大嫌いな胃カメラを又

また、大嫌いな胃カメラをやってきた。

定期健康診断を、コロナ禍でスルーして
いたので、３年振りの検診だ。

幸か不幸か、このところ腹痛に見舞われ、
2〜3日食欲を無くしていたので、胃カメラには
丁度良かったのであるw

例のごとく、胃カメラの管が胃の中をかき回す
度に、涙、鼻汁、吐き気に見舞われ、十二指腸に
達する頃には、黄泉の花園さえ見えようかという
寸前だったが、カメラが口から出た途端、この世に
舞い戻った。

このような目にあっても、なぜやるのかといえば、
まだこの世に未練があるからなのだが、やるたびに
何でもっと楽にならないんだ！カプセルカメラは
どこ行ったんだ！と、怨嗟の声なき声の雄叫びが
脳裏を駆け巡るのだった。

終わった途端、「全く異常はありませんでした」
との、お言葉を頂いたのだが、嬉しいにもかかわらず、
あの腹痛は何だったのか、胃の痛みらしきものは
何だったのか、こちらは必死の目瞑りだったので、
画像も見ずにに、ホウホウノテイで、病院を後にした。

外は初夏の陽が眩しく、さっきの悶えがウソのように
晴れ渡っていて、ふ〜〜〜〜ーーーっと五臓六腑の
奥から、長ーい息が出たのだった。

今日の一句

春愁を　潜り抜け出る　内視鏡
　　　　　　　　　　　　　　issei