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ぽかぽか春庭「夏のコンサート&庭園散歩」

2017-07-27 00:00:01 | エッセイ、コラム
20170727
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記7月朝日のようにさわやかに(5)夏のコンサート&庭園散歩

 東京は世界有数の「音楽都市」です。無料のコンサートも情報集めれば、ほぼ毎日のようにあちこちで開催されています。無料大好き春庭、クラシックでもポピュラーでも、聞いて楽しんでいます。

 7月24月曜日。滝野川会館の「第4月曜日コンサート」を聞きにでかけました。道中薄曇りなのでまだしも直射日光ではなく、助かりました。

 いつも開演まぎわに到着するのだけれど、今回は少しでも暑さが少ないうちに到着するようにと思って、少し早めに家を出たので、開場前に到着。今回のロビーコンサート、会場の真ん中にピアノが置かれていて、ピアノの両側に椅子が並んでいました。このごろアリーナ形式でのコンサートがはやりなのかも。普段は正面からしか演奏者を見られませんが、せっかくだから、演奏者の背中を見る席にしました。左手の動きはよく見えました。右手は背中に隠れていましたが。

 演奏者は、浅賀優子さん。桐朋卒で、現在はピアノ教室を主宰しながら演奏活動をしているという方です。前回4月に滝野川会館でコンサートを聞いたおりは、フルート奏者の伴奏者として出演なさっていました。

 今回の曲目は。
・ベートーベン ソナタ第14番「月光」
・シューマン(編曲リスト)献呈
・リスト ため息「三つの演奏会用練習曲」より
・カッチーニ アヴェマリア
・モーツァルト(編曲ファジル・サイ)トルコ行進曲
・ショパン バラード第1番
・ベートーベン エリーゼのために

 どれもおなじみの曲でしたが、ファジル・サイが編曲したトルコ行進曲はジャズ風なアレンジで、楽しかったです。(ファジル・サイは、トルコ出身の作曲家・ピアニスト)

 浅賀さんは、曲目の紹介も一曲一曲ていねいに解説してくださったので、「カッチーニのアヴェマリア」として知られている曲の、実際の作曲者はロシアのウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov 1925-73)である、ということもわかりました。

 ヴァヴィロフは、自作曲を発表するとき、有名作曲家の名前で売り出すという方法をとっていました。アヴェマリアは、「作者不詳」の曲として発表しましたが、ヴァヴィロフの死後「カッチーニ作曲」としてレコーディングし売り出されたのだそうです。
 カッチーニ(1545年頃-1618)は、自作のオペラの中に、他人が作曲した曲を平気で混ぜ込むという作曲家だったので、名前を持ち出しやすかったのかも。

 そういえば、日本でも本当の作曲者は表に出ないで、「耳が不自由な現代版ベートーベン」という人が作曲者としてふるまっていた事件がありましたっけ。
 
 滝野川会館第4月曜日コンサートの出演者は、原則ボランティア出演ということです。朝賀さんが出演なさったのは、主催コンサート宣伝のために無料出演なさったのだと思います。無料でよい音楽を聴かせていただいたので、宣伝のお手伝い。「サロンコンサートのチラシをお持ち帰りください。ぜひ、こちらにもおいでください」と、最後に宣伝してなさっていたチラシ掲載します。田端駅近くの、主催するピアノ教室サロンでのフルートピアノデュオコンサートです。
 
 

 夏の暑さをしばし忘れる心地よいピアノの音色を楽しんだあとは、道路反対側の旧古川庭園へ。
 真夏に庭園散歩をしたことがなかったので、夏のお庭はどんなんかしらと思ってひとめぐりしましたが、めちゃ暑かった。

 桜もバラも紅葉もない時期ですから、庭師さんたちが仕事に励んでいました。
 バラのころはきれいだった池が、葉っぱがたくさん浮かんでいるのはいいとして、ペットボトルが浮かんでいたのにはがっかり。池にペットボトルを投げ込む人がいけないのだけれど、そうか、花が見事ではない時期には池の手入れも怠りがちになるのだなあとわかりました。

 池に青いトンボが飛んでいました。昆虫にうといですが、たぶん塩辛トンボ。2匹がつがいで飛び、子孫繁栄に励んでいました。池が貴重な繁殖場所になっているのなら、そうそうは掻い掘りなどもできないのでしょう。


 「緑陰で一休み」と思って入園したのですが、木陰のベンチすら暑くて座っていられず、ゆっくりはできませんでした。


 冷房ききすぎの蕎麦屋で「天もり」食べた後、冷房がほどよい図書館へ。昨年なくなった近藤富江さんの『日本美術に見る着物』を眺めて、『ぼくらの近代建築デラックス』を借りて帰宅。
 
<つづく>
コメント (4)
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