20171214
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(5)古楽 by上野学園大学その2
北とぴあロビー無料コンサート。12月10日12時半からは、古楽の演奏でした。
上野学園大学音楽学部のコンサート、昨年10月にも、北とぴあエントランスロビーで、上野学園大学学生たちほかによる古楽演奏を聴いています。上野学園は、古楽器コレクションにおいても、日本の音楽大学の中で有数の蒐集をしているのだとか。
今回は、准教授櫻井茂、卒業生折口未桜、学部2年生清水愛架の師弟トリオです。演奏前に会場にいた折口さんに、昨年10月にも上野学園古楽アンサンブルを聞いたことを話したところ、「私、去年も演奏していました」とおっしゃる。帰宅後昨年10月のブログ記事を確認したら、折口未桜さんと清水愛架さんの名前をちゃんと書き込んでいました。でも、顔を覚えていなかったのです。日頃あまり見ることがない古楽器ばかり見ていたからでしょう。
12月10日の演奏曲目は「ギリシャの神々」をテーマにしていました。
・ナターレ作曲 3声のソナチネ ダフネ(アポロンの求愛を拒んで月桂樹に変身した川の精)、パノペ(船乗り達に敬愛された海の精)、ボロス(半人半馬ケンタウロス族のひとりだが、母がニンフ(木の精)なので、他のケンタウルスのように凶暴ではない)
・イースト作曲 3声のファンタジー (9人のミューズ)
清水さんがミューズひとりひとりについて解説を入れながら9曲続けて演奏されました。私はテルプシコラーがダンスのミューズであることぐらいしか知らなくて、あとは「詩のミューズがいたけど、名前はなんだったけな」という程度だったので、そうか、エトラーという独唱曲のミューズの持ち物は竪琴なのか、なんて聞いていましたが、なに、聞いたあとはすぐわすれます。大丈夫、全部を暗記しなくたって、検索すれば出てきますから。
ミューズ(Muse)は、古代ギリシャ語やアラビア語ではムーサ(Musa)。芸術を司る女神です。司る領域と持ち物について、ヘシオドスによるものが一番よく知られています。清水さんの解説もヘシオドスに準拠していました。
・クレイオー、巻物を手に持ち歴史を司るミューズ。・メルオボネー、悲劇の仮面と葡萄の冠を持つ悲劇を司るミューズ。・タレイア、仮面と蔦の冠を持ち喜劇を司る女神、などなど。
詩を司るのはふたりいました。笛を持ち叙情詩を司るエウテレペーと、鉄筆と書板を持ち叙事詩を司るカリオペー、などなど。
歴史を司るミューズも芸術の中にいるのはまあまあ納得ですけれど、古代ギリシャにあっては、芸術、学問、文芸はひとくくりの技芸でしたから、天球儀を持ち天文を司るミューズ、ウーラニアもミューズのひとり。他のミューズが歌ったり朗唱したり踊ったりしている中、天球儀抱えて黄道の計算などしているのは、今思うとちょっと違和感があります。
上野学園古楽アンサンブルトリオの3人の奏でる調べは、古式ゆかしく典雅な調べを響かせていました。
演奏終了後、ヴィオラダガンバの撮影をお願いしたところ、どうぞどうぞと許可してくださいました。
古楽アンサンブルは、2018年2月にコンサートを行う予定だそうで、チラシがプログラムといっしょに配られました。楽器撮影のお礼に、演奏会の宣伝します。
演奏会へ出かける時間とチケット料金ある方はぜひ東京オペラハウスへ。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記音楽の楽しみ(5)古楽 by上野学園大学その2
北とぴあロビー無料コンサート。12月10日12時半からは、古楽の演奏でした。
上野学園大学音楽学部のコンサート、昨年10月にも、北とぴあエントランスロビーで、上野学園大学学生たちほかによる古楽演奏を聴いています。上野学園は、古楽器コレクションにおいても、日本の音楽大学の中で有数の蒐集をしているのだとか。
今回は、准教授櫻井茂、卒業生折口未桜、学部2年生清水愛架の師弟トリオです。演奏前に会場にいた折口さんに、昨年10月にも上野学園古楽アンサンブルを聞いたことを話したところ、「私、去年も演奏していました」とおっしゃる。帰宅後昨年10月のブログ記事を確認したら、折口未桜さんと清水愛架さんの名前をちゃんと書き込んでいました。でも、顔を覚えていなかったのです。日頃あまり見ることがない古楽器ばかり見ていたからでしょう。
12月10日の演奏曲目は「ギリシャの神々」をテーマにしていました。
・ナターレ作曲 3声のソナチネ ダフネ(アポロンの求愛を拒んで月桂樹に変身した川の精)、パノペ(船乗り達に敬愛された海の精)、ボロス(半人半馬ケンタウロス族のひとりだが、母がニンフ(木の精)なので、他のケンタウルスのように凶暴ではない)
・イースト作曲 3声のファンタジー (9人のミューズ)
清水さんがミューズひとりひとりについて解説を入れながら9曲続けて演奏されました。私はテルプシコラーがダンスのミューズであることぐらいしか知らなくて、あとは「詩のミューズがいたけど、名前はなんだったけな」という程度だったので、そうか、エトラーという独唱曲のミューズの持ち物は竪琴なのか、なんて聞いていましたが、なに、聞いたあとはすぐわすれます。大丈夫、全部を暗記しなくたって、検索すれば出てきますから。
ミューズ(Muse)は、古代ギリシャ語やアラビア語ではムーサ(Musa)。芸術を司る女神です。司る領域と持ち物について、ヘシオドスによるものが一番よく知られています。清水さんの解説もヘシオドスに準拠していました。
・クレイオー、巻物を手に持ち歴史を司るミューズ。・メルオボネー、悲劇の仮面と葡萄の冠を持つ悲劇を司るミューズ。・タレイア、仮面と蔦の冠を持ち喜劇を司る女神、などなど。
詩を司るのはふたりいました。笛を持ち叙情詩を司るエウテレペーと、鉄筆と書板を持ち叙事詩を司るカリオペー、などなど。
歴史を司るミューズも芸術の中にいるのはまあまあ納得ですけれど、古代ギリシャにあっては、芸術、学問、文芸はひとくくりの技芸でしたから、天球儀を持ち天文を司るミューズ、ウーラニアもミューズのひとり。他のミューズが歌ったり朗唱したり踊ったりしている中、天球儀抱えて黄道の計算などしているのは、今思うとちょっと違和感があります。
上野学園古楽アンサンブルトリオの3人の奏でる調べは、古式ゆかしく典雅な調べを響かせていました。
演奏終了後、ヴィオラダガンバの撮影をお願いしたところ、どうぞどうぞと許可してくださいました。
古楽アンサンブルは、2018年2月にコンサートを行う予定だそうで、チラシがプログラムといっしょに配られました。楽器撮影のお礼に、演奏会の宣伝します。
演奏会へ出かける時間とチケット料金ある方はぜひ東京オペラハウスへ。
<つづく>