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ぽかぽか春庭「ピアノトリオ in 滝野川会館」

2017-12-09 00:00:01 | エッセイ、コラム
20171209
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(2)ピアノトリオin 滝野川会館

 毎月第4月曜日の滝野川会館コンサート。
 会館ホワイエにピアノを置き、椅子を80脚ほど並べて行うミニコンサートです。
 ホワイエというのは、大きな建物にある大空間で、休憩などに使います。同じような空間であるロビーは、その建物の受付などが設置されているのに対して、ホワイエはただの空間。なんだそうで、知らなかったわぁ。
 今回は、ホワイエにいつものピアノ。そして、チェロ、バイオリンのトリオ演奏でした。そして、いつもの爺さん婆さん達。

 チェロ:斎藤麻衣、ヴァイオリン:大田麻紀子、ピアノ:横山理奈
 曲目は、
・ブラームス ピアノ三重奏曲第1番より1、3,4楽章
・日本の秋の歌「小さい秋みつけた」「赤とんぼ」

 会場30分早く着いて余裕で座れると思っていたのに、今回、私は開始時間を間違えて、会館ホワイエ到着は、開演直前でした。椅子数が少ないので、もう立ち見が出ている。今回はあきらめて、階段脇に立ちました。

 私の隣にもう一人立ち見。そのおばあさん、演奏が始まっても鼻をたびたびずるずるすすっている。バッグの中をごそごそティッシュを探すのですが、見つからないので、またズズッ。ティッシュがないなら会場を出て、トイレのペーパーで鼻をかんできてほしいと思いましたが、無料のコンサートなのだから、観客マナーもそれなりで仕方なし。我慢。

 ところが、私も冬場にはノドが弱くて、ブラームストリオの楽章間に咳き込んでしまいました。のどの不調に我慢できず、遠慮しながらもコンコン。ああ、おばさんの鼻音に不満そうな顔しなくてよかった。自分だってこんな不始末にみまわれる。冬場だし、年寄りの集まりだものね、いろんな不調もお互い様。
 ズズッのおばさんは、「あんただって、雑音たててるじゃないの」と感じたのか、3楽章4楽章になると鼻音に遠慮がなくなり、いっそうズズッが激しくなりました。
 「無料で楽しむ」のコンサート、今回は音楽に没入できない1時間となりました。ま、そういうこともあるさ。

 ブラームスのピアノトリオが終わったら、私の前の方の席に座っていたおばあさんが帰り、椅子席がひとつ空いたので、そこに座りました。ようやく「小さい秋見つけた」と「赤とんぼ」は落ち着いて聞くことができました。短い曲だけれど。 

 ブラームスピアノトリオ曲を始める前に、演奏者は「ブラームスはリストのコンサートに出かけていって、演奏中にいねむりをしてリストにおこられたことがあるそうです。だから、眠くなった人はどうぞご遠慮なく」と、観客に向かって言っていました。
 そういう気軽なコンサートであるところが、この「ホワイエ無料コンサート」のよいところでもあるのですが、居眠りはよくてもいびきは御法度だろうと思うし、演奏中の鼻すすり音はやはりご遠慮願いたいなあと感じてしまいました。

 今日も、他者に厳しく自分に甘いHALでした。

<つづく>
コメント (4)
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