの中学校が投票所になったいるので、
車で、学校に設けられた駐車場へ。

昼頃だったせいか、さほど混んでは
いなかったが、そこそこの人出だった。

投票所の入り口に向かうと、ちょうど
車椅子の方が、入り口の階段に敷かれた
車椅子用のスロープに乗って行くところ
だった。

ちょっとした坂になっているので、
車椅子を押している方も慎重に
押していた。

こちらは、それを見つつ横の階段から
先に投票所に入った。

投票所には、一人では歩けない程の
ご老体が、杖を頼りによろよろと
前を歩いて、投票の手順に従って
進んでいた。

ガイドの方が、たまらず体を支えて
あげながら案内していた。

こちらも、投票を済ませて外へ
出ようとしたら、ちょうど車椅子の
方も来たので、同時に階段を
降りようとした。

すると、階段に敷かれたスロープが、
下りだとちょっと急なようで、車椅子が
思ったよりも早く走り出した様で、
止まった時に、乗っていた方が前に
つんのめった形になって、椅子から
飛び出ようとしたのだ。

わたしは、とっさに手を出して体を
支え、何とか飛び出るのを防いだの
だった。

一歩間違えば、大惨事になるとこ
だったので、お互いに安堵の笑みに
なって、会場を後にしたのだった。

車での帰途の中で、あんなにして
まで投票に向かう人たちが、全国に
沢山いるのだと思うと、一票の
重みと、よく言われることが、
ズシリと我が身に実感できたのだった。

候補者の当落は、すでに決まっているが、
どちらの方々も、ゆめゆめこの重みを
お忘れなき様…。