週末の金曜日は、花金ならぬ我が“呑み金”なので、いそいそと
スーパーへ酒の肴を買いに行く。
本日は、夕食を手巻きずしと決め、身内に寿司飯を作っておくようにと、
言っておいた。わたしは寿司よりももっぱらネタの刺身が狙いだ。
ここのスーパーは魚が安くて旨いので、よく利用している。それはいいのだが、
レジのオバサマ達が、全体にいただけないのが玉にきずなのである。
どういただけないのかというと、どうしてこういう顔をしているんだろうというぐらい
やつれ果てた幽霊のような顔だったり、何の恨みを受けてあんな魔女みたいな表情を
しているんだろうと思えるような人がレジで待ち受けているのだ。
わたしは、レジの前を「スーパー海峡」と名付けて心して通るので、幽霊や魔女
の待ち構える海峡を通りたくないのである。(笑)
救いなのは、さすがに全員が全員幽霊や魔女ではない。十数名いると思われるレジ係の
内、3~4名は、まあ…さほど問題なしで、3名ほど感じのいい方がいるので、当然そこの
海峡へと向かうのである。
しかし、何交代かは知らないのだが、その3名がいなくて、自分の運気を吸い取られ
そうな幽霊か、取って食われそうな魔女か、究極の選択を迫られるという不運の日も
あるのだ。(苦笑)
幸いこの日は3名の内の一人がいた。若いのだがいつもうつむき加減で、ひたすら品物だけを
見つめてレジを打つので、目線が合ったという記憶が無い。にこやかに愛想を振りまく
こともなく、割りと無表情である。お客がいなくてポツネンと立っている時も、ぼんやりと
あらぬ方向を見ている風だ。
わたしは別に若い女性だから行くというわけでは決してない。むしろ若い女性は苦手な
ほうで、ベテランの穏やかな笑みの心配りの効いた人に行くのが常なのである。
この若い女性は、マイバッグを添えておくと、必ずバッグを丁寧に広げて品物を詰めて
くれるのだ。それに気付いてから行くようになったのである。
このスーパーは、レジ時間短縮のため、マイバッグへはお客様が詰めてください、という旨の
アナウンスを流しているにもかかわらずである。他のレジを見ると、マイバッグに詰めてる
様子はない。
この日も詰めてくれた後、会計し、レシートをわたしに両手で渡そうとしたときに「よろし
かったらあちらで抽選をどうぞ」とガラガラポンの置いてあるほうへ片手を差し向ける
ではないか。その時初めて顔を上げ視線が合った。わたしは思わず「お!」と、初めての
出会いに興味津々で見てしまった。意外にしっかり見つめる目は、つぶらできれいな瞳だった。
この目が、店の方針を無視してもマイバッグに詰める強い意思を持っているのか…。
視線が離れた後、わたしはそんな感慨のままガラガラポンへと向かった。
「2回できます」レシートを見つめながら、ガラガラポンのおじさんはにこやかにそう言った。
青と赤玉が出て、30円と50円の金券をゲット。振り返ると、彼女はまたうつ向き加減で
ひたすら品物だけを見つめてレジを打っていた。
スーパーを出て、すでに薄暗くなっている空を見つめ、きょうは何となくいい日だと思った。
スーパーへ酒の肴を買いに行く。
本日は、夕食を手巻きずしと決め、身内に寿司飯を作っておくようにと、
言っておいた。わたしは寿司よりももっぱらネタの刺身が狙いだ。
ここのスーパーは魚が安くて旨いので、よく利用している。それはいいのだが、
レジのオバサマ達が、全体にいただけないのが玉にきずなのである。
どういただけないのかというと、どうしてこういう顔をしているんだろうというぐらい
やつれ果てた幽霊のような顔だったり、何の恨みを受けてあんな魔女みたいな表情を
しているんだろうと思えるような人がレジで待ち受けているのだ。
わたしは、レジの前を「スーパー海峡」と名付けて心して通るので、幽霊や魔女
の待ち構える海峡を通りたくないのである。(笑)
救いなのは、さすがに全員が全員幽霊や魔女ではない。十数名いると思われるレジ係の
内、3~4名は、まあ…さほど問題なしで、3名ほど感じのいい方がいるので、当然そこの
海峡へと向かうのである。
しかし、何交代かは知らないのだが、その3名がいなくて、自分の運気を吸い取られ
そうな幽霊か、取って食われそうな魔女か、究極の選択を迫られるという不運の日も
あるのだ。(苦笑)
幸いこの日は3名の内の一人がいた。若いのだがいつもうつむき加減で、ひたすら品物だけを
見つめてレジを打つので、目線が合ったという記憶が無い。にこやかに愛想を振りまく
こともなく、割りと無表情である。お客がいなくてポツネンと立っている時も、ぼんやりと
あらぬ方向を見ている風だ。
わたしは別に若い女性だから行くというわけでは決してない。むしろ若い女性は苦手な
ほうで、ベテランの穏やかな笑みの心配りの効いた人に行くのが常なのである。
この若い女性は、マイバッグを添えておくと、必ずバッグを丁寧に広げて品物を詰めて
くれるのだ。それに気付いてから行くようになったのである。
このスーパーは、レジ時間短縮のため、マイバッグへはお客様が詰めてください、という旨の
アナウンスを流しているにもかかわらずである。他のレジを見ると、マイバッグに詰めてる
様子はない。
この日も詰めてくれた後、会計し、レシートをわたしに両手で渡そうとしたときに「よろし
かったらあちらで抽選をどうぞ」とガラガラポンの置いてあるほうへ片手を差し向ける
ではないか。その時初めて顔を上げ視線が合った。わたしは思わず「お!」と、初めての
出会いに興味津々で見てしまった。意外にしっかり見つめる目は、つぶらできれいな瞳だった。
この目が、店の方針を無視してもマイバッグに詰める強い意思を持っているのか…。
視線が離れた後、わたしはそんな感慨のままガラガラポンへと向かった。
「2回できます」レシートを見つめながら、ガラガラポンのおじさんはにこやかにそう言った。
青と赤玉が出て、30円と50円の金券をゲット。振り返ると、彼女はまたうつ向き加減で
ひたすら品物だけを見つめてレジを打っていた。
スーパーを出て、すでに薄暗くなっている空を見つめ、きょうは何となくいい日だと思った。
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