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ぽかぽか春庭「表慶館ドーム」

2018-03-22 00:00:01 | エッセイ、コラム

東京国立博物館表慶館ドームの内側

20180322
ぽかぽか春庭アート散歩>春の建物散歩(1)表慶館ドーム

 見たいと思える展覧会、絵画や写真を全部見にいけているわけではありませんが、おそらく平均的な高齢者よりは数多く美術館博物館に足を運んでいるかも。いろいろな楽しみ方のうち、図書館で本を借りるのはただですし、古本屋の文庫本は百円。美術館は行くのは招待券が手に入ったときと、65歳以上無料の通常展。たまにどうしても見たい展示に1600円とか払うと、高いなあと感じて「もととれるよう、一枚一枚しっかり見ておこう」なんて、およそ美の鑑賞にはふさわしくないイジマしいホンネが出てしまう。

 ゆったりのんびりした気持ちで見たいものを見てあるきたいです。、
 見たものをその都度メモして、記録しておいたら、それなりに自分のメモワールになったでしょうに、たいていは、「珍しもん」ながめて、満足して終わり。いつ見に行ったのか忘れてしまう。でも、見たもののひとつくらいは心に残っていれば、出かけていった甲斐もあったと思うことにして、覚えていることを少々ながらメモしておきます。

 65歳以上無料日の第3水曜日、ミサイルママと東京都美術館で待ち合わせる前に、ひとりで東京国立博物館へ寄りました。
 表慶館で「アラビアの道」展をやっていて、通常料金で入れるので、久しぶりに表慶館をゆっくり見学したいと思ったからです。

 表慶館は、1900(明治33)年、皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)と九条節子(後の貞明皇后)のご成婚を記念して建設されました。建築費用は国民からの奉納金。40万8501円(現在の価値では20億円)が集まり、1908年竣工。設計は、片山東熊。

 片山は、ジョサイア・コンドルが育てた弟子のひとりで、東宮御所(現在の迎賓館)なども片山の設計です。
 1909(明治42)年に日本ではじめての本格的な美術館として開館しました。

 明治末期の洋風建築を代表する建物として、1978(昭和53)年に重要文化財に指定されました。
 2005年には、耐震工事と改修が行われました。
 改修工事を行った大林組のサイトから借り物の表慶館(本館の屋根の高さから撮影した角度で、一般観覧者には撮影できない姿なので、お借りしました)

 
 中央と左右に美しいドーム屋根。上層部の外壁面には製図用具、工具、楽器などをモチーフにしたレリーフがあります。

2018年2月の表慶館正面玄関、入り口左右に獅子像



 四季折々に東博を訪れ、本館東洋館法隆寺館にはよく入館しますが、招待券がないときは通常展だけ見て帰ります。表慶館は特別展の開催が多いため、内部には入る機会が少なかったです。
 今回のように通常展料金で入れるという太っ腹なことがないと、本館の国宝室だけささっと見て出てくることも多く、2005年の修復完成後、中に入ったのは2014年以来、久しぶりのこと。

 「アラビアの道」展、評判上々で、3月までの展示を5月まで延期するそうです。表慶館見たいから、もう一度行こうっと。

 中央屋根ドームの内側

ドーム2階の手すり


 ドーム上層部のレリーフ




 床タイル


階段

 表慶館の内部見学、前回は、2014年5月2日に、娘といっしょに入館していました。平成館で娘とキトラ古墳の壁画を見たとき、あまりにキトラ古墳図が混んでいたので、人が減るのを待つあいだ、表慶館のキトラ古墳の関連展を見ていたのです。

 2014年の表慶館ドーム屋根の内側(キトラ古墳の関連展開催中)

床タイル

階段


2018年2月
正面左側(南側)のドーム

2018年2月の裏から見たドーム


2017年7月、夕暮れ時の表慶館


<つづく> 
コメント
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